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装丁(装幀・ブックデザイン)とは・・・・ [言葉の定義]

装丁家語録(スタンス・仕事の仕方など)

装丁家からのアドバイス

装丁トリビア

装丁家語録(スタンス・仕事の仕方など) 

緒方修一:「装幀は言葉(タイトル)に左右されます。そこにきれいな言葉がなければ、きれいな本は出来ない」(『イラストレーション』2005年5月号 p45)

葛西薫:「書店で目立たなくともいいと僕は思っているんです。平台とそこだけがへこんで陥没しているような、いつ発売されたのか分からないような感じが好きです。むしろ読者が買ってくれて持って歩いているときの風景だとか、机の上に置かれたときにどんなムードになるのかということを考える。それと書棚に収まった後の背をいちばん大事にしています」。」(『装幀列伝』臼田捷治 平凡社新書 2004、p169)

坂川栄治:「僕は基本的にゲラは読まず、その分編集者とじっくり話し合ってデザインの方向を決めています。その本をどんなイメージでどう売っていくかについては、編集者が一番主導権を持っていると思うので、そのいいお手伝いが出来ればと考えています。」(『イラストレーション』2005年5月号 p46)

新潮社装幀室:「配本の予定が入ってから、一冊の本が完成するまでは、およそ三か月。そのうちの一か月は、どのようなコンセプトで本をつくるかといった編集者との話し合いに費やされる」(『本づくり大全 文字・レイアウト・造本・紙』「ブックデザインの仕事場―新潮社装幀室」 p82)

祖父江慎:「カバーだけならパッケージ・デザイン。本体部分でどう内容を伝えられるかが、ブックデザインの醍醐味です」(『Pen』2004年12月1日号 p72)

平野甲賀:「―装丁が本と読者をつなぐんじゃない。本と読者をつなぐのは、あくまでもその本の中身だと思う。装丁はちょっとしたサービス。ぼくができることといったら、その出版社がある感じをもって本を出しつづけている―その動きをサザナミみたいに、できるだけ気持ちよく表現していくことぐらいじゃないかな」(『平野甲賀[装丁]術 好きな本のかたち』晶文社 1986 p20)

松田行正:「書籍のカバーデザインでまず気にするのは紙の選定。手にした時の手触り感を大切にしたいので、ざらっとした感触のあるものを使うことが多いです」(『編集会議』「アートディレクターは本のどこを見る? 2005/07 p139)

装丁(装幀・ブックデザイン)とは・・・・ [言葉の定義]

「装丁とは(中略)、おおざっぱにいえば、書物の外装を(美しく)仕上げるデザイン技術のこと」(『[実践]レイアウトデザイン』オーム社 2003 p188)

「「装幀」が一般的には、表紙やカバー、帯、見返し、トビラなど外回りの表層に限定したデザインを指して使われるのに対して、「ブックデザイン」(「造本」という場合もある)は、本のテキストにふさわしい本文組の体裁を含めたトータルな取り組みを指していう。」(『装幀列伝』臼田捷治 平凡社新書 2004、p7)

「新村出は、昭和四年一一月、歴史的な変遷をふまえた上で「装釘か装幀か」の一文を草し(『文藝春秋』誌に昭和五年三月掲載)、「ブツクバインヂングの訳語」として使われ始めた「製本」「装釘」よりも、「図案とか意匠とか云ふ要素」をとりいれて考えた場合は「装幀」の語のほうが優れていると述べる。(『ユリイカ』2003年2月号 「ブックデザイン批評――「そうてい」用字用語考」田中栞 p109)

「美作太郎は1951年に刊行した本の中で、<装幀>に関して、「装幀とは、表紙のきれいなデザインのことだけを指すものではなく、その書物の内容(文化価値)とこれに規則された用途、組み方、判型、用紙の紙質等の諸要素を総合し、それに最もふさわしい製本法を採った上で、表紙の形状色彩を考案することを指すのである。」と述べている。(略)
美作太郎『執筆編集校正造本の仕方』ダイヤモンド社、1951年、183頁。」(『本と装幀』田中薫 平12 p48)

「(前略)デザイナーが受け持つ「装丁」の範囲は、カバー、表紙、本扉(用紙の選定も含めた)のデザインで、印刷をしないことの多い見返しについては用紙の選定、また、オビのデザインをする場も多く見られます」(『[実践]レイアウトデザイン』オーム社 2003 p188)

装丁家からのアドバイス

「デザイナーを志す人は、カラーコピーでもいいから、自分でデザインした作品を事務所に持ち込んでみる。チャンスがあれば『面白いから鍛えてやろう』となるかもしれない。自分から飛び込んでみることです」(朝日新聞 2005/03/07 夢の設計図 エディトリアルデザイナー 野村昌彦さん)

装丁のトリビア

日本の装幀史の本格的なスタートは、一九〇五年に出た橋口五葉による夏目漱石の『吾輩ハ猫デアル』(上篇)に始まるとするのが定説」(『装幀列伝』臼田捷治 平凡社新書 2004、p177)

「一九七〇年代半ばごろまでは、学術書を中心に編集者あるいは社内装幀の占める割合はかなり高いものがあった。」(『装幀列伝』臼田捷治 平凡社新書 2004、p11)

「中国にも「装幀」という言葉はありますが、これは30〜40年代に日本から輸入された言葉です。近年では、ブックデザインを意味する「書籍設計」という言葉が主流で、「書籍芸術」という言葉も使われるようになりました」(『ダ・ヴィンチ』2005/05号 「中国の最新ブックデザイン」176ページ)

「日本のやうに機械の利用出来ぬ処では十分な事は出来ないでせうが、兎に角もつと美しい装幀の本が出て好いと思ひます。装幀者、印刷工、出版書肆に人を得れば、必しも通常の装幀費以上に多分の金を使はずとも、現在行はれてゐる装幀よりもずつと美しい装幀が出来る筈です。小生はその点では装幀者に小穴隆一君を得てゐる事を頗る幸福に思つてゐるものです。右とりあへず御返事まで。」(装幀に就いての私の意見・芥川龍之介 底本:「芥川龍之介全集 第十二巻」岩波書店)青空文庫

 

※ここで取り上げた本の詳細は、コチラにあるかも。

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