ラッキーマン









「み・な・みいいいいいいいいいいぃぃぃ!!!」
五月蝿いのが来たと思った。
五月蝿い男イコール千石は、授業中(終了2分前)にドアを開ける。
シ――――ンとしたクラスに千石の声だけが響いた。
・・・・・・・・・お前!!!入ってくんな!!俺が怒られる!!
「……南」
低い声。
その言葉に教卓の前に居る斉藤センを見た。
射抜くような視線。
俺はこの先生が怖い。
だからマジでビビった。
「……は…い……何ですか…」
恐々と返事をすると、斉藤センは笑った…?
なんつーか…マジ怖ぇ。
「後で奴に言っとけ」
その言葉で全てを理解した。
奴イコール千石。
「はい………すいません」
何で俺がコイツの事で怒られなきゃなんねぇんだよ!!!
世の中は理不尽でいっぱいだ。
「つーわけで授業終り」
あっさりとそう言って斉藤センは職員室に帰っていった。
「南南!!!」
ニコニコとした顔で名前を呼ばれる。
お前の所為で授業が終わって俺が怒られた事にコイツは気付いてんのか……?
いや、気付いてないに違いない。
「………んだよ」
だから不機嫌にもなる。
だけどコイツは気にしない。
少しは気にしろと言いたい。
笑顔のコイツは俺の心の叫びに気付かない。
最近胃が痛てぇんだよ……マジで。
「見て――――!!ペコちゃん10人!!」
ポケットからクシャクシャの包み紙。
そこには確かに10人のペコ。
「そしてジャジャ―――ン★ポコちゃんもありました―――!!!」
はいはい。
ポコが居て良かったな。
「んでもって…」
まだあるのかよ!!!!
「ホワンホワンホワンホンワワ〜〜〜ン……ココア味のミルキーの手袋デス★」
つーか何でBGMドラエモン?
てゆうか…手袋って?
千石が出した包み紙を見ると、そこには茶色い手袋があった。
「俺ってラッキ―――★つーわけで南にもあげる―――★」
手の平に落とされた白と茶色の二種類のミルキー。
計2つ。
「あ!!」
千石が時計をチラリと見る。
休み時間は後8分。
「次移動だから!!ジャーニー!!!」
「あ…」
マッハで奴は教室から出て行った。
まだ注意してねぇよ……ってか移動だったら来るな。
そんな言葉が頭の中で駆け巡る。
溜息が出た。
俺って……地味に不幸じゃねぇか??
そう思いつつ、奴が残していったミルキーを口に放り込む。
何ともなしに包みを見てみた。
そこには四葉のクローバー……。
………………千石ってすげぇ…………。









END













ラッキーマン千石。
そのラッキーの力は偉大。
実はミルキーが通常より一個多かったりとかしたらもう悶える。
南が……好き……!!!!
……南大好き…