ある晴れた日に
朝目覚めてみれば、かなりの勢いで気持ち良かった…。
思わず、ここどこだ?と自答する位には。
天井から刺す光にどこか辟易して。
呆けた頭で辺りを見渡す。
見慣れた光景の中に金髪の頭。
手の甲に当たるツルリとした髪質。
どうやって潜り込んだんだ…?
こいつは…。
「…サンジ…?」
呟いた声は掠れていた…。
ピクリとも動かないその身体に。
思わず驚いてしまう。
珍しいこともあるもんだ。
コイツが起きないなんて。
逆に自分が起きてしまうなんて。
天地が引っ繰り返っても在りえないと思っていたが…。
ここはグランドライン。
………違げぇか…。
溜息を吐く。
あー…起きちまった。
目が冴えてもう眠れない。
取りあえず目の前で眠るこいつを観察することにした。
いつもは憎たらしい顔も今は影をひそめている。
「……ガキ」
人の枕を腕に抱いて。
人の足に自分の足を絡ませて。
安心してるかのような。
まるで子供のような。
安らかな寝顔。
死んでるみてぇ………。
鼻をつついてみる…。
一瞬眉が動いて苦しい顔になった。
起きると思ったが、詰めていた息を吐いてまた規則的な寝息に変わった。
子供のような悪戯に苦笑して、サンジを起こさない様に抜け出す。
サンジの煎れたコーヒーが飲みたい。
そう思いながらも起こすのは気が引けて…。
自分が昔サンジに言われて試しに入れてみたコーヒーの味を思い出して。
眉を顰める。
だけど隣で眠るサンジに。
たまにはいいかなんて思って。
未だ起きないサンジを置いて部屋を出た。
END
後にゾロはサンジから怒られます。
台所を汚した所為と。
起こさなかった所為で。
この日の朝ゴハンは全員無しでした。