秘め事









ピンポーーン。
ピンポーーン。
ピポピポピポピンポーーン。
ピポピポピポピポ………ゴッ!!!
「うるせェ!!」
一瞬の間を置いてそれは起きた。
勢いよく開いた(というか俺が開けた)俺の家のドアが奴の鼻に直撃したらしい。
奴はうずくまっていた。
謝ろうという気は起きない。
「………ひたーー…びだび……ひたひ…」
「………何で来んだよ」
不機嫌な声。
当たり前だ。
「ヒドイ南!!俺、寒い中チャリ漕いで来たのに!!」
「酷いのはお前だ!!今何時だと思ってやがる!!この非常識!!」
俺の言葉に奴はチラリと携帯を見た。
「……えー…午前3:30です…」
真夜中。
冷たい空気に頬が痛くなる。
身体がぶるりと震えた。
「寒い!!眠い!!早く入れよ!!」
怒りながら、リビングに入ってこたつの電源を入れる。
「さむさむさむ〜〜っっ!!こたつん中冷たいよぅ…」
苦笑しながら千石は、こたつの中に寝っころがった。
「何飲む?」
キッチンから問い掛けると、短い単語が返ってくる。
「ほうじ茶」
「おぅ」
湯を沸かすために火を着けた。
「お前…何で来たんだよ」
もっともな言葉。
こんな夜中に尋ねてくるなんて気がしれない。
だけど分かり切った、こいつの行動。
「……………………」
千石は答えなかった。
泣いてるのかと思った。
何も出来なかった。
どうしようかと思った。
ただ湯を沸かす、シュンシュンという音だけが響いていた。
たっぷり間を置いて奴は笑った。
「南はさーー…良いヤツだよね……うん。」
長い沈黙の後、千石から出て来たのはそんな言葉で。
理由なんか一切ない。
だから少しムカついた。
何も言わないコイツと。
ここまでコイツに想われている他の奴と。
何も出来ない自分と。
こんな表情をしているコイツと。
………コイツを好きな自分に。
「俺さーー…南が居て良かったよ…」
ポツリと語る千石に少し胸が痛かった。
何でそんな顔するんだよ。
何でそんなに落ち込んでんだよ。
ムリして笑わなくていいのに。
泣けばいいのに。






「南………俺、フラれちゃった」







ポツリと零れた千石の言葉。
「………そっか」



胸が痛かった。












end.....



















たまには南がキヨを思ってみたり。
たぶんキヨは気付かないのでしょう。ニブそう…。
でもだんだん南に惹かれていったり。
諦めようとしていた南に一言言ったりね…。自分原因のくせに!!
「好きなら好きっていいなよ!!!南らしくないじゃん!!!」
その後に、南がキレたりね…。
「お前が好きなんだよ!!!親友だって思われてる相手にそんな事言えっかよ!!!」
「…………え………」←笑え。
「気持ち悪いだろ?もうお前に関わらないから。…ごめんな」
「……南」
「部活のことはいつも通りにしてくれ。頼む」
「……南」
「全国に皆で行きたいんだ。勝手だけどごめん」
「………南分かってない!!!俺だって好きだもん!!!嬉しかったもん!!!」



………ごめええええええぇぇぇぇぇん!!!!寂しかったの!!
アタシ!!ごめん!!!
……つか…どうよ?ソレ…