夢と現実の合間に









今日も千石は変だった。






「千石 清純は……南 健太郎を世界で一番愛しています」



そう言って教室に入ってきた千石に溜息が出た。
真剣な顔で何言ってんだ?コイツ……。
呆気に取られた俺に奴は言った。
「南…………そこでハイ!!!!」
………………は?
何かを期待する瞳。
奴は拳を握って俺を見ていた。
……………え?つうか知んねぇよ……。
「……何」
「ちがあああああああああううう!!!!!」
ダン!!!と、盛大な音がした。
例にも漏れずに千石が俺の机を叩いたからだ。
「………お前……ケシゴム吹っ飛んだろが…拾って来い」
視線でケシゴムの消えた方向を見ると、律儀に千石が拾う。
「だから南違う!!!違うんだよ南!!!」
そう言いつつケシゴムを探す後ろ向きの千石の姿はかなり変だ。
いつも変だ。
「何が違うんだよ」
そう俺が言うと、奴はくるりと振り返って俺を見る。




「千石 清純は……南 健太郎を世界で一番愛しています」




いや……ケシゴム持って言われても……つーか男に言われても。
嬉しくない。イヤ、マジで。
つーか、意味分かんねぇ。
焦れた千石が言った。
「南分かってない!!!!分かってないよ南!!!!」
「お前だよ!!!分かんねぇよ!!!」
俺の言葉に、千石がきょとんとする。
だから………あぁもう…話が見えない進まない。
「…………南分かんない?」
「あぁ」
「………………南本当に分かんない?」
悲しそうな顔。
…………分かんねぇ……。
「キヨが言ったんだよ?」
「あ?」
「千石 清…」
「もう2回も聞いた。それが…?」
「キヨが言ったんだから南はちゃんと言わなくちゃ!!!」
千石が真剣な顔で言う。
「……何て?」
その言葉に千石は嬉しそうに言った。







『キヨちゃん!南を全国大会に連れてって!!!』









…………………とりあえず千石を殴っておいた。
「痛!!何すんの!!南!?」
「うるせぇバカ。クラスに戻れ!」
「酷!!タッチのマネしたって良いじゃん!!さすがにコスプレまではしないんだから!!」
当たり前だ!!!!
「一応用意はしたんだよ!?寄せ集めで!!でも南はレオタードだから!!」
「着ねぇよ!!!!」
「二人っきりの時だけにしようと……」
「着ねぇ!!!」
絶対にごめんだ。
「み……」
「着ねぇ!!!!」
「おい……南……」
低い声がした。
振り向くとそこには東方がいる。





「廊下中に響いてる」





親友のその言葉は、とても痛かった。













END???






タッチ★←ウゼェ。黙れ。
ごめんなさい……でも!!でもでも!!!
南好きなら一度は思いつくネタだとうと!!
絶対、キヨ山吹野球部のユニフォームかっぱらってそう…。
タッチのために……。←理由がヒデェ。
後で平謝りで返しに行く南。可愛い…!!!!
……back…