懐 石
茶事での懐石料理は、あくまでもお濃茶を美味しく味わうためにいただく食事になります。
一汁山菜(汁椀、向付、煮物椀、焼物)と小吸物、八寸、湯斗に香物が基本の献立ですが
預鉢、強肴をお出しする場合もあります。
懐石料理の作り方と頂き方の研究会(平成19年12月)の献立です。
向付 鯛の昆布〆 莫大海 山葵
汁椀 里芋 辛子
煮物椀 海老真薯 青菜 舞茸 紅葉麩
焼物 鰆の柚庵焼
預鉢 柿なます
小吸物 クコの実
八寸 蟹 焼き栗
香物 沢庵 柴漬け 千枚漬け
初めにいただく飯椀には三口で食べきれる量の飯を一文字に盛り付けます。
折敷を持ち出す時間から逆算して炊飯器のスイッチを入れ、炊き上がったばかりの飯を差し上げます。
その後、お代わりの飯を入れた飯器を二度お出しします。
汁椀は汁替えといって、最初にお出しする汁を飲みきった後、再び汁をはりかえて二度お出しします。
白味噌と八丁味噌をあわせたなめらかな汁に、今回の実は里芋に溶き辛子をのせています。
向付という名は折敷の向う側につけることからきています。
だいたいお造りをお出ししますが、季節ごとに変えられるもので、寒い冬に行う夜咄では温かい物を差し上げることもあります。
今回の向付は鯛の昆布〆に莫大海、山葵をあしらい、加減醤油をかけています。
煮物椀は懐石料理のメインとなるものです。
今回は海老真薯に舞茸、青菜、紅葉麩、松葉柚子をあしらっています。
次に焼物をお出しします。今回は鰆の柚庵焼でした。
基本は一汁山菜ですが、季節の食材でもう一品お出ししたい時、預鉢を差し上げます。
今回は柿なますをお出ししました。
その後、小吸物、八寸、湯斗に香物と続きます。
今回の香物は沢庵、柴漬け、千枚漬けを形よく盛り付けました。