日常ファンタスティック
270円を入れてボタンを押す。
見慣れた7つの星。
セッタ。ちなみにソフト。
パコンと、ちんけな軽い音を立てて出てきたそれに小さく笑う。
値上がりは痛かった。
そんなに吸わない俺がそう思うのだから毎日吸ってる奴は、かなり大変だと思う。
300円を入れてボタンを押す。
赤い箱。
俺の一番好きな煙の匂い。
アカマル。ボックス。
買った煙草をポケットに入れて、いつもと同じ道を歩く。
角の煙草屋。
緑色の時代遅れの電話ボックス。
花屋があって。
本屋があって。
コンビニがあって。
しばらく歩くと亜久津ん家。
コンビニに入って目当ての物を買う。
仁が好きなモンブラン。
優紀ちゃんの好きなミルフィーユ。
俺の好きなプリン。
それにブラックとカフェオレとファンタグレープ。
店員の明るい声を背にしながら自動ドアから出る。
良い天気。
赤い屋根が見えた。
少し走ってインターホンを鳴らす。
甲高い声に笑って、いつもと同じだ何て思いながら。
「…………俺だけど」
名前も言わない。
そんなの必要ない。
それからパタパタとい音がしてドアが勢い良く開いた。
「リョーマくーん!!」
いつもと変わらない笑顔。
それが嬉しい。
END
ごめんなさい。あっきゅん出てない……。
もうリョマは顔馴染みというか……家族っつー感じで。
コンビニでリョマさんタバコは買えません。
だってバレバレ。
ちなみにこの後、あっきゅんが部屋で寝ていたり…。