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次の日の目覚めも、快調だった。 ―――だいたい、どうして友達なんかいらないなんて、思っていたんだろう? 今までは、漠然とその答えがどこかにあったはずなのだが、何度考えても、見つからない。絶対に、いらない!…と、確かに思っていたはずなのに、だ。 パジャマから洋服に着替えて、両頬をパンパンと両手で叩いた。 「よし!今日は、湊太に謝るぞ!」 まずは朝ご飯を食べて、しっかりしないと。正樹は扉を開けて、元気良く居間の両親に向けて挨拶をした。 ● 湊太の昼休みは、だいたいクラブの練習に決まっている。 だから、給食が終わって教室を出た時に、正樹に呼び止められた時に不機嫌な顔になってしまったのは、仕方がないというものだ。 「…なんか用?」 湊太の中で、この半年間の正樹は『なんだかじめじめした嫌なヤツ』でしかなかった。実際、他に友達を作ろうとしているようにも見えず、第一湊太を無視し続けていたのだから。 「湊太」 いうなり、正樹はいきなり頭を下げた。突然のことに、湊太はぎょっとして動けなくなってしまった。 「ごめん!」 廊下にいた子供達が、一斉に二人を見た。ごめんと言ったまま下を向いている正樹は恐らく気付いていないだろうが、湊太は一身に視線をあび、居所が無い。 「ちょ、ま、おま、んな目立つところでやって…」 おろおろと周りを見ながら正樹の顔をあげさせようとするが、まるで彫刻のように動かない。 「正樹、顔を上げろ!」 湊太は思いだしていた。 何時しか疎遠に―――正樹を誘っても付いてこなかったり、声をかけてもこなくなって、そんなことすらすっかり忘れてしまっていた。 「…わかった。オマエの気持ちは」 上げた顔に見覚えがあった。最近、ずっと見ていなかった、湊太の友達の顔だった。 「しょーがねーな!そこまでいうなら、許してやらねーこともねーな!」 腕を組んでふんぞりかえった湊太の前で、正樹は照れ隠しに笑って、そして言った。 「ありがと、湊太」 |
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