【適応障害】
今、どのような病気と世間の関心が強いと思いますので、簡単に記載しておき
ます。
学問の世界には、多くの学説があることは、ご存知だと思います。
従って、これから記載することは、その中の一つの考え方と理解してください。
適応障害とは、ある社会環境において、うまく適応することができず、さまざまな
心身の症状が現れて社会生活に支障をきたすものをいいます。
誰でも、新しい環境に慣れて社会適応するためには、多かれ少なかれ苦労を
したり、いろいろな工夫や選択をする必要にせまられことは、よくあることです。
それがうまくいかなくなった場合には、会社では職場不適応、学校では登校拒否
(不登校)、家庭では別居あるいは離婚などといった形であらわれます。
ストレス学説によれば、心理社会的ストレス(環境要因)と個人的素質(個人要因)
とのバランスの中で、いろいろなストレス反応(心理反応、行動反応、身体反応)
が生じていますが、これらは外界からの刺激に適応するための必要な反応です。
ところが、ストレスが過剰で長く続くとき、個人がストレスに対して過敏である時に、
このバランスがくずれて、さまざまな障害をきたすようになります。
適応障害の出現に関しては、個人要因が大きな役割を果たしていますが、もし、
心理社会的ストレスがなければ、この状態は起こらなかったと考えられることが
この障害の概念です。
適応障害の症状は、いろいろで、不安、抑うつ、焦燥、過敏、混乱などの情緒的な
症状、不眠、食欲不振、全身倦怠、易疲労感、頭痛、肩こり、腹痛などの身体症状、
遅刻、欠勤、早退、過剰飲酒、ギャンブル中毒などの問題行動があります。
そして、次第に対人関係や社会的機能が不良となり、仕事にも支障をきたし、引き
こもって、うつ状態になります。
「心身症」「うつ病」とどう違うのと、質問がありそうですが、個人的な見解を言うと
明確な区分けは難しく、それぞれリンクしている部分があると考えます。
ただし、適応障害の診断には、次のような基準があります。
1.はっきりとした心理社会的ストレスに対する反応で、3ケ月以内に発症する。
2.ストレスに対する正常で予測されるものよりも過剰な症状。
3.社会的または職業(学校)上の機能障害。
4.不適応反応はストレスが解消されれば、6ケ月以上は持続しない。
5.他の原因となる精神障害がないことが前提条件です。
適応障害のタイプとしては、その主な症状によって以下のように分類されます。
1.不安気分を伴う適応障害
不安、神経過敏、心配、いらいらなどの症状が優勢。
2.抑うつ気分を伴う適応障害
抑うつ気分、涙もろさ、希望のなさなどの症状が優勢。
3.行為の障害を伴う適応障害
問題行動、人の権利の障害、社会的規範や規則に対する違反行為などが
優勢。
4.情動と行為の混合した障害を伴う適応障害
情動面の症状(不安、抑うつ)と行為の障害の両方がみられるもの。
5.身体的愁訴を伴う適応障害
疲労感、頭痛、腰痛、不眠などの身体的症状が優勢。
6.引きこもりを伴う適応障害
社会的引きこもりが優勢。
【適応障害の治療】
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【生活上の注意・予防】
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*治療および生活上の注意・予防について、肝心なところが抜けていると
お叱りを受けそうですが、お知りになりたい方はお問い合わせください。
今回、ニュースによって、はじめて「適応障害」という言葉を知った方も少なく
ないように思います。
心の病気は、簡単ではありません。他のページにも書いていますが、本人が
自覚してしていないことは、珍しくありません。
回りの者に上記のような症状がないか、またご自身についても、何か身体に
異常がないか、これを機会に見直してください。
神経質になり過ぎることも良くありませんが、無関心はもっとよくありません。
まわりの人にもっと関心を持って、生活していただきたいと思います。
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