短編のおしごと。



○ 2007/4〜6
ゲゲゲの鬼太郎 妖怪横丁 サイドストーリー

 短編のお仕事に餓えていた時期に、ひょんなことからいただいたご依頼。
 実は自分の本籍地は、水木しげる先生と同じ鳥取県の境港市でして(父親の故郷です)、子供の頃から触れていた「鬼太郎」という媒体で二次創作をさせてもらえるというのは、とても魅力的なお誘いで、ほとんど迷わず「よろしくお願いします!」と……当初から三話分だけ、ということで、各放送回にちなんだ内容のショートショートを書かせていただきました。
 たまにこうした短編を書かせていただけると、いい刺激になります。長編ばかり書いていると、つい行き詰まりやすいというかなんというか……さりげにアニメ関係のお仕事もはじめてで、いい経験になりました。他の方の分と合わせて読むと、「もう少しくだけた感じのものを求められていたのかも……」と、後になって少し反省も残しつつ。
 「コタロウの鈴」「雨宿りのバス停」「鬼さん、こちら」の計三話を書きましたが、この分は2007年末現在、携帯配信になっているようです。子供の頃から親しんでいた「鬼太郎」という媒体にこうして関われたのは、思いがけない僥倖でした。

○ 2007/4/1 電撃hpイベント販売本 電撃エイプリルフール
パロディ掌編 「空の鐘の響くステージで!」
 
 「もしも○○が××だったら?」というパロディ企画。
 岩崎さんのイラスト一枚+掌編一枚という形で、ウルクとリセリナがアイドルになりました。アイドルですよ、アイドル! ちょっと前にどこかのアンケートで、「貴方にとって永遠のアイドルは?」という質問に 「バルタン星人」 と答えたこともありましたが、ともあれアイドルです。行数制限が厳しかったので、まとめるのが大変でした。最初に書こうとしたモノはぶっちぎりで六枚分ぐらいになってしまい、慌てて方向性を転換したりとか……
 できあがった岩崎さんのイラストのウルクとリセリナは、ひたすらかわいらしく快活で、まさにアイドルの鑑でした。続編はモーニング……いえ、なんでもないです。
 空鐘完結後にも、こうした企画に参加させてもらえたのは嬉しかったですー。

○ 2006/12/? 電撃hp通販本  電撃ブンコヨミ
パロディ短編 「聖夜ノ鐘の響く放課後」
 
 2005年の「放課後」に続く学園物バロディ。電撃文庫の作品群によって、1月〜12月までの各月を担当し、短編集としてまとめたこの一冊。空鐘はクリスマスの12月を書かせていただきました。例によって一部の方からは怒られそうな内容ですが、悪ノリ企画ということで一つ(略)
 内容としては、彼氏のいない保健教師のクゥナ先生が、野菜に愚痴る場面からはじまる話です。空鐘本編が完結した後の短編だったので、微妙にそれを踏まえた内容になっているとかいないとか。
 こちらの本も、「電撃hpa」と同じく誌上通販・ネット通販の本だったため、一般の店頭ではご購入いただけません。たまにフェアの時などに、増刷することがあるとかないとか……や、曖昧ですみません。そのあたりは自分もよくわからないのです。

○ 2006/8/10 電撃hp 43号
空鐘短編 「幻惑ノ剣士」

 空鐘も完結直前ということで、本誌のほうで掲載してもらえました。内容はライナスティの過去、彼が王宮騎士団へ入るきっかけになった剣術大会の話です。扉絵は岩崎さんの描き下ろし! 若い頃のウィスタル、子供の頃のフェリオも出てきてます。
 本編のほうに織り込んでも良かったエピソードなのですが、そうなると紙幅や構成の都合もありますし、ちょっと脇道に逸れすぎてしまう感もあるので、こうして独立した短編として書けたのは幸運でした。
 ゲスト的に出てくるあの老人は――実は本編のほうでも、八巻で一行だけ名前が出ているのですが、ほんとに一行だけなので、さすがに気づいた人は少ないハズ。
 久しぶりの短編だったもので、書かせてもらえたこと自体が実は嬉しかったです。

※追記 : こちらの短編は、2007/7発売の「空ノ鐘の響く惑星で 外伝」にも収録されました。


○ 2005/11/? 電撃hp通販本  電撃hPa(ヘクトパスカル)
パロディ短編 「空ノ鐘の響く放課後」

 空鐘の登場人物達が出てくる学園物パロディです。フェリオとかウルクとかリセリナとかが高校生をやってます。担任は……おやおや (何)
 えー。このお仕事は書いていて滅茶苦茶楽しかったです。もともと二次創作とかパロディとか好きなので、原稿依頼がきてすぐに書き上げてしまい――たぶん、原稿提出は一番乗りだったと思います。ぶっちゃけ、締切日を提示される前に提出してたような気が。珍しいこともあるものです。
 岩崎先生の挿絵も戴けてほくほくな作品なのですが、ただし通販限定の本なもので、今から手に入れるのはちょっと難しいかもしれません。たまに電撃のフェアやらなんやらで、品が出ていることもあるらしいのですが、そのあたりは自分も未確認で……
 もしも短編集が出たら収録……できるのかなぁ。世界観とか諸々が違いすぎて、一部の方からは怒られそうなのですが (汗) まぁ、悪ノリ企画ということで一つご容赦を。

○ 2005/3/18 電撃hp SPECIAL 2005 SPRING
コラボ企画短編 「カガミのムコウ」

 こちらは特別増刊、電撃hp SPの競作企画でした。豪華客船、MW号を無事に沈めたので、今度は私立MW学園を廃校に追い込もう、という……いま思うとよく通りましたよね……?
 ちょうど卒業シーズンということで、卒業式の後の生徒達を追いかけた作品群となっています。「カガミのムコウ」は幽霊ネタなのですが、ホラーではなくて、むしろあまずっぱいよーな青春物です。たぶん。これもけっこうご好評だったようで何よりー。片瀬優さんの挿絵もたくさんあって、充実した内容でした。文章量も全員分合わせて文庫本一冊ぐらいはありそうな?
 しかしこの手の企画は他の作家さんとも伏線の相談ができたりするので、いつもとは作業の流れが違ったりしておもしろいです。そしてオチをまとめあげた成田さんの手腕に拍手。
 ちなみにこちらは「hpの増刊号」ということで、雑誌扱いでの発行でした。hp本誌は流通上、「書籍」扱いなので、バックナンバーの入手が可能らしいのですが……この増刊号は雑誌ということでバックナンバーの再販がないようです。つまり現時点での入手は不可能となっています。ごめんなさい。m(_ _)m


○ 2004/10/18 電撃文庫・電撃hp 32号
Who wrote it? 「まじょるか。」
 
 Who wrote it? つまり、「このお話は誰が書いたものでしょう?」というクイズ企画。数人の物書きがそれぞれ短編を持ち寄り、読者さんに「誰のお話?」と問いかけたわけですが……
 当然、32号本誌には無記名で、その後の号で正解が発表されました。
 ………………えー。
 ……まぁ、なんとゆーか、ちょっと大人げなかったと反省しています。
・ 載っていたヒントが「作者は昔、坊主頭だった」という、担当氏しか知らない事実だった。
・ いつも三人称の多い渡瀬が一人称で書いていた。
・ ……てゆーか内容がコメディ。
 ……と、いろいろと裏をかきすぎた結果、全問正解者がゼロというステキな事態に! そして「この話は渡瀬だ!」と見破った応募者は2%以下だったという噂がありますが、それってつまり○人……? むしろ当たった方は本当に凄いと思います。一緒に載せた他の作家さんもアレが僕の話とは気づいてませんでした。担当氏からして「……こういうのも書けたんですか」って、それはちょっと。
 ……そんなもんクイズにするな! とお叱りがきそうです。すみませんー! m(_ _;)m
 ……いやでも、騙しあいの真剣勝負に手加減はいかんとも思うのですよ。だから正々堂々と全力を尽くした結果、えー、あー、うー。
 ……ちょっと間違った方向に全力出したかもしれません。反省。

 実際、普段の作風が比較的にマジメなもので、まさかコメディで来るとは誰も思っていなかったようです。でもこーいうのも大好きなんです。ほんとに。
 一人、ダントツで低い正解率を叩きだしてしまったもので、いつかリベンジしたいなぁ、とも思いますが、これ以降、この企画には呼ばれなくなりました。(えー)
 ちなみにお話の内容は、宇宙から飛来した謎の擬態生物「マジョルカ」と出会った主人公が、地球の平和を守るために悪の秘密結社と戦う≠ニか、そんなカンジです。確かそんなカンジでした。ちょっと違うかもしれませんが、まぁそれは些細なことです。
 そして勝手に作品名を出させていただきました各名作の著者様にここで土下座。


○ 2004/6/18 電撃文庫・電撃hp 30号
コラボ企画短編 「残酷劇の夜」

 複数の物書きが同一の舞台で競作! ということで、企画参加させていただきました。
 hp30号記念、ということで、「三十」「電撃」「タコ」という三つのキーワードを必ず使用する、という縛りがあったよーな。でもどうして「タコ」?
 単品の小説として本誌のほうに載せていただいたのは、実はこれが初めてで……つまり他の方と一緒の打ち合わせも初めてで。しかも行った先の編集部でケーキとか出たのも初めてです! 帰りに車にはねられるに違いないと思いましたが、まぁそんな話はどうでもよく。
 内容は、「豪華客船MW号沈没までの、それぞれの数時間――」ということで、僕は船内のバーにいる、人形みたいな女の子の話を書きました。各話にエナミカツミさんの扉絵がつくという豪華な仕様で、挿絵のイメージは共通しつつも、内容には各作者の個性が出ているとゆー、おもしろい企画になったんじゃないかと思います。
 単発の短編、というのはコレが初めてだったのですが、意外と好評だったようで――この後からぼちぼち、hpのお仕事も戴けるようになってきました。実は短編書くの大好きなもので、このお仕事がもらえたのはめっちゃ嬉しかったです。(≧ω≦)


○ 2002/2/18 電撃文庫・電撃hp 16号
「陰陽ノ京 絵草子 訃柚」

 電撃hpのvol.16に掲載していただいた陰陽ノ京のイラストノベルです。
 こちらは陰陽ノ京・四巻の巻末に収録させていただきました!
 洒乃渉さんの美麗なイラストによって、一つ一つの場面が綴られる豪華な造り。内容は、保胤が生まれる前〜子供の頃にかけての、使鬼神、訃柚との出会いを描いたものです。
 なお、文庫収録版は文字詰めの都合上、電撃hp収録版よりも若干、文章を削っていますが、大筋は変わっていません。それとイラストについては、hp版の方がだいぶサイズが大きくなっておりますので、より細部まで楽しめます。もしよろしければ、合わせて御覧いただけましたら幸いです。
 また機会がありましたら、こういう企画もやっていければと思うのですが、これって文章書きよりも絵師さんの負担が一番大変な企画なので、そう簡単には……!