1902年、フランスのシャルル・リシェーは“アナフェラキシー・ショック”を発見しています。
スズメバチに刺された場合やペニシリン注射などで、稀に起きる危険な抗原抗体反応のメカニズムを、動物実験で解き明かしたものです。
その内容は「イソギンチャクに含有する微弱な毒素を“犬”に注射し、数時間おいて再び同量の毒を犬に注射した時、犬は激しい“抗原感さ(ショック)”を起こして死んだ」と言うものです。
この実験は、免疫情報にない異物(毒物)が生体に侵入した場合、次に侵入するであろう異物に対し、極端な拒絶本能がある事を、犬を使って説明したものです。
勿論、イソギンチャクの毒が、致死量に達していたのではありません。 ごく微細な毒でも、命を奪うほど危険な免疫反応が存在する事を、動物実験で証明したのです。
この現象は、総ての生命体に宿る特異な体質と言えます。
リシェーは、1913年にアナフェラキシー(過敏症)の発見で、ノーベル賞を受けています。 
この発見は、世界中から賞賛された貴重な提言であり論理です。
個々の生体は、それぞれ好きな物・嫌いな物を選択する潜在機能があります。 それは単に五感だけではなく、生命をコントロールする免疫にも存在すると言うのです。 
自己の免疫で対応できない異物を感受した時、抗原抗体(極限の抵抗)で防衛する特質がある事を示唆しています。 子々孫々受け継いで来た遺伝子情報の中に、必要としない異物を徹底的に排除する本能が、自然に備わっているのです。 
その異物は、元々生体を侵す“毒”です。 免疫に馴染まない異物は、たとえ“クスリ”であっても侵入を拒むのです。
しかし、リシェーの提言は医療に活かされたとは思えません。 寧ろ、歴史の中に封印された感がします。 何故なら、新薬の研究開発の足枷(あしかせ)になるからです。 
「毒をもって毒を制す」リシェーが示唆した毒は、正にクスリの成分そのものだからです!
1906年 ドイツのピルケーは、ジフテリアや破傷風の血清を注射した患者に、ショック症状を起こし発熱・発疹・嘔吐・痙攣・等を併発し、死に至る症例が多いのを診て新たな疾病として、“アレルギー”と言う定義を設けています。
やはりピルケーも、クスリ(血清注射)の危険性を指摘しています。
歴史において“リシェーはアナフェラキシー”を“ピルケーはアレルギー”を、クスリが齎す功罪として、危険な過敏反応が存在すると言っているのです。
「二人の警告は、100年以上も無視され続けている」と、いったら過言でしょうか?
現に アナフェラキシーは、医療用語として死語になりつつあります。 アレルギーは、発症原因が意図的に摩り替えられています。 ピルケーは、間違いなくアレルギーの起因を、薬害と示唆した筈です!
しかし、医者も学者もアナフェラキシーやアレルギーを正確に説明するどころか、原因不明と言葉を濁すだけです。
正直言って、現代医学は合理性だけを重要視しています。 大勢を救えば少数の犠牲は、リスクの範囲内と高を括っています。 全く的を射ない発想です!
アナフェラキシー・ショックは、スズメバチに刺された場合だけではなく、レントゲンの造影剤・ペニシリン注射・予防接種・・・等の医療、時として一錠のクスリを服用しただけでも、死に至るケースはあるのです。
クスリのリスクは、小域に及ばず大域に亘る実態を理解していません。 
アナフェラキシーやアレルギーの拒絶反応は、生体に深く長く潜伏するものです。
HIV・B型肝炎・C型肝炎・ヤコブ病・等のウイルスは、5年〜10年〜40年と遅延を続けながら生体に潜んでいるのです。 
「いつ症状が現れ、いつ病気になる」と言う、明確な答えはないのです?
それが、現代病の元凶と言っても、何の不思議もありません!

“タミフル”と言う、今日を代表するクスリがあります。
A型やB型のインフルエンザの特効薬として、3年前に国がアメリカから大量に輸入したした新薬です。 可笑しな事に、確認されていない“鳥インフルエンザ”の治療にも有効と、国家備蓄の必要性を政府側は強調しています。 
しかし、何処に根拠があるのか何の説得力もありません。 鳥インフルエンザが蔓延した時、その効力が偶々発揮するかも知れないと言うのでしょうか? 
科学的とも医学的とも思えぬ、低いレベルの思考です! 
「同じインフルエンザなら、人間の病気も鶏の病気も、似た様な効能があるだろう」、そんな都合のいいクスリは、現実に存在しないのです!
「貿易差益を補てんする為に、已む無くタミフルを輸入しました」と言うのなら、多少は理解できます。 しかし、国民の命や健康を護る為に、税金を使って備蓄したと言うのなら本末転倒です。 タミフルは、インフルエンザの特効薬でも万能薬でもないのです。 何故なら、世界が認めた良薬ではないからです。
日本の内科医は、4年前までインフルエンザの予防接種と言う利のある営業が出来ました。 それが、鳥インフルエンザの蔓延で、鶏の卵で培養するワクチンの生産量が激減し、大きな儲け手段を失ってしまったのです。 その穴埋めに、国が備蓄したタミフルを利用したのです。 単に、タミフルはワクチンの代替品なのです。 内科医は、都合よくタミフルを使っただけの話です。 
その結果、インフルエンザの流行を阻止できたのではありません。 元々ここ3〜4年、インフルエンザの勢いが無かったのです。
それでも病院に行けば、医者はクスリを処方します。 医者は「インフルエンザの特効薬?」と言い、大量に在庫している「タミフル」を薦めます。
しかし、新薬の副作用は想像以上に大きいのです。
タミフルは、A型およびB型インフルエンザの発症から48時間以内に服用すれば、効果があると言われています。 その時期を逃すと、効能がリスクに変わります。 
タミフルの副作用で、多くの患者(40人以上)が死んでいます。 クスリの毒素が脳を侵し、精神錯乱を起こし事故死を招く事例(転落死・交通事故死・等)が大半です。
もしも、インフルエンザの大流行が起きれば、犠牲者の数は10倍にも100倍にもなる筈です? ただし、この現象は日本だけの珍事です。 
何故かと言うと、タミフルをインフルエンザの特効薬と過大評価しているのは、大量備蓄している我が国だけだからです!

特定の新薬を批判しました。 しかし、タミフルは氷山の一角です。
日本では、約150種のガン治療薬(抗癌剤)が認可されている様です。 それらの抗癌剤は、胃ガン用・肺ガン用・乳ガン用・・・と、用途が区分されている訳ではありません。 
ガン細胞の“増殖抑制”を目的に、次から次と研究開発された医療用の新薬です。
たった一つの目的の為に、150の選択肢あると言うのですから、単純に喜んではいられません。 クスリを使う医者も投薬を受ける患者も、選択に迷うだけです。
そもそも、新薬を熟知し安全に取り扱える医者などいません? 
特に複数の抗癌剤を、順次投与する医者が多いのは問題です!
結果的に、ガンが生命を奪うのではなく、抗癌剤の副作用が死を招くと、揶揄されても仕方がない危険な行為です。
“インターフェロン”にしても、患者に希望を与えるクスリではありません。 
医療を遂行する上で無くては成らない、医者に希望を与えるクスリなのです。 
最終兵器としてインターフェロンがあるのなら、他の抗癌剤は無用以外の何物でも無い筈です。
何十年も死亡率が上昇し続ける病気(ガン)が、何の理論も理念もない新薬で治る道理は、天地が逆転しない限りないのです!

抗癌剤の指摘は、ほんの一例です。
世界保健機構が認可するクスリは、五百種ほどと聞いています。
不思議な事に、日本が認可するクスリは、一万五千種(30倍)以上ある様です。 
クスリの種類も量も、根拠なく世界一を誇っています。 
医者の中には「それでも足りない、治療に役立つ新薬を造って欲しい」と、懇願する者がいるそうです。 「良いクスリがないから、思い道理の治療が出来ない」と、言っているのです。 とんでもない暴言です。
「患者が望むので、取り合えずクスリを処方して処置しました」こんな医者の裁量が、由々しき“クスリ漬け医療”を生むのです。
既に、クスリの研究開発は破綻しています。 今後、技術が進歩し画期的な良薬が出来る可能性はないのです。 絞りに絞った雑巾から一滴の水も出ない様に、病気治療に有効な新薬を造るアイデアは、もはや捻出する術がないのです!

一縷の希望は“ヒトゲノム計画”で“夢の実現”を待つだけです。
しかし、夢と現実は異なります。 ヒトゲノム計画が、華々しくスタートしてから10年になります。 何か、進展があったのでしょうか?  単なるシュミレーションで、終わるのでしょうか?
「世の中から総ての病気をなくす壮大なプロジェクトですから、100年いや50年後に期待して欲しい」それでは、お話になりません!

リシェーやピルケーが“クスリのリスク”を指摘してから、100年が過ぎました。
彼等が示唆したアナフェラキシーやアレルギーは、今頃になって医療の弊害・贖罪として表面化している様に思います。 
“薬害”“医療過誤”“医原病”“現代病”、総て先人達が指摘した“クスリの功罪”です。
アナフェラキシー・ショックの本質を追求しなければ、現代病ならびに難病奇病の正体を暴く事など出来ません。
                          
平成19年2月25日・記

              ホームへ戻る

              
                         

このページに関するご意見ご感想はこちらから

アナフェラキシー・ショック

発熱・痛み・腫れ・下痢・等の症状は、免疫からの警戒信号であり、治癒の為の
ステップです。 それを強制的に抑制すれば、生体の自然治癒機能は破綻します。たとえクスリであっても、免疫情報にない異物や毒物は、本能として拒絶するの
です。 それが、危険な“アナフェラキシー・ショック”の実態です。