僕でいるためには









「ねぇ南―――……」
「ん―――…?」
コタツの中に入って。
二人でまったりと過ごす正月。
両親達は揃って初売り。
ここ最近の俺たちは寝正月が当たり前になった。
年末から年始に掛けてこのふざけたオレンジ頭は俺んチに居座る。
「栗きんとん取って―――……」
もごもごと口を動かしながら喋る千石に、億劫だけど取ってやった。
「ん―――…」
「ねぇ南――――…」
また声を掛けられる。
俺は眠いんだよ!!
「ん―――……?」
「黒豆」
あぁクソ!!
もうそれしか言わねぇのかよ!!
取って下さいって言えっつーの!!
だけどそれを言うのも面倒くさい。
「ん―――……」
「ねぇ南―――……」
まだあんのかよ!!!
ジロリとテーブルに顎を着いた姿勢で奴を睨むと、奴はガキ臭い顔で笑った。
「今年もよろしくね―――★」
すっげー嬉しそうな顔をして黒豆を食っているコイツに。
不覚にもその言葉が嬉しかっただなんて思わせてはならない。
「………おぅ」
だから口から出てきたのは、そっけない言葉で。
「あ――南!!心こもってないよ!!ソレ!!」
かまぼこを箸でぶっ刺しながら言われる言葉に顔が火照る。
しょうがねぇだろ。
お前の一言に踊らされてるなんて。
だからその、むくれた顔を直せよ。
……………好き…………なんだからさ。
「…………千石」
俺の言葉に、五月蝿く言っていた言葉を止めて。
「なーに?」
俺の言葉を待つコイツに。




「かずのこやる」



「ラッキ――!!!」












不覚にも惚れ直したなんて言えない。












END













実はもう両思い。
ラッキーの力は偉大。
このまま、こたつで二人が寝てたら萌える。
どうしよう!!!アタシ!!←どうする気だ。
……南大好き…