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| リトルイタリーにある“アンベルトス”1973年にこの店で初めて食べた、リトルネックのホワイトソーススパゲティに大感激して、イタリア料理にはまった私です。言わば、ここが原点の様な場所です。 |
N.Y.に来る目的はここ!キッチングッズの宝庫、“ゼイバース”何度訪れても飽きません。ついついたくさん買いすぎて、日本まで持ち帰るのが大変です。 |
| ニューヨーク・グルメの旅2006 2006年12月12日から1週間、大好きなN.Y.に行ってきました。 |
ニューヨーク・グルメの旅2008 2008年2月4日から1週間、大好きなN.Y.に行ってきました。 |
| ニューヨーク・グルメの旅
大好きなニューヨーク行きが決まったが、初めての冬の旅である。寒さにめっほう弱い私は、極寒の地ということで寒さ対策をバッチリして来たのだが、何と異常気象、日本より暖かい(私には有難いが)。 さてニューヨーク・グルメの旅の計画は、今回も名古屋の自宅から始まっている。私は12月12日から一週間の滞在(夫はその後仕事のため更に滞在するが)。よって夕食を六回、お昼を五回食べることが出来る訳だ。夫は*ザガットサーベイやらインターネット等で、いつもの様にまず食事の計画を立てる。それに合わせて行程表を作っていく。人気のレストランには日本から予約をしたり等々、全部夫が毎回楽しんで?やっている。さて私の方はにわか英会話が通じるか心配している。 12日、長い飛行の末、昼過ぎに到着。疲れているだろうからと夕食はホテル近辺にある最近評判のニューアメリカン・レストラン"コンパス"に予定している。店内はクリスマス一色、飾りつけがとてもセンスがいい。食器も大きめの洒落たのを使ったりして、新しい感覚を醸し出している。バルサミコ酢のかかったターキーが美味しかった。 13日、ブロードウェイ・ミュージカル「ターザン」の開始が二時ということなので、劇場の傍の"ジョーンズ・ピザに。ここは以前にも来ているが、いつも満席で賑わっている。味もいいし、値段も安い。 夜はお楽しみの"ピータールーガー"ニューヨーカーが一度は行きたいと願っているブルックリンにあるステーキハウスだ。ニューヨークに住む友人に予約はしてもらっている。その友人と予約よりちょっと早く着いた。バーで一杯と思っても既に身動きが出来ないほどの混雑振り。なにしろ客も店の従業員も大きいし、太っている。蟹のように横歩きして何とか通れるほどだ。いつもニューヨークで関心するのだが、「EXCUSE ME」とよく声を掛け合っているのは、これは体のデカイどうしがぶつかり合うのを避ける自衛手段だったのか。ここは今回で三回目。お目当ては名物Tボーンステーキ、余ったら友人が持って帰るというので三人前を注文。T字型の骨を挟んで、フィレとサーロインがついたTボーンステーキは、こちらの一人前が日本の三人前になるであろう。子供たちが学生だった頃初めてこのレストランを訪れたときには、ここのステーキの大きさに驚いたものだ。「他のものは後で食べて。まずはステーキ、ステーキ」と言ったことを懐かしく思い出す。ここのは柔らかくて、肉本来の味がする。やはりニューヨークbPのステーキと言われているのがわかる。日本のは霜降りすぎる(シャブシャブにはいいけれど)。ここの人はあんなに大きなTボーンステーキをペロリと平らげた後、生クリームたっぷりのデザートをまたまたペロリ。そのデザートに大盛りの生クリームが別皿で持ってきている。「足りない方はドーゾ」ということなのだろうが、開いた口がふさがらない。アメリカは肥満対策に四苦八苦だ。一番の解決策はこんなに食べないようにすることなのに。それにつけてもここの客は皆デカイ。マンハッタンのレストランでは見られない光景だ。このレストランではいつもあちこちから「ハッピバースデー・ツゥ・ユー」が聞こえてくる。私もここで誕生会をやってもらえたらどんなにうれしいことか。 14日、お昼は"ジョーズ・シャンハイ"。チャイナタウンの大行列のレストランがミッドタウンに出店したのだが、私はゴチャゴチャ、ザワザワしたチャイナタウンの方が絶対に美味しいと思う。ここのジューシな蟹の小籠包にはいつも脱帽である。 夜は今回の一番の楽しみの"バボ"。ザガットサーベイに突然躍り出たニューイタリアンである。ニューヨーク行きが決まってすぐ予約をしたのだが、11時15分しか取れなかった。それでも取れただけでもラッキーな方なのだと言われている。「夜中にディナー?」と思ったけれど、逆にそれほど人気なのだからという好奇心も手伝っている。あちらのきちんとしたレストランは、前日必ず確認の電話が入る。もしかしたらキャンセルがあって、時間が早くなるかと期待したのだが、さすが人気のレストラン、キャンセルがなかったようだ。 我々は"バボ"のメニューを見て、戸惑った。普段料理名の下に材料が羅列してあるので、イタリア料理に関しては大体の想像がつく、しかしここのはチンプンカンプンなのだ。知らないイタリア料理以外の材料をかなり使用していると思われる。困った時はウエイターに聞くにかぎる。「ここのコースメニューはあなた方には量が多すぎる。アラカルトの前菜を二品、パスタとメインは一品づつで十分だと思う」と彼はメニューの内容を丁寧に説明してくれた。こういうプロのウエイターがいるところがあちらのレストランのうれしい所だ。彼の言うように量も選択もパーフェクトだった。メインの骨付き豚のグリルはすごいボリュームだ。骨が三〜四本付いている。どうやって分けようかと思案していると、大きなナイフを持って来てくれた。私はお皿の上でスイスイとナイフを横にして切り分けていると、肉の絶妙な焼き加減が伝わってくる。それはそれは極上の味であった。後でこのウエイター「素晴らしい包丁捌き、ここで働いてくれる?」ですって。こういうジョークがスッと出てくるのも、うれしい限りだ。私はこのくらい料理の質が高くなると「どうやって作ってあるのかな?」といった分析はしなくなる。ただただこの幸せな瞬間を楽しむのである。何はともあれ夜中まで待った甲斐があった。でも次回はもう少し大食いの訓練をして、コースメニューにチャレンジしてみよう。 15日、お昼は"ゴッサム・バー・アンド・グリル"(映画「ダイヤルM」の中でマイケル・ダグラスとグイネス・パルトローが食事していたレストランだと後で気がついた)。このレストラン料理が第一級なのは言うに及ばずだが、室内装飾もサービスもすべていつも満点。毎年ザガットサーベイでトップ10入りしている、大人のレストランである。ここでは今まで一度も黒人の客は見たことがない。アメリカはまだまだそういう差別が歴然と残っているのが現状だ。我々のお隣さん、年配の何組かのカップルだったが、食前酒にマティーニを全員オーダー。そのグラスの大きいこと。日本の倍は優にある。それにナミナミと注がれるアルコール度の高いマティーニをゆっくりと味わって、気がついたときには空になっていた。何と昼間からお強いこと。 料理はフレンチをベースに、いろいろな国のいい所取りをしたニュー・アメリカン。今回も黒豆のスープは絶品で、盛り付けのセンスの良さに見とれて、食べるのが惜しいほど。質の高い料理を出し続けるこのレストランにはいつも感動させられる。 ディナーは今一番話題の日本レストラン"もりもと"へ(もりもと氏は「料理の鉄人」にも出演した)。場所は環境の良い所ではないが、その大きさと超モダンな創りにびっくり。表参道ヒルズやこれから建設するツイン・タワーを射止めたという安藤氏の設計ということでも話題らしい。私にはあまりに人工的で冷たい感じに写ったが。寿司カウンターの所がオープンキッチンになっている。今までニューヨークでオープンキッチンは見たことがない。そのオープンキッチンでの日本人に混じって白人が器用に白身魚の薄作りを作っている。。皆若く、真剣な眼差しで好ましい。シェフのもりもとさんも着物姿にタスキ賭けでイイ顔をしてテキパキとやっている。まだ開店から六ヶ月ということで、なかなかサービスがスムーズという訳にはいかない。味の方はベリーグッド。鶏がらのスープが利いた「ラーメン」は、お腹の調子が悪かった私には優しかった。麺が稲庭うどんだったことが特にいい。刺身にしょうがを利かせたソースの石焼ビビンバのアイディアにも感心。またカンパチの薄作りの中央に野菜をこんもり高く盛りつけ、その廻りを畳いわしで巻いて、ランの花をそっと置いた大皿は、それはそれは日本的で美しかった。 16日、ランチはニューヨーク滞在のグルメの友人のご推薦"ブーレー"、このレストランもいつもトップ10入りしている。この店はインテリアも料理もいかにもフランスといった伝統的なもの。私個人としてはフレンチに関しては伝統的なものより創作料理の方が好きだが、味はさすが超一流。ゆったり食事を楽しんでいると、急にザワザワしてきた。十名ほどの中国人のファミリーだ。お金持ちらしく、皆品のいい顔をしている。何かのお祝いらしくシャンパンのマグナムを開けている。中国人同士なのに英語で話していると夫はしきりに関心している(普通は同じ民族だったら母国語だろう)。でもお酒が入ると次第に中国語になっていったが。やはりチャイナタウンにいる中国人とは随分雰囲気が違うものだ。こんな光景がみられるもの貧富の差が大きいニューヨークだからか。 夜はリトルイタリーにある"アンベルトス"。ソーホーに住むギタリストの増尾好秋氏と三十余年ぶりに訪れてみた。この店で初めてイタリア料理を食べ、大感激したのである。その時食べたリトルネック(小さい蛤に似ている)のホワイトソース・スパゲティ、ピリ辛のイカの前菜等も注文した。昔はあんなに感激したのに、味もサービスも三流。そのかわり値段はうれしいほど安い。しかし三十年以上前のことである。店も当時とは変わっている。オーナーもおそらく違うであろうし、シェフは絶対違うであろう。当時と味は同じではなかったかも知れないが、我々が贅沢になったというのが真実だろう。 17日、いよいよニューヨーク最後の日、夫のレコーディングが始まるので私は明日帰る。この日だけレストランの計画は立てていない。これだけご馳走が続くとさっぱりといきたくなるもの。お昼は前々から食べたかったラーメンにした。 夜は夫の長年一緒に仕事をしているエンジニアのジェイから「ちょっと家で食前酒をひっかけてから食事に行こう」と誘われている。彼の料理の腕はプロ級。いつもなら彼の手料理でとなるのだが、昨日旅行から帰ったばかりなので、今回は望めない。改装したての彼のコンドミニアムは、良い感じに整頓されて心地良い。同棲している美人のガールフレンドもきれい好きのようだ。(ジェイの年齢は六十五、彼女は三十八、ラッキーな男だ)テーブルにはアーティチョーク、サラミ、サーディン、チーズ等がきれいに切られて、色とりどりのお皿に並べられている。驚いたことに超薄切りのバケットとピクルスで人の笑った顔が作られている。何ともうれしい歓迎だ。シャンパンで乾杯して、ジェイお勧めの"プラネットすし"にくり出す。店の名前を聞いて「大丈夫かな?」と思ったが、ジェイはかなり通っているらしい。味はいまいちだが中国系インドネシア人の板前さんが感じよく、気持ちよく食事ができた。ジェイ達の心遣いでニューヨークの最後の夜、いい思い出を作ることができた。 これで今回のニューヨーク・グルメの旅も終わりである。最も素晴らしいとされている店、今一番ホットな店と言われている所にも行くことができた。今回も夫の質の高い美味しさをどこまでも追い求める性格と、数えることができないほどのニューヨーク通いのお陰と思っている。そしてこれらの旅が私の作る"イタリア家庭料理"の根源にもなっているのである。 それにつけても後の請求が怖い。 *ザガトサーベイ ニューヨーク市のレストランを味、サービス、室内装飾の三点から、三万人の投票で得点(最高三十点)で示した本。料金表示もあるので便利である。 |
ニューヨークで満喫した三軒のレストラン ニューヨーク大好き人間の私の目的は勿論レストラン。ミュージカルに、ショッピングに、美術館にと世界一の大都市には魅力が満ち溢れている。しかし我々夫婦にとっての一番の楽しみは何と言っても食べること。今回は、ジャズのレコーディング・プロデューサーである夫の仕事に同行したというわけだ。仕事期間中は終わる時間もはっきりしないので、ゆっくりディナーを楽しむというわけにはいかない。行き着けの近間のレストランでということになる。そうなるとお目当てのレストラン巡りは数えること三回しかできないことになる。どのレストランにするかということが重要だ。グルメの夫はいつものように行きたい店のリスト作りから始める。 そして二人の長い協議?の結果、今回は"グラマシータバーン"、"ルパ"、"サパ"に決め、勿論日本から早々と予約してニューヨークに乗り込んで来たというわけである。 2月5日(火)、アメリカ料理"グラマシータバーン" グラマシーパークにあるこの店は十年ほど前、レストランが満席だったので、バーで食事をしたことがある。ザガットサーベイではいつもトップの座に君臨している有名店である。今回はあの上品な味を、レストランの方で食べたいと切望したのだった。「人気店なのでやっと予約が取れた」と言っていた夫は、ニューヨークに着くなり確認の電話をしていた。当日のお昼までに電話が無ければ、予約は取り消されてしまうということだ。千客万来の店はすごいものだ。 大きなレストランで、反対側のバーのほうも同じくらいたくさんのテーブルが所狭しと並んでいて、客と従業員でごった返している。 このレストランはアメリカ料理をベースにフランス、イタリア、日本などのエッセンスを取り入れた創作料理である。 はるばる遠い国からやって来たのだ。オーダーにミスっては困る。じっくりメニューを見て、分からない単語や料理方法を質問したりでオーダーするまでかなり時間がかかったと思うが、あちらのウエイターはプロだ。質問には的確に答えてくれていつもながら感心する。 やっと決まった。私は前菜にスモークしたマス、夫はマグロのタルタル。何と美味しかったことか。チョイスは成功だった。私はこのぐらい美味しくなると「どうやって作るのかな」という詮索はしなくなる。私の能力をはるかに超えている料理人の腕に、ただただ敬服してこの一時の幸せを噛締めているのだ。メインディッシュがまたまた素晴らしかった。私のはさわらに似た魚にピーナッツ味のソース、何ともアメリカらしいが、これが絶品。夫が頼んだステーキと煮込みの二種類楽しめる肉料理も素晴らしかった。 少食な私にとってうれしいことに、この店のポーションは比較的小さい。それを確かめてから美味しそうなパンを一口食べた。これがうまーい。ものすごく旨い。パンの好きな私だが、あちらは量が多いので普段パンまで手がつけられないことが多い。今回は得した気持ち。それにいつもはデザートをオーダーしないのだが、これほど美味しい料理の後のデザートは如何に?ということでマスカルポーネとチョコレートムースを注文した。それがまた上品。デザート好きな娘に食べさせてあげたかった。 いやはや満足、満足、超満足。味ばかりでなくサービスも素晴らしかったし、ワインのチョイスも満点。 帰国した我々は「今度はバーのほうで前菜をたくさん取りたいね」と。 ターバンとは居酒屋という意味とか。「きっとバーのほうから始めたんだね」なんて勝手に決め込んでいるのだが。 2月9日(土)、イタリア料理"ルパ" ニューヨーカーの間で話題のマリオ・バターーリが、一九九九年グリニッチ・ヴィレッジに最初に開いたレストランである。"ノブ"の松久信幸氏などと並べ称されている時の人である。先回は3号店である"バボ"に行っている。バボは日本から一ヶ月前に予約して、夜の11時にしか取れなかった超人気店だ。「夜中のディナーなんて」と思ったが、どうしてもという夫にしぶしぶついて行ったのだった。バボのメニューを見て我々は困った。いつもは料理名がイタリア語で書かれていても材料は英語なので大体の想像はつく。しかしこれにはびっくり。ほとんどわからないのだ。イタリア料理店は昔からのオーソドックスな料理を提供している所がほとんどで、新しい創作料理はなかなかない。マリオ・バターリはそんなイタリアンに独自のオリジナルを加えているのだという。これでこそニューヨークなのだ。新しいことをどんどん取り入れてクリエイティブな料理をいただけるのがニューヨークの魅力なのだ。これが「ニューヨーク大好き」な理由のひとつでもあるのだが。バボの感想? もうばっちりエクセレント。行って良かった。そんなわけで我々はマリオ・バターリの最初の店がどんものを出してくれるのか、大いに楽しみにして来たのだった。 ルパはカジュアルな店である。客や働いている人で小さな店は身動きできないほど。バーのカウンターにも人、人、人、あちらは一人のサイズが大きいのでよけい狭く感じる。 いつものように時間をかけて決めた前菜のツナのマリネといわしの酢漬けは小さなどんぶりに盛ってある。日本ではお馴染みだが、イタリアンではあまり見かけない盛り方だ。容器が小さいので、少なく見えるがけっこうボリュームがある。小さいテーブルに収めるにはいいアイディアである。ツナのマリネの何と美味しかったこと。ちょっとピリ辛でなんとも言えない。薄味だがよく味がしみている。これは是非トライしてみようっと。酢漬けのほうは日本人にはお馴染みの酢漬けに小粒の穀物が入ったもので食べやすい。いわしとメニューには書いてあるがあれは大きめのコハダだ(日本ではコハダは小さい方が価値があるのだが)。夜だけで二〜三回転はゆうにする店には、手間はかかるが作り置きできるこれらのルパの名物はよく考えられている。 本日のスペシャルのパスタが美味しかった。自家製オレキエッティとこれも自家製のソーセージ。耳たぶの形をしたオレキエッティがもちもちした触感で絶品。イタリア料理で、もちもちの触感を味わえるのは珍しい気がした。 メインは夫が子牛のサルティンボッカ、私は魚のソテー。どちらもちょっとしょっぱかったが、美味しかった。 お隣のカップル、ちょっと気になる会社の可愛い後輩を連れて来たといった常連さん風。彼らは、前菜を各人一品ずつ、メインディッシュはなしで、パスタとデザートを二人で一品ずつにして、シェアしていた。ワインの頼み方がいい。この店はグラスワインが、グラス二杯分はゆうにあるデカンタでくる。オーダーの仕方がお馴染みさん風で参考になる。 ルパはなかなか予約が取れないという難点はあるが気に入った。それにこのレストランで長くウエイトレスをやっているであろうと思われる、うれしくなっちゃうおばちゃんがいる。我々の質問にすばやく答えてくれるだけでなく、アドバイスまでしてくれる。「ちょっと来てくれないかなあ」と思っているとサッと大きなお腹を抱えて現れる。体中に目がついているのかなと思うほど。本当にすごいプロである。 マリオバターリの4軒目は何百ドルもする大高級店で、そこで彼自身腕をふるっているらしい。行って見たい気はするけれど、フランス料理と違ってイタリア料理はカジュアルにワイワイ言って食べるものと思っている。勿論値段もそこそこであるべきだ。だから四軒目はパスかな。それよりルパのすぐ傍にあるという二軒目に行ってみたい。そして再びルパにも。 2月10日(日)、 ベトナム料理"サパ" 寒さにめっぽう弱い私は、この次期のニューヨーク行きを恐れていた。しかしラッキーなことに滞在期間中信じられないくらい暖かかった。でもそれもいつまでもは続かない。今日はいつもの寒さ戻ってしまった。それに夕方には雪もちらほら。嵐のような強い風に雪が舞っている。 今日はニューヨーク最後のディナー、チェルシーにあるサパ。ベトナム料理をベースにした女性シェフのオリジナル料理だと夫は相当楽しみにしていた。私はあまりベトナム料理に馴染みがないのだがワクワクしている。 超モダンな店内はかなり大きい。前菜は大きな器に懐石料理のようにちょっとずつ盛られて食欲をそそられる。ピリ辛や豆板醤入りやアイオリ風などのソースがセンスのいい小さな器に盛られて、各自いろいろな食べ方ができるようになっている。アジア料理の楽しみ方はこんなところがいい。ムール貝とあさりのグリーンソースのソースは絶品。梨やいろいろなナッツいりのサラダも美味しかった。女性のシェフの細かな気配りが感じられる前菜だ。それに比べ、メインディッシュのステーキの何と大きいこと。一人前にしておいてよかった。ちょっとずつしかない前菜ではものたりなさを感じるアメリカ人のためにドーンと大きいステーキを用意しているのかな。前菜とは量があまりにも違うので驚いた。 地下のトイレが必見とホームペイジにあったので、ちょっと拝見。地下に下りる階段から何やら雰囲気がいい。地下に行くとたっぷりの水の入った大きな、大きな長方形の容器の底からたくさんのライトが水にゆらいでいる。暗いその部屋はまるっきりアジア風である。どこかでこんな感じを味わったような気がしたが・・・ 「そうだ、バリ島のアマンダリホテルで味わった感じに似ている」 アマンダリホテルの高台のバーから見下ろした暗がりの中のプール。所々に柔らかい明かりがあるだけで辺りは真っ暗。何とも安らいだ気持ちになったあの時の感覚がふと甦ってきたのだ。テーブルに戻る階段の明かりが幻想的でとてもいい。こんなところにも女性の気配りが感じられる。 ちっと残念だったのはウエイターが足りないせいか、サービスがすこぶる悪い。味も雰囲気も良かったのに残念だ。そこで次回はランチでいいかもと夫と合意したのだった。 今回はニューヨークでのディナーは三回だけだったが、大いに満足できた。 我々日本人が食べている和食は、少量ずつ、多種のおかずで構成されている。そんな食べ方が欧米人に比べると少食の日本人にはうまく合っている。それをニューヨークのレストランで実現しようとすると、全部違った料理を注文してシェアーするということになるのだ。和食の食べ方を洋食にも求めていると言えよう。もっとも気軽に行ける所ではないので、いろいろと食したいということでもあるのだが。 帰って間もない我々だが、次のニューヨークのレストラン計画が頭の片隅にもたげ始めているのである。 |
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