バカと自習と
英語の座間が風邪を引いた。
つーわけで今日は自習。
しかもプリント一枚のノルマが課せられている。
通常授業よりレベルアップしたプリントに悪戦苦闘しながらも俺はやり終えた。
よし。寝る。
首から下げてたイヤホンを耳に付け机に伏せた。
ザワザワとした教室の音をシャットアウト。
すぐに曲が流れ出す。
『He was a boy.....She was a girl.....Can I make it anymore obvious... 』
欠伸が出てきた。
腕の中で寝やすい場所を探していると、イヤホンを取られる。
それは一瞬の事。
………誰だ?
机から起き上がってその人物を見た。
オレンジ色の髪の同級生。
ちなみに今は自習とはいえ、授業中。
奴とは同じクラスではない。
奴はA組。
E組の俺とは教室4個分と階段二つ分の幅の距離、離れている。
「南〜〜★来ちゃった!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・来ちゃったじゃねぇよ。
溜息が出る。
「お前……授業は?」
俺の言葉に奴は言う。
「サボっちゃった★」
いや、笑顔で言うなよ。
つか、サボんなよ…・・・。
そんな俺の心のツッコミをものともせずに奴は続けた。
「南ってアグリル・ラディーン聞くの??」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「・・・・・・・・え・・・・・・・うん・・・・」
て言うかコイツ今……明らかに間違ってなかったか??
今、アグリル・ラディーンって言わなかったか!?
アヴリル・ラヴィーン……なんだけど…。
「俺のも聞く〜〜??」
笑顔で言う千石に何も言えないまま、奴のイヤホンを耳の中に無理矢理突っ込まれる。
痛ぇよ!!!!
そこから聞こえた歌………っつーか音楽っぽい…。
「・・・・・・・・・・・・エンヤ・・・・・・・・・??」
・・・・・・・・・似合わねぇ。
コイツのどこに癒しを求めるような繊細な心があるんだ?
と、そう思ったが……。
やっぱり笑顔の千石に何も言えなかった。
END???
思いつきネタ。
実は、氷川きよしとノラジョーンズで迷った。
だけど、やっぱりエンヤで。
キヨシはムロマッティがカラオケで歌う曲。
オハコだよ。
南のアヴリルは、女の子が可愛いから。