|
バイオグラフィー
BAL-SAGOTHの伝説が幕を開けたのはボーカリスト/作詞家のバイロンのアイデアによるものであった。そのアイデアとは、ダークなファンタジー/SFや古代の神話や伝説といったコンセプトに包まれた雄大でシンフォニックなブラック/デス・メタル・バンドの結成である。
神秘に包まれたデモを‘93年の真冬にリリースした後、彼らはCacophonous Recordsと契約、5年間で伝説的なる三部作を作り上げた。伝説の幕開けである三部作の第一章は、ダーク・メタルの傑作“A Black Moon Broods Over Lemuria”。第二章は“Starfire Burning Upon The Ice-Veiled Throne Of Ultima Thule”、最終章は“Battle Magic”。これらのアルバムは、とてつもなく壮大なムードを見せた唯一無ニの傑作で、そのシンフォニック・サウンドの強烈さをファンに鮮烈に印象付けている。
BAL-SAGOTHは、この三部作を引っさげて広範囲のツアーに出た。それにはDARK FUNERALやEMPERORと共に回ったヨーロッパ・ツアーも含まれる。彼等はさらに大きなレーベルを探す時が来たと、世界を支配する冒険を続けるため彼らを援助してくれるべき唯一のレーベル、Nuclear Blastを選んだ。4枚目のアルバム“The Power Cosmic”と題されたこのアルバムは、銀河系の壮大さを私達の耳に焼き付ける、ダークなファンタジーを基調とした恐ろしいまでのスペース・オペラである。バルサゴスはこのアルバムで全ての境界を越え、ブラック・メタルというジャンルの限界をも大きく凌駕してしまったと言えよう。そして本作品“Atlantis Ascendant”が今年満を持して誕生した!!
アルバム概要
ジャケット・アートワークが楽曲を語っている作品は数多くあれど、本作「アトランティス・アセンダント」は、最も顕著にそれを表現していると私は感じる。とにかくこのアルバムには、バイロン(Vo)が構築した壮大でスケール感溢れる伝説が凝縮されている。
このバンドの特徴は、あまりにも長いタイトル、歌詞(殆ど歌われてはいないが)、楽曲の大半を揺ぎ無い存在感で網羅しているキーボード・プレイ、囁くような語り口調とブラック・メタル・ボイスを交互に使い分けるバイロンの独特のボーカル・スタイルなど、例を挙げるときりが無い。それほど彼らのスタイルは唯一無比であり、比較対象の念さえも吹き飛ばしてしまうほどの威力と威厳に満ち溢れている。
あたかも宇宙空間を浮遊しているかのような雰囲気に包まれたシンフォニック・サウンドにおいては、これまでの路線を踏襲しつつ、更にダーク・ファンタジーを限界までドラマティックに創り上げた幻想的でスペクタクルなバトル・メタルは、何者にも例える事が出来ない。
日本のアニメや特撮ものが好きだと言うバイロンが描く壮大な物語は、歌詞を読むだけでも独特の世界に引き込まれるようだ。他のバンドのシンフォニックという定義と全く相異なるその強烈なる楽曲群は、凄まじいまでのパワーと輝きを放っており、特にBやCのドラマティックさといったら目を見張るものがある。
ボーナス・トラックには‘93年にリリースしたデモから2曲収録されている。これは大変貴重な音源である。このアルバムで日本デビューを果たす彼等の快進撃は今始まったばかりだ。
|