| (2004.8.10 新設) (このページは、昇順に掲載してあります。) システム・レイアウト−3 スピーカーシステム改造リポート |
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| 長い間、愛用してきた実験室のスピーカーシステムですが、思わぬことが契機で大改造に発展してしまいました。これは、御茶ノ水の「オーディオ ユニオン」でJBLの2393という大きな中低域用ホーンを発見したことに始まります(このショップは私が40年以上前から通っている店で、面白いユニット類を販売しているのが魅力です)。 | ||||||||||||||
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| (2004.8.10 掲載 8.11,8.24 写真を入れ替えて加筆) JBLの大型ホーンを購入 |
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| 上の写真のように、2393ホーンはJBLのシアター用(オプティマイズド・アペチュール・バイラジアルホーンと呼ばれている)ですから、一般のリスナーが、その姿を見るチャンスは殆ど無いといってよいでしょう。材質は硬質プラスチックで、重量は32.2sとアナウンスされています。同社のホームページを覗くと、この種のホーンを中低域に用い、中高域に小型のホーン、低域に複数の38pウーファーを組み合わせた3ウェイを推奨しているようです。2393ホーンのサイズはW1117×H1066×D914mmですから、一般家庭の居間に持ち込んだ場合、持て余す大きさであることは確かです。 |
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2490Hドライバーを発注 |
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| 2393ホーンは、スロートのサイズが3インチなので、ドライバーは2490H(製造完了?)しか使えません。このドライバーは、100oのチタンダイアフラムを備えていますが、スロートまでの距離が短く(オプティマイズド・フェージングプラグ採用)余り強いロードを掛けていないらしく、インピーダンス特性にもこれが現れています。2393ホーンに組み合わせた場合の推奨使用帯域は、250Hzから3kHzとアナウンスされていますから、中低域から中域にかけて使えそうです。このドライバーのスタイルは、2446からスロートを取り去ったような扁平な形(直径235mm,奥行き100mm)をしており、フェライト磁気回路採用ですが質量は10.2sと表示されています。 この中低音用ユニット採用してシステムを組むには、1mを超す奥行きスペースが必要ですから慎重に検討すべきところですが、かつて上の写真のように中低域用ホーン(JBLのコーン型ユニット D-131をドライバーにした同軸3ウェイ)を作り、その力強い音楽表現を体験している私は、即、鈴木店長に「これを買いたい」と言ってしまいました。併せて「ヒビノ」に在庫限りの2490Hドライバーを発注したことは言うまでもありません。 |
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早くも改造を実行 |
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| ホーンとドライバーの購入から数日後ショップの車が運んできた2393ホーンは、改めて確かめるとストーンテクノの実験室に上手く収まらないことが解りました。フレアのサイズが大きく、拙宅の実験室にセットすると低域部分への被りが余りにも多すぎるのです。「クロスオーバーが250Hz程度なので無視するか?」と思いましたが、このままでは、開発中の刳り抜きホーンと組み合わせる、「リファレンス・スピーカーシステム」のエンクロージャーが置けなくなりそうです。 趣味が嵩じて始めたストーンテクノ・ブランドですが、道楽のために営業用のシステム設置を犠牲にするわけには行きません。そこで、思案した挙句、2ピースになっているホーンのスロート部分だけを使って、フレアの部分は新たに作ることにしました。下に写真がありますのでご覧下さい。 |
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JBLの2393をベースにした中低域用ホーン
真ん中の写真 ブルーに見えているのが鉄工所に特注したフレア部分 黒い部分がオリジナルのスロート |
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| 「2393改造ホーン」は、開口を部屋の天井の高さに合わせて小型化することにしました。設計段階で、ダウンサイジングのため試行錯誤を繰り返しましたが、仕上がってみると、高さ895mm横1140mm奥行き764mmになり、これでも十分大きなものになりました。このサイズになると密集配置を図るには中高域以上のユニットをホーンの中に吊るしかありません。ホーンの内側にブリッジを設けたのは、そのためです。上の写真(中央)では、仮に中高域用のホーンが載せてありますが、この部分にサブバッフルをマウントしてユニットを取り付けようとしています。 続く |
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| (2004.8.11 記入) オリジナルホーンができるまで |
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ホーンの表裏 |
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鉄工所 「2393改造ホーン」は、写真のようにアルティックのマンタレーホーンに似ていますが、これは工作の容易さを考慮したものでコピーを意図したわけでは有りません。各社のホーンを参考にしながら図面を何度も書き直した末、発注の際は、鉄工所の社長(この人は、かつて日立製作所で試作品を作っていた人で、とても腕が良い)と入念な打ち合わせを繰り返しました。 ホーンの素材は、1.6mm厚の鋼板を使いましたが、これに4.5mm厚のフランジを溶接してから裏側に20mmの角パイプを抱かせました。厚い素材を用いず1.6mm厚を採用したのは共振を止めやすくするのが目的ですが、質量を抑えるためでもあります。しかし、薄い鉄板に熱を加えると猛烈に伸びるので、溶接はとても難しそうでした。「名人なくしてホーンは生まれず」です。 自動車板金工場 ホーンの形ができてから、近くの自動車板金工場に持ち込んで「鳴き止め」について相談、車のボンネットやドアの防振材として使われる、アスファルトとレジンを混ぜたシート状の素材を見つけました。厚さ6mmのタイプを裏面に、3mmタイプを表面に貼りました。これでかなりデッドになりましたが、万全を期するためにアンダーコート材(車のボディー下面を保護するための硬質な素材でドイツ製)を表裏に数回吹き付けてもらいました。これは、防振材が室温の変化で動くのを抑えるためでもあります。 中高域用のユニットをマウントするブリッジの中には、自分で石膏を溶いて流し込みました。より強度のあるモルタルを使うことも考えましたが、後の加工が難しくなる(鉄とモルタルを同時に削るのに適した刃物が無い)ので止めました。三日ほど経過してからハンマーで叩いてみると、「鳴き」はしっかり抑えられました。 塗装の話 ホーン表面の色調は美術に詳しい「カルロス氏」と相談し、部屋の壁や他の機器とのマッチングを考慮してブルー系に決めました。塗装は自動車板金専門の工場に依頼、三度ほど吹きなおして漸く希望の色になりました。ピカピカ光ると嫌なので艶消し塗装にしてもらいましたが、猛暑の折、塗装ブースの中で汗だくになって働いてくれた皆さんに感謝しきりです。今回のような特殊なホーン製作はアマチュアの手に負えるものではなく、腕の良い技術者の力を借りないと成就しません。この工場は、前出の中低域用ホーンを仕上げてもらった経緯があります。 続く |
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| (2004.8.12 記入) 実験室への搬入 自動車板金工場からの引き取りは一人で済ませましたが(2本で軽トラックの荷台いっぱいの大きさがある)3階への搬入は金町の仙人やカルロス氏、瀬田氏などの応援を頼みました。重量は不明ですが図体がデカイので、とても一人では運べなかったのです。この作業は、塗装前の仮付けと本格的なマウントの二度行われています。皆さん暑い中をご苦労様でした。大型スピーカーの設置には、知力だけでなく体力が必要でアリマス。運び上げるのが精一杯で、このあたりの映像は用意できませんでした。 |
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壁への取り付け作業 ストーンテクノのスピーカーシステムは壁バッフルが基本なので、中低域用ホーンは、これに固定することになります。上左の写真はスロートとフレアのジョイント部分に6oボルトで締め付けた木製フランジです。大きさは、これまでのサブバッフルにあわせた682×542×90oで、コンクリートパネルを貼りあわせた30o厚の合板と60×36oの角材で作りました。合板から切り抜いた部分は中高域用バッフルに利用することにします。かくのごとく、職人は材料を無駄にしないものです。 壁バッフルへの取り付けは、三人の中で比較的スマートな「仙人」に壁の中に入ってもらい、私とカルロス氏が外側でホーンをリリース、静々と挿入しました。壁バッフルは中段に棚が設けてあるので、位置さえ合わせればそれ程難しくありません。フランジと壁バッフルの固定は長さ120oもある木ネジを用いましたが、このサイズになるとインパクト・ドライバー無しでは手に負えません。最近は充電式のものが1万円程度で買えますので、クラフトマンは用意されたほうが良いと思います。取り付けは、寸法を正確に測ってあったのでピタリと収まりました。メデタシ、メデタシ。このへんでお茶にしましょう、ビールのほうが良いかな?。 続く |
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| (2004.8.13 記入) システム構成とクロスオーバーポイント ホーンの取り付けについて記述しましたので、この辺で今回計画しているスピーカーシステムの構成について書いておきます。まだ音を出したわけではありませんから、ユニットの選択やクロスオーバーポイントは変更する可能性がありますが、第一次候補というところです。 超低域 34Hz程度までをTADの1601a改造タイプ×4 ユニットは壁バッフルに固定 低 域 250HzまでをALTECの515C×2 特製後面開放型エンクロージャー入り 中低域 250Hzから1kHzをJBLの2490H(76mmスロート)+ストーンテクノ・オリジナルホーン 中高域 1kHzから4kHzをJBLの2451H(38mmスロート)+シアター用ホーン 高 域 4kHzから16kHzを2405のストーンテクノ・オリジナルホーン 超高域 20kHzから下をローカットしたET-703 「低域セクション」に続く |
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| (2004.8.14 掲載) 低域セクション
後面開放型ホーンバッフル |
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| 上の写真は、今回、低域部分に使用する予定のエンクロージャーです。これまで壁バッフルにマウントしてきたウーファー(416-8B)を使わず、エンクロージャー入りの515Cに換えるのは、低域部分を上右の写真のような営業用リファレンスシステムと共用するためです。 このエンクロージャーはバスレフや密閉でなく後面開放型で、後ろを壁バッフルに当て、これまで416-8Bが付いていた穴から背圧を抜こうとしています。ショートホーン付にしたのは、営業用システムのデモをする場合、中音用ユニットとウーファーの音源位置を合わせるためで、特にホーンロードに拘ったわけではありません。この程度ではバッフル効果しか期待できないでしょう。 バッフルのサイズは、W1180×H610×D645mmで、コンクリートパネルやシナ合板で挟んだ米松合板を組み合わせて作ってみました。板厚は35oから30o程度です。アルティックファンの多くはエンクロージャーの響きを好まれるようですが、「箱鳴り」に依存しないのがストーンテクノ流です。 エンクロージャーの組み手は、イモ付けでなく溝を突いて嵌め込みましたので接合部の強度は高いはずです。あちこち叩いてみるとサイズが大きいのとリアバッフルがないことが原因で、天地板の後端が鳴いていますが、とりあえず、このまま使用してみることにしました。余りブレスを入れないのに質量は65kgあります。実験室への搬入は、工作を援助してくれた大工さんと瀬田氏の協力で難なく果たしました。 オーバーダンプ気味の515シリーズは、416シリーズと違って低音の量感を表現することが難しいユニットとして知られています。515リーズへのトライは今回で3回目ですが、果たして成功するでしょうか?。 「中高域セクション」に続く |
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| (2004.8.18 掲載) 中高域セクション
JBL 2451Hと(シアター用?)ホーン |
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2451ドライバーについて 中高域用から上は全て中低域用ホーンの中にマウントします。これは他にレイアウトの方法が無いからですが、同時に音源を小さくまとめるためでもあります。 中高域用ドライバーは、JBL 2451Hドライバーに(シアター用?)ホーンをマウントしたものを使う予定です。2451は、2450シリーズと同様ネオジュウムの磁気回路と4吋のチタンダイアフラムを備えていますが、スロートは1.5吋です。質量は4.5kgで直径165o×奥行73mmと、コンパクトなスタイルをしています。JBLの民生用に1.5吋スロートの435Beがありますが、このダイアフラムは3吋径でベリリュムが採用されています。実験室には435Beも用意してありますので、両者を聞き比べてリポートする予定です。 |
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ホーン(シアター用?) |
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写真のホーンについて 上の写真にあるホーンはドライバーと共にオークションで手に入れたもので、型番をはじめ詳細不明ですが、サイズやフレアの広がりから見て中高域用と思われます。アルミ・ダイキャスト製でW305×H165×D230mm。バッフル開口径は、W260×H150mmです。 このホーンについて何らかのデータをお持ちの方は、お知らせ下さるよう御願いします。 「高域セクション」に続く |
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| (2004.8.19 掲載) 高域セクション
JBL 2405+ストーンテクノ・オリジナルホーン |
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| 高域用は、これまで1吋ドライバーに超ショートホーン(ストーンテクノの製品に加えました)を組み合わせて使っていましたが、JBL 2405の磁気回路をベースにしてオリジナルホーン(成功したら製品化する予定)を組み合わせたユニットを使うつもりです。これは高域用と超高域用ユニットの音源位置を合わせることが目的です。デジタル・ディバイダー1台では4Wayまでしか分割できませんので、DF-35の高域出力をアナログ方式で分割して波形の合成を図るには、両者の音源位置を揃えて配置するしかないと思います。 |
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1吋ドライバーとツィータのサイズ比較 一例 両者のヨーク位置整合とホーンの位置不整合に注目あれ
写真のドライバーはFOSTEX FD100 他社のドライバーでも大同小異 |
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| バックプレッシャータイプの1吋ドライバーはダイアフラムが磁気回路の後方にあるので、これに高域用ユニット(ダイアフラムがフロント側にある)の音源位置を合わせるには後退させてセットする必要があります。 しかし、今回製作した中低域用ホーンの中に、中高域から上のユニットをインラインに収めるには、奥行方向のスペースが足りません。 高域用として2405とオリジナルホーンを組み合わせた結果が思わしくない場合は、1吋ドライバーに換えるかもしれませんが、この場合、中低域用ホーンの壁を刳り貫いてET-703をマウントすることになります。 「超高域セクション」に続く |
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| (2004.8.20 掲載) 超高域セクション
パイオニア エクスクルーシブ ET-703 オンキョー TW-3001 |
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| 超高域用は、これまで愛用してきたET-703を使う予定ですが、スペースの関係で、より小型なオンキョーのTW-3001に換えるかも知れません。このツィータはホーンの開口が40mmで咽喉元は10mm程度しかありませんから振動板は小さいようです。当然、カットオフは高めに設計されているでしょう。超高能率タイプではありませんが、聴いてみると刺激感のない音がします。 超高域用、いわゆるスーパーツィータは各社から発表されていますが、最近の新製品は余りにも超高域再生にシフトし過ぎていないでしょうか。大切なのは「耳に聞こえない超高域」ではなく可聴帯域の正確な再現のはずです。 ゴトー、エールなどハイグレードなホーンタイプの製品は、超軽量振動系と強力な磁気回路を備えており、大いに魅力的です。しかし、「世界中の磁石を独り占めにするかのような超高級品」は、当然ボディが大型になりますので、今回の場合、セッティングスペースがない(予算も無い)ので使えません。実験室ではリボン型もストックしていますが、これらはホーン型の高域用ユニットと音色の統一感で馴染めないところがあります。マルチスピーカーの構成では、「周波数特性だけでは語れない何か」が有るようです。 続く |
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| (2004.10.27 掲載) 後面開放型ホーンバッフルの底面
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| ユニットとアンプを入れると低域セクションの質量が100kgを超すので、一人で動かせるよう底面に「ローラーボール」を7個埋め込みました。ローラーボールは、普通のキャスターと違って支点がハッキリしているので重量物の支持に向いています。この種の製品は1個あたりの適正加重があるので、これを確認して数を決めたのは勿論です。今回は町内の金物屋さんでカタログを頼りに探しましたが、ローラーボールにも種類が沢山あり、精密、高性能な物は1個数千円と高価です。写真の製品は、それ程高いものではありませんが、必要にして十分な性能を持つようです。 続く |
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| (2004.11.8 掲載 11.9 写真を入れ替えて加筆 ) 中高域以上のレイアウト
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| 中高域から上のユニットは、中低域ホーンの中にセットする必要があるのでブリッジを設けてあります。はじめの予定では、これにサブバッフルを取り付けてユニットをマウントするつもりでしたが、ホーンの中に大きな障害物があると悪影響が予想されますのでフレーム構造に変えました。これが左の写真です。 フレームの材料は中低域用ホーンのサブバッフルを作る際にできた抜き板を使いましたが、これは35o厚の合板なので切り抜きに苦労しました。正確な工作はルータかトリマーで行うべきですが、先を急いでジグソーで加工したため綺麗に切り抜けず、木工ヤスリで大幅に修正することになってしまいました。この作業は二度とやりたくありませんので、今後必要があって作り直す際は専門家に依頼するつもりです。 真ん中と右の写真は、下から、中高域、高域、超高域用ユニットを仮付けしたものです。「システム構成」の部分にも書いたように、2451ドライバーはネオジュウム磁石の採用で小型軽量化されていることがわかります。 写真では判りませんが、フレームは塗装してから加工したので、あちこち傷をつけてしまいました。黒は剥げると下地が目立つので、木材への塗装は茶色系を選んだほうが良いと思います。 続く |
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| (2004.11.9 掲載) 低域以上のレイアウト
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| 中低域をホーン型にするとシステムが俄かに大型化するので、中域以上のユニットをどのように配置するか悩むことになります。拙宅の場合、右の写真のように中低域ホーンの上端が天井の近くまで達するので、インラインに配置するにはホーンの中にセットするしかありません。これが真ん中の写真です。 ストレートホーンの中に障害物となる物を置くと、音波の反射が起きて良くないはずですが、中低域は1Khzクロスなので波長の長さを考慮して妥協、レイアウトを優先させました。左の写真は3Way部分のアップで、最初は上下逆に取り付ける予定でしたが、スペース的に無理があるので変更しました。この配置では高域が上になるので聴取位置と角度が付きます。それだけでなく天井からの反射が起きるかもしれませんが、余り気にしないことにします。 右は超低域部分を除いた5Wayシステムのレイアウトです。全高1,520mmありますが、密集配置を狙いつつも、これより小さくなりませんでした。 続く |
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| (2004.11.10 掲載) 低域用アンプのセット
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| スピーカーユニットのレイアウトが決まったので、次はパワーアンプのセッティングです。 パワーアンプは、これまで超低域用以外を壁バッフルの裏側に置いてきましたが、今回は中低域を除いて全て表側から結線できることになりましたので、自由度が高まりました。と言っても10台を超える数のアンプを積み上げるのは芸が無いので、なるべくスッキリまとめたいと思います。 そんな訳で、515Cをドライブする低域用パワーアンプのM−1000(BTL動作)はエンクロージャーの中に2台ずつセットすることにします。こうするとスピーカーケーブルを極端に短くすることができるので好都合です。 続く |
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| (2004.11.16 掲載) 低域用アンプとスピーカーの結線
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| 上の写真は、壁バッフルの裏側から見た低域用エンクロージャーの内部です。丸い穴は、これまで416−8Bがマウントしてあった部分で、ここから背圧を抜く仕組みです。エンクロージャーを移動させた後、36cmほどの穴が表と裏の通路になりますので、余り太ると通過できなくなります。断面のようすから、壁バッフルは20mmの黒御影石を合板で挟んであるのが分かると思います。アンプとユニットの間に赤と黒に見えているスピーカーコード(OFC撚り線)は、45cm程度で済んでいます。この距離ならもっと短くできますが、余り短くすると取り回しが悪くなるので、これまでの物をそのまま使いました。 ピンケーブルは、これまで用いてきたシェアマックス製をそのまま使いますが、硬くて突っ張るのが難点です。この部分の長さは3.5m程度ありますので、なんとか結線したままエンクロージャーを移動することができそうです。 続く |
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| (2004.11.17 掲載) 中低域用アンプのセットと結線
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| 写真は、中低域用ドライバーの2490Hとパワーアンプを結線したようすです。モノラルのパワーアンプ(金田式特注品、出力15W)を壁バッフルの裏側に置いたラックに載せたので、スピーカーコード(エレックス製の純銀1.2Φ単線)の長さは35cm程度にすぎません。 ピンケーブルは低域用と同じシェアマックス製3.5mで、壁の裏側を這わせてあります。 今回は唯一、中低域用アンプをバッフルの裏側にセットし、他のアンプは表側に置くことにしましたので、保守、点検や変更は、これまでより遥かに容易になりました。 続く |
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| (2004.11.18 掲載) 中高域以上のアンプ セットと結線
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| 中低域用アンプのセットと結線に続いて中高域以上の結線を行いました。 中高域と高域用のアンプは金田式特注品の8Wアンプで、2チャンネル分を一つのケースに収め、入出力端子も左右対称に設けてあります。ホーンスピーカーで問題になる残留ノイズの少ない良いアンプです。このアンプは、これまで壁バッフルの裏側にセットしてありましたが、久しぶりに日の目を見ました。 写真右の上段はメリディアンのパワーアンプで、今回は使用しない予定です。下段は金田式モノラル30ワットアンプで、中低域用の15Wアンプが力不足の場合はチェンジして使用するかもしれません。 超高域用のプラス1ツィータET−703は、これまでと同じようにデンオンのインテグレーテッドアンプでドライブします。超低域用のスピーカーとアンプは変更しませんが、結局、今回のスピーカーシステム改造では、中心の4ウェイ部分を全て入れ替えたことになります。 続く |
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| (2004.11.19 掲載) 同軸ホーン
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| 前に掲載した写真が鮮明でないので、ドライバーをマウントした状態で撮りなおして掲載します。 写真中央の木製フレームは、中高域用ホーンに合わせて黒く塗装したため少しゴツイ感じになってしまいました。茶色系の方が良かったかもしれません。 左の写真にスピーカーコードが見えていますが、3本もあるので気になります。これは、最終的には(はたして終わりがあるのか?)中低域用ホーンの壁に穴を開けて裏側から通過させる予定です。民生用のスピーカーシステムは、音楽を聴くだけでなく目で見るものでもありますから、自作品といえどもスマートにまとめたいものです。 続く |
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| (2004.11.20 掲載) タイムディレイの調整
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| 今回のスピーカーシステムは、中低域に大きなホーンを採用したので他のユニットと音源位置が大きくずれています。音源位置の不整合はホーンスピーカーを用いたマルチスピーカーの泣き所で、殆どのシステムはクロスオーバー領域で波形の合成が図られていないはずです。マニアの中には、波形合成を諦めているのか或いは無視しているのか、関心を持たない方もいますが、タイムコヒーレンスの問題は音速と距離の関係を考慮すると無視できないファクターだと思います。 拙宅の場合、デジタルディバイダーのタイムディレイ機能を使って、音像位置を合わせながら時間軸での調整をすることができますので、始めに合わせておくことにしました。 ユニットの音源位置は、それぞれ異なり、それが何処にあるかを正確に掴むにはパルスを入れて計るしかありませんが、今のところ測定設備がありませんので、とりあえずボイスコイルや振動板の位置を測ってみました。 この結果、最も奥にある中低域と低域の差が78センチ、中高域が48センチ、高域と超高域が68センチあることが判りましたので、必要な距離分だけ調整しました。 続く |
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| (2004.11.21 掲載) アンプに火を入れる 全てのアンプへの結線とディバィダーの設定を済ませたあと、早速、音を出したいところですが、4ヶ月も通電していなかったので慎重を期してスピーカーを繋がずにスイッチを入れました。これまでも、システムの改造で3ヶ月程度のブランクをおいた後、アンプの一部が不調になったことがあります。音が途切れたり、かすれたりするのは良いほうで、いきなりヒューズが飛んだこともあります。稲田氏から「スライダックを用意して徐々に電圧を上げたほうが良いのでは」と助言されましたが、あいにく処分してしまい手元にありません。 恐る恐る通電してみると、今回はヒューズやブレーカーに異常はなさそうです。しかし、低域用アンプからプツプツというノイズが出ているうえ、超低域と超高域ユニットから音が出ません。もう一度、信号の流れに沿ってケーブルを点検しましたが接続に誤りはありません。8月以来、高温多湿の時期を通電せずに置いたのが良くなかったのかもしれません。こんな時は、過去の経験で暫くランニングすると回復することが解っていますので、24時間ほどスイッチオンのまま放置しました。この後で一旦電源を切り、少し時間をおいてから再度スイッチを入れてみると異常なく動作しました。 しかし、翌日またしても低域用アンプからノイズ発生。まるでアンプがブツブツ文句を言っているようです。オーディオ機器は毎日動かすのが基本で、長いブランクは良くありません。この日はシステムの復調を諦め、パワーアンプだけ電源を落としてベッドインです。翌朝スイッチを入れてみると、ノイズはなく全て正常に動作しています。やれやれ良かった。後はしっかりした音になるまで鳴らし込むことにしましょう。 続く |
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| (2004.11.22 掲載) 周波数特性の測定とレベル調整 |
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| 11月21日、メジャグランの稲田氏とカルロス・シモネッタこと勝谷さんを招いて、周波数特性の測定とレベル調整を行いました。聴感で合わせた新しいシステムが、どのような特性を示すか少々不安がありましたが、結果的には大きな破綻もなく調整は上手くいきました。 |
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中低域ホーンの特性 今回のシステム改造の中心、中低域ホーンは、250Hzから1000Hzの範囲で使いますが、同軸構造で障害物があるにもかかわらず、2700Hzまでのレベル変動は±4db程度に収まっています。特に低域側は1200Hzに比べて240Hzでも−1dbに過ぎず、写真のJBL社発表のデータよりレベルが高いことがわかりました。これは無響室による測定と、近くに壁や天井を持つ有響室の違いと思われます。 |
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全体の特性 システム全体の周波数測定は、スピーカーから聴取位置までの距離4メートルの位置にマイクをセットし、20Hzから16kHzまで行いました。これまで低域は聴感で補正したせいか、20Hzに大きな盛り上がりがありましたので、今回は低域用のローパスを40Hzに変え、31.5Hz以下を下降させることにしました。スロープは共に−6db/octです。これで低域側はウーファーの下降特性を補正しながら、高域側は250Hz程度までしっかり聞こえますので、中低域と上手くクロスさせることができます。 低域用エンクロージャーの前がホーンバッフルのような形をしているため、盛り上がりができるのを心配しましたが、問題になるようなピークはありませんでした。低域は、これで大分スッキリしました。 |
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高域のレベル調整 今回の測定、調整前は、柔らかく聴きやすいものの引き締まった感じに欠けているのが気になっていましたが、この原因が高域(特にLch)のレベル低下にあることが判り、4kHz以上とプラス1ツィータのレベルを上げました。この際、左右のレベル差も調整しました。 |
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測定後の試聴 調整の後、次々と聴きなれたディスクを試聴しましたが、聞き違えるように改善されました。マルチスピーカーの調整は聴感だけでは無理があり、今回のように大幅な改造を行った場合は特に測定が欠かせません。人の耳は優れた測定器ではありますが、時に好い加減なものでもあるからです。 今後は、中高域用ユニットの交換やイコライジングによる変化を試そうと思いますが、しばらくの間、ラックのディスクを整理しながら音楽を聴くことにしましょう。 続く |
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| (2004.11.29 掲載) 最近の実験室 |
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| システムの改造が一段落したので、最近の実験室風景を掲載します。私のシステムは現在進行形なので、ホームページの映像は、その時々の自分自身の活動記録でもあります。 上の写真は、少々、見にくくなっていますが、手前がコントロール系、奥がスピーカーシステムとパワーアンプです。中央奥にある40pウーファー4本との比較で中低域用ホーンの大きさが判ると思います。 右手前に写っているのはこのホームページを作成しているコンピュータのディスクで、ディスプレイが古くなり交換したいのですが、オーディオに予算を取られて、なかなか果たせません。 曲面天井に取り付けてあるのはプロジェクター用の80吋スクリーンです。これはオペラや映画を観るために用意したものですが、余り使わないうちに古くなってしまいましたのでビジュアル系も何れ一新したいと思っています。 |
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| (2005.2.19 掲載) 実験室の電源周り |
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| 実験室の電源周りについてはフィロソフィー6でも触れていますが、今回は写真の一部を掲載します。最近のオーディオ業界はアクセサリー関係の話題が多く、過熱気味で電源グッズの氾濫もその一つです。電気なしでは成り立たないオーディオですが、余り細部に拘ると「木を見て森を見ず」の誤りに落ち込むので冷静に対応したいと思います。 |
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| 上の写真は、実験室の電源周りです。左は200V30Aの受電部に挿入されたメインブレーカーと3回路に分かれた開閉器、それぞれのブレーカーが写っています。真ん中の下のほうに写っているのが「オヤイデ」製のステップダウントランスで、容量は3kwと1kwです。右は「NFコーポレーション」製のステップダウントランスで2個とも容量は1kwです。これらのトランスで単相200Vを100Vに下げて供給しています。コンセントは特別変わったものは使用していませんが、ケーブルは「オヤイデ」の4芯を用いています。 |
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| 上の写真のように、ステップダウントランスの後はACOUSTIC REVIVEのYTP−6テーブルタップに繋ぎ、モノーラル使用のメインアンプを同時にON/OFFできるようL,R別にCSEの「ゼロクロス・スイッチ」を挿入しています。プレーヤーやコントロール系は電力消費が少ないので、音質への配慮から長期外出や雷雨の場合以外ONにしています。右の電源プラグはフルテック製。ケーブルはオヤイデ製で自作したものです。 |
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| この後は、「ニュースピーカーの実験」に書き込みます。 |
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| (2005.9.13 掲載) 超低域用アンプを換える |
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| これまで超低域用アンプとして使用してきたNECのM−1000−4台のうち1台が故障したため、これを機会にこの帯域のパワーアンプを変更してみました。はじめに金田式の30Wアンプで駆動してみましたが、ゲインが足らないのかレベルが不足気味なので、メリディアンを試した後、ジェフのmodel−1×2に変更しました。 このアンプをBTL接続にすると力強く量感たっぷりで満足できます。しかし、暫く寝かせていたのが災いしてスイッチランプが切れたので交換することにし、今度はBryston 2BLP×2で鳴らしてみました。このアンプもBTLモノ動作が可能なのでウーファーはパラレルに接続しました。 |
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| メーカーはブリッジモノの場合、ミニマムインピーダンスを8Ωに指定していますが、ユニットのインピーダンスが高い部分で使用するので、ウーファーをパラレル接続しても問題ないようです。このアンプはプロフェッショナルユースのタフなアンプとして知られており、電源スイッチが省略されているのが特徴です。躯体は1Uサイズですがズッシリ重くシャーシーも頑丈にできています。最下段は高域用の金田式12Wアンプで2Ch分組み込まれています。 |
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