高層ビルやマンションに囲まれた一角、雑木林に隠れるように
木造住宅が建っていた。それはそれで風情があったが、さすが
に老朽化し危険なため建替えることとなった。内外共にコンク
リート打放しにしたいという建築主の要望と、防火地域規制・
最低高さ制限(7m以上)を満たすため、鉄筋コンクリート造の
2階建てとした。建物が様変わりしても、かつての緑豊かな佇
まいは残したい。道路側の開口を制限しコンクリートの壁で閉
ざす一方、緑の緩衝帯を設け塀の代わりとしている。「ここの
庭を見て季節を感じ、折々の花が咲くのを毎年楽しみにしてい
た」と、近所の人々の声。建築主もそれに答えるべく、庭の再
生にいそしんでいる。
06' 愛知まちなみ建築賞