◎クライミングシューズのソールの張り替え方。
最近、自分でボリエール社のフィーレクラシックのソールの張り替えをしたのですが、結構うまくはりかえられたのでそのやり方を紹介します。
アルパイン、エイドクライミングに使用しているサイズのでかいフィーレはソールが減ってずたずた。そこで5.10社のリソールキットを購入してソールを張り替えたところみごと移植手術成功。ステルスC4に張り替えられたフィーレクラッシックはフリクションばっちりでそのままスポーツクライミングにも使えそうなぐらいのシューズに生まれ変わりました。ちょっと手間暇かかるけどステルスC4装備の無敵のフィーレを使用すると感動ものです。
材料
5.10リソールキット(3.5mm厚、5000円、接着剤付き)
注:2000年時点での値段です。
工具
カッターナイフ、ラジオペンチ、Cクランプ(シャコ万力)4つぐらい、木工用やすり(粗目)、ガスコンロか電気ストーブ、ホワイトガソリン。
@くつを良く干す。
A爪先の方からガスコンロか電気ストーブに近付け暖める。説明書だと電気ストーブがベターらしい。コンロの場合は近付け過ぎて焦がさないように。熱くて触れないほど熱する。
B爪先からペンチを使いソールをはがす。はがれない時はもう一度よく暖めるかカッターで多少削ぐようにする。
C古いソールをはがしたあとのくつ底の古い接着剤を木工やすりで削り、取り去る。
Dはがした古いソールをリソールラバーの上にのせホワイトペンで形を取る。その時少し大き目にに描く。特に爪先側。
Eラバーを形どうりにカッターで切る。一度切れ目を入れ手で裂くようにすると良い。万能はさみでも切れる。後で削るので多少、大きくてもOK
F新しいソールの接着面を木工やすりで軽く削り荒らして接着剤がつきやすいようにする。
Gボロキレにホワイトガソリンやベンジンを含ませ、くつ底、新しいソールの接着面を良く拭き取り乾燥させる。これ以後は手の油などがつき接着が弱くなるので接着面を触らない事。
H付属の接着剤を指先につけ薄くむらなくソールとくつ底に塗り、2時間ほど乾燥させる。べとつかなくなるまで。
Iくつ底とソールをガスコンロか電気ストーブで暖め、接着剤が柔らかくなったところでくつ底とソールをすばやく張り合わせる。火に近付け過ぎると接着剤が燃えてしまうので注意する。やはり熱くて触れないくらいに熱すること。2〜3回ソールとくつ底交互に熱するとむらなく暖められるようだ。張り合わせる時はかかとを少しつけ、づれないようにあわせてから爪先に向かい徐々に付けてゆく。
J説明書の場合だとハンマーで叩いて良く接着させるとなっているが、私はくつの上に円筒形の漬物石をのせさらにその上に自分が乗り転がすようにして接着した。説明書だと自動車のタイヤでひきつぶして接着と書いてあるがさすがにそれはやらなかった。
K爪先、特に内エッジ部分を中心にCクランプで挟み込み2〜3日放置して乾燥させる。
LCクランプをはずしエッジを木工やすりで削り仕上げる。カッターで多少切ってからでも良い。削る前にお店で新品のくつのエッジがどうなっているか良く観察してからエッジを仕上げよう。削りすぎないよう注意。
M一週間くらい放置。ソールのそこを軽く木工やすりでこすり完了。
Nもしランドとソールの間に隙間がある場合はアクアシールかセメダインのスーパーX(黒)という接着剤で穴埋めする。これはくつ底補修のゴム系接着剤より強い接着力がありエッジに穴があいた時にもGoodです。
注意
思っているよりはうまく張り替えられると思うが、腕次第では失敗する可能性もあるので覚悟が必要です。
ボリエールのフィーレクラシック以外では試していないので他の靴が張り替えられるかどうかわからない。リソールできないシューズもあるので注意。
ランドがあまり減りすぎているとソールを張り替えても先にランドに穴があいてしまう可能性がある。エッジ部分のランドが減って丸まっているとソールを張り替えてもそこからはがれてしまう可能性がある。そういう靴はソール交換しても無駄であるのでやはり早めにソール交換した方が良い。
この張り替え方は説明書とチョット違うので要領をつかむため英文の説明書を良く読んだ方が良いでしょう。
張り替える前に新品の靴のソールがどうなっているか良く見ておく。
私のフィーレはアルパインクライミング用なので歩いたりアブミに乗った時はがれないようソール全体を張り替えました。爪先側だけ張替える方はその点に注意。
リソールキットはアメリカだと日本の半額程度の値段で売られている。
メーカーやショップでも張り替えをやっているところがあるので自分でやるのが自信ない方はたずねてみると良いでしょう。
追記
ボリエールのスティンガーのソールの爪先側半分を張替えてみましたのでその結果。このタイプのくつは古いソールをはがす時は慎重にやらないと本体側の底も一緒にはがれてくるので注意。はがれにくい時はもう一度暖める。新しいソールは大き目に切って爪先側はソールを少し巻き込むようにすると良いようだ。爪先のランドに穴があいていたのでそこはソールのあまったゴムを貼って補修した。ゴムを幅1cm、長さ4cmに切り、厚さ2mmくらいにうすく削りソールと靴底を張りつける要領と同じに接着剤で貼り付けた。張替え完了して履いてみたらちょっと底が堅くなって以前とは違うようなタイプのシューズになってしまった。しかし人工壁用あるいはセカンドシューズとして十分使えるので問題ないし2500円で再生できたので申し分ないと思う。
説明書にあるアクアシールというポリウレタン系の接着剤はアウトドアショップで手に入れる事ができる。これは強力!
リソールキット、張り替え中のシューズ、工具類
◎クライミングシューズのソールの張り替え方。Part2
スポーツクライミング用シューズ編
スポーツクライミング用シューズの場合の張り替え方を上記のやり方にプラスしてみました。
@ ' ソールの細くくびれたところにカッターで切れ目を入れる。本体側に傷を付けないように。
B ' 熱したら切れ目からペンチで古いソールをはがす。スポーツクライミング用シューズは作りがきゃしゃなので慎重に。くつ底側のランドやインナーソールがはがれた場合は接着剤を両面に塗り、しばらく放置してから接着する。
H ' 接着剤をソール、くつ底に塗る。ファイブテンのモカシムは厚紙、スポルティバのミトスはフェルトがそれぞれくつ底に張ってあった。これはソールを張り替えしやすいように配慮してのことだと思うが接着剤を塗ると接着剤を吸収してしまうので乾いたら2〜3回塗ると良いだろう。
J ' 平らな固い床においてかかとで強く踏みつけるくらいでも良いようだ。
L ' ソールを削る前に追記にあるようなゴムを爪先に貼り付ける。これは使っているうちに穴があいてしまうからランドに穴があいてなくても張った方が良い。靴の尖っているところから内エッジにかけて貼る。貼り終わってからソールと共に削って整形する。
O古いソールと新しいソールのつなぎ目の処理。つなぎ目を削って2mmくらいの隙間をあけ、セメダインのスーパーXで充填する。
これでも十分だが時々、ひび割れが起きることもある。そういう時はあまったゴムを2cm幅に切り、古いソールと新しいソールのつなぎ目を覆うように接着しあとでうすく削ると良いだろう。古いソールに新しいソールを2cmくらいオーバーラップして接着する方法もあるが斜めに削らなければならないので少し手間が掛かる。
◎図書館利用のススメ
登山やクライミングの本が欲しいけど値段が高くて手が出ないという方、廃刊になった本が読みたい、あるいは山やクライミングについての調べものがしたいという方にうってつけなのが図書館です。新設された宮城県立図書館、各区にある仙台市の図書館、各市町村の図書館と身近なところに図書館が沢山あります。
スポーツの書棚には登山やクライミング関係の本が結構置いてあります。特に技術書や入門書なんかが置いてあり役立つでしょう。スキーのコーナーには山スキーのルート集もあったりします。地誌、紀行の書棚には登山のガイドブックやクライミングのルート図集、沢登りのルート図集なども置いてあり出かける時の準備に良いでしょう。芸術、写真の書棚には意外に山の写真集などが結構ありヒマラヤやアルプスの山々に思いをはせる事ができます。郷土誌のコーナーにはその地方で出版された本があり、登山のガイドブックなどはより詳しく紹介されていて便利です。登山のガイドブックや地質のガイドブックで意外な岩場を発見できるかも。AVコーナーには登山入門、百名山、アウトドアキャンプ入門のビデオなどもあるし山を題材にした映画なども見る事ができます。県立図書館には2万5千分の1の地図もあり。
特に登山、クライミング関係の蔵書が多いのは県立図書館と仙台市泉区の図書館。備え付けのパソコンで検索して読みたい本を探す事もできます。もしどうしても読みたい本がなければリクエストカードに記入すれば入庫してもらえる可能性もあります。ただしどうしても欲しい本はやっぱり買って手元に置いた方が良いでしょう。なぜなら登山やクライミングの本はそんなに売れるものではないので売れないとすぐ廃刊になり手に入らなくなる可能性が高いし今後その関係の本が出版されなくなるからです。そういった意味でも気に入った本はなるべく買いましょう。
雨でクライミングのできない日など図書館に行って技術書を読んで勉強したり、昔のクライマーの登攀記録や自伝を読んでモチベーションを高めるのもたまには良いでしょう。
◎冬の黒伏山南壁
スキー場の開設によりアクセスが良くなり、手軽に冬季登攀ができるようになった黒伏。しかし壁のコンディションが気になる方に朗報。黒伏高原スキー場"JANGLE
-JUNGLE"のホームページで黒伏高原の天気予報や降雪量、気温が知る事が出来ます。Todays
Slopeで時々黒伏南壁の映像が見る事ができ家に居ながらにして壁のコンディションや天気が知る事ができて便利だ。スキー場営業中のみ。関連サイト「JANGLE
JUNGLE」 http://jj.mountain-j.com/top.html
◎山田会館に遊びに来てね !
仙台山岳会(SAC)の山田さん宅のガレージにある人工壁、通称"山田会館"。6m×5mの敷地に高さ3.5m、前傾140度、120度、110度の三面の壁がある。規模的にはボルダーだが、マットも敷いてあり思いっきりトライできる。火曜木曜の練習日には仕事や学校帰りの常連さんが必ずやってくる。少ない時でも2〜3人、多い時には10人以上で順番待ちさせられる時もある。クライミングに来る人は所属の会や年齢性別に関係ない様々の人で、みんな和気あいあいに設定された課題にトライしています。時間は夕方6時頃から夜10時過ぎまで。使用料は200円(暖房費として)。初心者も経験者も気軽にクライミングに来て下さい。楽しい課題と楽しい仲間がお待ちしております。関連サイト「男の岩旅」http://otoko-jyuku.hoops.ne.jp/

◎液体チョークの作り方
レシピ
消毒用アルコール(エタノール) 少々。クライミング用チョークパウダー
少々。シャンプーの空容器 1ケ。
作り方
@空になったシャンプー容器を水で良く洗う。シャンプー容器はふたをパカッとあけて押しながら液を出せるやつが良い。
Aふたつの紙コップにエタノール、チョークをそれぞれ1対2の割合で入れ計量。
B容器のキャップをとりエタノールを入れる。紙でジョウゴを作りチョークを少しづつ入れる。
Cキャップをつけよく振って攪拌する。パチンコ屋さんでパチンコ玉を拾ってきて1,2個入れておくとよくかき混ぜられる。
作業中は火気厳禁です。はじめから紙コップで混合攪拌しても良し。
エタノールは成分70〜80%の物でも成分100%の無水エタノールでもどちらでも良いが無水エタノールの方が手につけた後の乾きが早くて良い。どちらも500ml入りで1000〜1200円で薬局で手に入る。ちなみに燃料用アルコールは不可です。
エタノールとチョークの量は好みで変えると良い。乾いた時、手にチョークが沢山ついた方が良い人はチョークの量を多くして濃くする。
使用するチョークによって乾いた後の感触が違う。ホワイトベアーの場合は乾いたあとちょっと湿った感じがするので乾燥手の人に良いでしょう。メトリウスの場合は乾いた後さらさらになる。メトリウスのチョークは混ぜた時、ダマができやすく出す時詰まったりするので混ぜる前にかたまりを取り除いておく事。チョークは炭酸マグネシュームと松脂などの添加材で出来ているが各社の入れている添加材により乾燥後の感触が違ってくるようだ。
使っていてエタノールが蒸発してどろどろになるようだったらエタノールを足してやる。多少水で薄めてもかまわないが乾きが遅くなるので注意。
結論。そんなに使う物でもないし、値段の面から言っても市販の液体チョークを買った方が特である。市販の液体チョークが手に入れにくいと言う方はこの方法で作った方が良いでしょう。
◎ギアの手入れにシリコーンスプレー
クライミングの金属製のギアの手入れするのにシリコーンスプレーがおすすめのようです。カラビナのゲートの開閉がきつくなった時などバネやヒンジにシリコーンスプレーをひと吹きしてやると潤滑油の働きをして開閉がスムーズになります。通常の潤滑油(CRC−556とか)はベトベトしてクライミング中に手についてしまったり、ゴミがついてしまったりするがシリコーンスプレーは軽く吹けば乾いてサラサラになるので大変便利です。その他にもフレンズ、キャメロット、エイリアンなどのカミングデバイスのメンテナンスに最適。アイゼンも使用後に乾かしてから全体にシリコーンスプレーすると錆止めにもなるし、雪の付着も減ります。アイススクリュウも使用前に中にふっておけば氷への入りもスムーズになり、回収後チューブ内の氷も抜きやすくなるようです(2〜3回くらいで効果はなくなるけど)。
シーズン終了後にピッケル、アイゼンなどにふって保管するのにも良いでしょう。
潤滑、防錆、はくり(氷、雪の付着防止)とシリコーンスプレーは三つの効果を持っているようです。
シリコーンスプレーはホームセンターなどで安売りだと200円くらい、高いものだと500円くらいで売られています。
その他の使い方。山スキーのシールに塗ると滑りが良くなる。スキーやワカンなどに塗ると雪の付着が少なくなる。プラブーツの中に吹けば足入れが良くなる。etc。いずれも効果はあまり長続きしないが…。
関係ないけど家でふすまや引き出しに吹き付けるとめちゃくちゃ開け閉めが楽になるよ。
※注意。滑って落とすので手で持つところは避けてスプレーしましょう。シリコーンスプレーは油分も入っていてシミになるので防水スプレー代わりに衣服に付けない方が良いでしょう。
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