トピック ニュース−9

このページは、昇順に掲載してあります。
トピックニュース−8へ

(2006.6.14 掲載)

FOSTEXのT500A MKUが到着

 5月初旬、フォステクスに発注しておいたT500A MKUツィータですが、在庫切れで1ヶ月以上待たされた6月の第二週、ようやく我が家に到着しました。その日の内に実験室に運び開梱、説明書など読む暇もなく結線し「鳴かせた」ことは言うまでもありません。


ブリッジの上にセット


ツィータのアップ

 このツィータは、質量が5sある鉄と真鋳の塊ですが、逗子市の岡田邸や八潮市の菊池邸でゴトウユニットの超重量級ツィータに見えた(まみえた)私には小さく可愛いユニットに見えます。この製品は据え置きを前提にしているらしく木製の置き台が付属しています。木製の台は軽くて動きやすいので、もっと質量のあるサポーターに換えたくなりますが、先ずはメーカーオリジナルを聞いてみるべきでしょう。試聴記や測定の結果はニュースピーカーの実験−3に書くことにします。

(2006.6.21 掲載)

春日部で「ピンクボンゴ」のライブ

 ストーンテクノは、この春以来、ジャズグループ「ピンクボンゴ」のディスクをリリースするプロジェクトに首を突っ込んでいましたが、このほど漸くプレスが済み、7月14日、全国発売の運びになりました。このほどカルロスこと勝谷氏の発案で、キャンペーンを兼ねて春日部市でライブを行うことになり、またしても加担することにしました。日程その他は下に掲載したポスターの通りです。


ライブのポスター カルロス氏作製

 ご覧のように、たいそう派手なポスターです。ジャズを聴く人なら知らぬ人の無いミュージシャンが多数出演しますので是非お出で下さい。会場は、埼玉県春日部市の東武線春日部駅西口の近くです。お問い合わせはストーンテクノでも結構です。

(2006.7.18 掲載)

ピンクボンゴの「コマンタレヴ?」リリース

 既報の通り、「六粋堂」のメンバーが今春から計画してきたピンクボンゴのディスクリリースですが、7月14日、ようやく発売にこぎつけました。1stCD「コマンタレヴ?」は、スクランブルミュージックの真髄が味わえる一枚です。このディスクを回して当代一流のミュージシャンが繰り広げる妙技を楽しんでください。


カバージャケット

 このディスクは無茶苦茶おもしろく楽しいので是非聴いてみて下さい。ピンクボンゴはコミックバンドではありませんが、3,000円也の支出でお腹が捩れます。お求めは全国有名ディスクショップほか六粋堂のホームページで。

(2006.7.27 掲載)

MARANTZ SM−17SA Ver.2 を入手

 7月中旬、かねてから気になっていたマランツのパワーアンプ SM−17SA VER.2を纏めて2台購入しましたので、下に私が撮った下手な写真を掲載します。


SM−17SA×2

 このアンプはパワーアンプとしてはエコノミーなクラスに含まれる製品ですが、一般的な2ch動作だけでなくブリッジ/モノラル動作が可能なアンプとして知られています。パワーアンプをモノラルにしてL,Rchのスピーカー近くにレイアウトするのは私の常套手段で、これは実験結果を踏まえてのことです。
マルチアンプシステムの場合、ネットワーク方式と違ってアンプとスピーカーの関係が単純なので、パワーアンプの負担が少なくなります。しかし、この方法はパワーアンプの数が増えますから高価なアンプを狙うと経済的な負担が増えます。スピーカーの帯域分割をネットワークで行い、高級(?)な1台のアンプで駆動するのが良いか、それともディバイディングアンプを用いてユニットごとに「そこそこのアンプ」で動作させた方が良いか、議論のあるところですが、私の場合、後者にメリットがあると考えています。
今回は2台のSM−17SA VER.2を購入しましたが、このモデルの定価は1台10万5千円(うち消費税5千円)です。セパレートアンプは高価なモデルが多くて困りますが、このアンプは「値ごろ」ですから手が届きます。しかもユーザーの評価(一部ヒョーロン家のチョウチン持ち的な批評のことではない)が高いので興味を持ち実験してみることにしました。

 
SM−17SA VER.2を、どの帯域で使うか決めずに買い込んでしまいましたが、テストリポートは後ほど他のページ(実験・テストリポート)に掲載する予定です。気になる方は御覧あれ。

(2006.8.4 掲載)

ALTEC 3184 46pウーファーの再生

 新しいスピーカーシステムの低域用ユニットとして、先日、ALTECの3184(46pウーファー)を4本手に入れましたが、ボイスコイルが切れていたので埼玉音研さんに修理に出しました。修理用パーツとして「515シリーズ用」ボイスコイルを輸入してもらいましたので、このユニットは、3184のロングVCからショートボイスコイルに変りました。コイルの巻き幅が短くなったので磁気効率と過渡特性が良くなるはずです。ただしボビンが短くなりましたから(振動系の質量減少で)Foが少し上昇するかもしれません。3184ウーファーはPA用に開発されたユニットで、アルティック伝統の軽くて絞りの深い振動系を持ち、JBLのユニットよりサスペンションが柔らく作られています。私が前に使用したアルティック 3182(これも46p)に比べて磁気回路が大きく高能率タイプとコメントされています。このウーファーのフレームはエロクトロボイス社の製品に似て8本スポークですが、これはアルティックがEV社の傘下に入った頃の製品だからでしょう。下に2本分の写真を掲載しましたが、これらの個体4本のうち2本はメーカーのシールがありません。


リアスタイル


フロント

 7月中旬、名人の修理によって再生した4本のウーファーは、何れもボイスコイルボビンやダンパー、ガスケットなどが交換されており、着色もしたので大層綺麗です。このうち1本は入力端子のツメが欠けていたので、これを機会に4本とも高品位なものに換えることにしました。上左の写真で右側が入力端子を交換したユニットです。このパーツはオークションで手に入れたものですが、ブラス製、金メッキのネジ式で、ワイヤ挿入孔が6oありますから芯線の太いケーブルが使えます。


交換した入力端子 真鍮製金メッキ


此方はオリジナル ファストン端子


(2006.8.7 掲載予定)

特注スピーカースタンドを製作


黒御影石製 175kgの超重量級SPスタンド
上下逆転 作業場にて

 上の写真はストーンテクノの作業場内で撮影した超重量級スピーカースタンドです。仮組みの途中を撮影したので上下が逆になっています。この製品は単体が175sありますので力持ちが4人いなければ動かせない重さです。
このスタンドは、某スタジオのモニタースピーカーをセットするために受注したもので、同じものを5台作りました。サイズはW1,120×D600×H800mmです。構造は、脚部が100×100mm角の黒御影石鏡面仕上げ、天板は30mm厚の黒御影石鏡面仕上げ、補強材は航空機の機体に使用されている超硬質ジュラルミンの無垢材を切削した後、黒色アルマイト加工を施しました。それぞれの部材はM10−L110oのキャップボルト20本を用いて締め付けてあります。黒御影石やジュラルミンは硬質で音速が早くQの高い素材ですが、組み上げると極めて静粛な状態になります。完成後あちこち叩いて見ましたが、コツコツとしか言いませんでした。
製品は8月1日に納品しましたので、後日、関係者の皆さんから評価をいただいてスタジオの映像と共に掲載する予定です。

(2006.8..9 掲載 10 加筆)

テクニクス SB-E500を購入

 しばらく前、トピックニュース−1のページに古のテクニクス SB-10000を購入したことを書きましたが、このスピーカーは、テクニクスが、その時々のフラッグシップとして発表する10000番シリーズの一つです。私はこのシステムを改造し4Way化して使うつもりで3年もストックしていましたが、計画を変更しなければならない事情(大きすぎて3Fの実験室に上げられない)があり一度も使用せず譲ってしまいました。
丁度その頃、ネットオークションに兄弟機のSB-E500が出品されたのを知り、「これなら3階に運べる」と性懲りも無く落札してしまいました。このシステムはSB-10000(これは46pウーファーをベースにした超大型3ウェイ)開発のノウハウを生かして4ウェイ化したスピーカーです。猛暑の折、3階まで上げてくれた「らくらく引越し便」のオニイサン3名に感謝しております。大変お疲れ様でした。


テクニクス発表の写真 1978年頃


 特異なホーンユニットとリニアフェーズ

 SB-E500はSB-10000(質量140Kg)ほどでないものの1本80Kgの質量があります。38pウーファー,25pミッドバス,ホーン型のスコーカーとツィータをインラインにレイアウトした4Wayシステムは、当時テクニクスが追及していたネットワークによるリニアフェーズ方式のスピーカーです。
このスピーカーのホーンユニットはイコライザーと一体になっている(後ほどカットモデルの写真を掲載)ので、一般のホーンユニットのようにドライバーとホーンを分離することができません。
メーカーが発表したスペックは、クロスオーバー周波数 350Hz/1500Hz/8500Hz、出力音圧レベル 93db/W/mです。サイズは幅720×高さ1030×奥行560mmありますから、今や小型軽量が主流の我がニッポン国では十分大きいスピーカーといえるでしょう。


背面の入力端子

 このシステムには、この時期トレンドであったマルチアンプ用入力端子が用意されていますが、リニアフェーズを図るにはタイムディレイを備えたディバィダーが必要で、安易なマルチ化は無理なようです。

 SB-E500のフルレストアに続く


(2006.8.30 掲載 9.1 写真を増やして加筆)

Technics SB-1000がやってきた

 ネットオークションを覗いていると時々面白いものを発見します。良く見ると出品者の誇大なタイトル表示や説明とは裏腹にゴミのようなものしか出品されません(スピーカーの場合)が、稀に良い物も売りに出されます。今回は、最近ストーンテクノが手に入れたTechnics SB-1000スピーカーを紹介しましょう。


メーカーの資料から

 評価が分かれたスピーカー

 このスピーカーは、1973年頃、受注生産品として発表されたものですが、当時の評価は二つに分かれたようです。「ラジオ技術誌臨時増刊号」1973年コンポ・グラン・プリ選考の経過を読むと、かの長岡鉄男氏はSB-1000の開発とシステムに使われた38PL100ウーファーを推薦されていましたが、他の評者は「音が冷たい」と難色を示して海外製スピーカーを推しました。皆さんこのスピーカーの良さに気付かれなかったようです。しかし、私は長岡氏と同様このスピーカーを高く評価しています。
このシステムは、まず、ユニットの作りが宜しい。とりわけウーファーの構造は類を見ない素晴らしさです。次にエンクロージャーが凄い。両手で抱えられる程度のブックシェルフサイズなのに質量が52kgあります。こんなスピーカーは海外製品には先ず見当たりません。ブックシェルフ型スピーカーのオリジネーター「AR」も敵いません。もっとも、こんな重い物を載せられる本棚が何処にあるか疑問ですが・・・・。「棚から作り直さなければセットできないスピーカー」 SB-1000は、テクニクス技術陣の狂気(?)が作り出した一作です。
このシステムは、現物を手にすると想像より遥かに小さく、大型システムを見慣れた私にはとても可愛らしく見えます。でも、これが凄いのです。その昔、「私、脱いでもスゴいんです」というTVコマーシャルがありましたが、アレですな。

メーカーの資料から


内部構造


3ウェイのユニット群

 物量を投入、頑強な作り

 上の写真は、テクニクスが発表したものですが、これだけで物量投入ぶりが判ります。全てのユニットが分厚いアルミのフランジに取り付けてあり、エンクロージャーは何処を叩いてもコチコチで、恰も木製金庫(そんな物があるとすればの話)のようです。ネットワークの基盤は着脱可能なリアバッフルに取り付けてあるらしく写っていません。
この個体は、出品のさい、「アッテネータにガリがある」と説明されていましたが、我が家で試したところ全く正常に働くことが判りました。ネットグリルは経年変化で草臥れていましたので、近所のプロに張り替を依頼しました。音の透過が高い網戸に使うネットを貼るようにお願いしましたが、目が粗いので仕事がやり難そうです。

 ロングライフのウレタンエッジ

 SB-1000はウーファーのエッジがウレタン製ですが、30年も経過したにも関わらず驚異的な柔らかさです。これは古いテクニクス製だけの特徴で、最近の製品は凡そ10年で加水分解してボロボロに風化してしまいます。テクニクスが昔用いた材料の復活採用を望みたいと思います。

メーカーの資料から


ウーファ


スコーカー

ツィータ

 上のようなユニットの断面図が発表されていますが、これを見ると如何に磁気回路が大きいか判ります。音出しの前にユニットの一部を外してみると更に実感します。まるでFOSTEXの「ESシリーズ」を大型化したかのようです。スコーカーは何とか浮かすことができましたが、15kgもあるウーファーは表から外れませんでした。スコーカーの穴からクッションハンマーを入れて叩こうとしましたが、スピーカーコードが短いので自由になりません。これは分解に苦労しそうです。

SB-1000の詳細

 私が下手な説明をするよりメーカーのコメントを引用したほうが良さそうですから、下に掲載します。ただし、字句は読みやすいように整理してあります。


 スピーカーにおける諸特性の中で、特に歪の低減をテーマに、開発されたシステム。
使用ユニットはすべて新設計され、磁気回路、振動系、サスペンションにわたり新しい方法と材料を駆使し、システムとして、ネットワーク、キャビネットにまで徹底した低歪率構造を追及しています。

 低域には30cmのコーン型ユニットが採用されています。
振動板には、多段式振動板抄造技術によるTCコーンを採用しています。ヤング率の高い材料で内部損失の大きな材料を挟み込み、3層1枚の振動板を抄造しています。これにより、分割振動を押さえ中高音域の音圧特性をフラットに保っています。
さらに、ボイスコイル口径と、振動板口径の間にも分割振動を軽減するバランス関係があることに注目し、研究の結果、最良の口径として100φのボイスコイルを採用しています。
サスペンションには、対称二重構造ダンパーを採用し2次歪を解消しています。横方向の振動に対してこのダンパーの効果は大きく、直線性の良さで定評がある軟質発泡ウレタン凸型ロールハイコンプライアンスエッジとの相乗効果で振動系の直線性向上を図っています。
ウーファーのポールピース中央に孔をあけて、ダストキャップ後部の空気圧の変動が原因で発生する歪を減らしています。
磁気回路の歪の原因である磁性体内の過電流発生を抑えるため、高固有抵抗で飽和磁束密度の高い特殊電磁鋼板の積層コアを、ポールピースプレートのボイスコイル近傍に入れて交流磁気回路のリニアリティを改善しています。また、大振動時の駆動力リニアリティーを良くするため、磁極幅を大きくしボイスコイルの巻き幅を狭くした、ロングプレート・ショートボイスコイル・ドライブ方式を採用しており、この結果、ボイスコイルは±7mmという大振幅でも一定磁束内でドライブされ、漏洩磁気によるリニアリティ損失も起こりません。

 中域には多段式振動板抄造による3層漉きTCダイアフラムの4.5cmドーム型ユニットが採用されています。磁気回路には特殊電磁鋼板によるラミネートコアを採用し、磁気回路における歪を少なく抑えています。ボイスコイルボビンをダブルダンパーで支持し、さらに吸音材でダンプされた有孔ポールピースとバックキャビティを設け、振動系のリニアリティを向上させています。

 高域には20μ厚の極薄チタンをダイアフラムに採用した1.9cmドーム型ユニットを採用しています。
また、エッジにもチタンを採用し制動材とエッジ孔により低歪率化を実現。アルミ系金属に比べ30%軽量化した結果、過渡特性も優れています。
磁気回路には飽和磁束密度がきわめて高く、固有抵抗の大きいパーメンジュール(Fe-Co合金)を採用して、19,000ガウスの磁束密度を得ています。

 ネットワークも低歪率化を意識しており、チョークコイルにはケイ素鋼板Eコア巻きを採用し、100Wの大出力時にも0.1%以上の超低歪率を実現しました。コンデンサは一部にMPコンデンサを採用しています。


現物を撮影


左端がフルレンジ入力端子 右の3組はマルチ用端子
ジャンパーワイヤーを採用


 エンクロージャーは、9mm合板+18mm硬質パーチクルボード+9mm合板を重ね合わせて合計36mmという極厚3層エンクロージャーにしました。これにより歪や過渡特性、周波数特性悪化の原因となる共振を抑えています。このため内圧の上昇によるエンクロージャー表面からの不要放射が発生しません。ユニットはダイカスト製フレームを角型に延長し、バッフル一杯に組み込んだデザインにしました。

 マルチ/フルレンジ入力端子を搭載、スイッチを無くして接触抵抗増加によるダンピングの劣化を防ぎました。


機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・アコースティックサスペンション方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:30cmコーン型(EAS-30PL100S)
中域用:4.5cmドーム型(EAS-18KM100S)
高域用:1.9cmドーム型(EAS-12KH100S)
再生周波数帯域 20Hz〜30000Hz
インピーダンス
出力音圧レベル 90dB/W/m
最大入力 100W
クロスオーバー周波数 500Hz、5000Hz
マルチアンプ時
低〜中域:400Hz〜1kHz
中〜高域:2.5kHz〜7kHz
レベルコントロール 中域用:+2〜0〜-6dB
高域用:+2〜0〜-6dB
外形寸法 幅392×高さ582×奥行397mm
重量 52kg

このスピーカーについては、「実験・テストリポート」に試聴記を書きます


(2006.9.1 掲載)

CROWN D−45を導入

 メインスピーカー改造中で音が出ないため、何時もの病気が出て矢鱈に買い物をしているストーンテクノですが、今度はネットオークションで熱烈な出品説明がされている、「CROWN D-45」を買ってしまいました。しかも1台だけでなく2台同時に。これは、パワーアンプをBRIGE/MONO動作で使いたいからです。このアンプは純粋なプロユースです。「CROWN」では知られていませんが、日本仕様のブランド名「アムクロン(100Vタイプ)」は良く知られています。
私がオーディオに熱を上げ始めた頃、アムクロンはスタジオ用の高価なパワーアンプを業界に送り出しました。このプロ機を一部のアマチュアが手に入れて話題になりましたが、アムクロンのアンプは、どれもダンピングファクターが高くカラッとした馬力のある音が特徴です。同社のアンプは民生機では有りませんから一般リスナーには馴染みが薄いのですが、スタジオをはじめ業界では実力のあるアンプとして高く評価されています。


CROWN D-45パワーアンプ 最初の1台


CROWN D-45×2


BRIGE/MONO入力

 私が今回手に入れたアムクロンのアンプはアメリカ仕様の「CROWN D-45」と呼ばれるスタジオユースのパワーアンプです。動作環境は、120V/60Hz,入力端子は2番ホットのバランスのみ。出力端子は確実なネジ止めだけです。フロントパネルには電源スイッチ、L/Rボリュームコントロール,ピークインジケーター,ヘッドフォン出力があります。サイズはラックマウントの1Uで奥行が浅く、質量は4.5kgと発表されていますが、スイッチング電源でなく普通の電源トランスを積んだオーソドックスなタイプです。
このアンプは公称出力25W/ch/8Ω/20Hzですが、4Ω負荷では40W出力となり、インピーダンスが下がってもかなり頑張るようです。なお、ブリッジモードにすると85W〜145W出力できるとコメントされています。

 
テストリポートは、テクニクス SB-1000 試聴記のページに掲載しますので、気になる方は覗いてください。私はインポーターの「回し者」ではないので、歯に衣着せず書くつもりです。


(2006.9.6 掲載)

QUAD ESL−63を手に入れる

 私は、若い頃からホーンスピーカーの愛好者ですから一貫してマルチアンプ・システムを追及しています。皆様ご存知のとおり、ホーンはバンドパスフィルターでもあるので必然的に再生帯域が狭くなります。このタイプの本当に美味しいところは凡そ2オクターブで、アルティックやヴァイタボックス、タンノイなどの2ウェイシステムは特別な方法と考えたほうが良さそうです。
私のメインシステムは、数々の実験を経てセオリーどおり6ウェイにエスカレートしています。しかし、浮気者の私は大型振動板のフルレンジスピーカーというべき(一枚板のダイアフラムで全ての帯域を再生する!!)静電型スピーカーも好きで、常々、ホーン型システムから似たような音(特に中、高域)を出したいと考えています。
静電型は、これまで、クォードやスタックス、アコースタットなど、何種類かのコンデンサースピーカーを愛用してきましたが、このほど幸運にも状態の良い(原理的に静電気を利用しているので湿度の高い環境におかれた個体はトラブルを起こしやすい)QUADのESL−63を手に入れましたので、このページで取り上げることにします。
静電型が好きなら、なぜ最新型を買わないのかと訊かれそうですが、新製品はプライスタグが高くアマチュアの身が何らかの手を加えるのを躊躇せざるを得ないからです。というより、ストーンテクノは「道楽ブランド」なので慢性的な資金不足が原因というべきでしょうか。


正面から


少し斜めから


 静電型スピーカーの魅力

 このタイプのスピーカーは、ダイナミック型のようなエネルギー感や耳を聾するような大きい音、鋭く激しい音を出すのは苦手ですが、中高域の過渡特性が優れており、リスナーの耳に柔らかく優しい美音を奏でることが得意です。巷間、「コンデンサー型は変換効率が低く大きな音が出せない」と言われていますが、これは一面的な評価です。最近の製品は、家庭で音楽を楽しむのに必要な音量を十分出せますし、決してオールマイティーではないものの、人の声や弦楽器の再生で他のタイプのスピーカーが到底太刀打ちできない傑出した能力を持っています。
ですから、静電型は自然な響き、清潔感のある音が好まれ、オーディオマニアより音楽ファンに支持されているスピーカーです。静電型スピーカーは、良いコンディションで鳴らすには幾分デリケートな扱いが求められるものの、極めて解像度の高い音を出しますので、「やはり此れでなければ」という根強いファンがいて当然です。

メーカーの資料から


電極の構造


 ESL−63には画期的な工夫がある

 私が今回手に入れたESL−63というモデルは、以後、同社から二度に渉って新製品が出ているので既に旧製品に属します。最新のモデルは下段にメーカー発表の写真を載せてありますのでご覧下さい。
ESL−63は、第一作のESLに次ぐモデルですが、静電型スピーカーのオリジネーターQUAD社の面目躍如というべき画期的な製品です。このバージョンから静電型のウィークポイント(一枚の大きな振動板で全ての帯域を再生するので波長の短い高域で中心軸を外れると急にレスポンスが落ちる)である指向特性を改善する工夫が加えられています。上の写真は(球面波を作るための)電極構造を示しています。下にメーカー発表の定格とパワーサプライの写真を載せました。

機種の定格

形式 コンデンサー型
公称インピーダンス
再生周波数帯域 35Hz〜20000Hz
出力音圧レベル 86dB/W/m
感度 1μbars/V/m(86dB/2、83Vrms)
最大入力 最大連続入力電圧:10Vrms
無歪出力を得るプログラム中の最大ピーク入力:40V
許容最大ピーク入力:55V
最大出力 2N/平方m(軸上2m)
指向特性 125Hz:5dB
500Hz:6.4dB
2kHz:7.2dB
8kHz:10.6dB
電源入力 100〜120V、200〜240V、50-60Hz
外形寸法 幅660×高さ925×奥行270mm(150mmの底板を含む)
重量 18.7kg

更に詳しい情報は下記のサイトに掲載されています。
http://www11.plala.or.jp/se_ke5583/QUAD/speaker/esl-63.html



パワーサプライの内部


 静電型スピーカーの問題点

 ESL−63は良くできた静電型スピーカーですが、私は、このタイプ固有の問題点を抱えていると思います。それは、何としても躯体が軽く不安定であるということです。コンデンサー型スピーカーのダイアフラムがどんなに軽くても動かす空気の質量は電磁型と変らない訳ですから、軽めのボディーが空気を振動させるときに受ける反作用で揺れてしまうと、正確な再生が難しいと思います。この指摘の正しさを証明するのがQUAD社のニューモデルです。最近発表された新製品 ESL 2905は、アルミ合金の強固なボディーを採用し、更に防振を目的としたステンレス製の補強材を加えたのが特徴で、クォードのファンから大いに注目されているようです。


QUAD社の最新モデル ESL 2905


ストーテクノ製 M3スペシャル


 またしてもフルチューンの誘惑

 ストーンテクノは、かつて、大型コンデンサースピーカー「アコースタット M3」を、質量60sの鋼材フレームで支えてチューンアップし、パワードタイプに仕上げましたが、このスペシャルバージョンは同社のオリジナルシステムを超えたと自負しています。
私は、今回手に入れたESL−63も、いずれ何らかの方法でフルチューンしたいと考えています。しかし、今のところ、ぼんやりしたイメージしか浮かんでいません。この端正な佇まいのスピーカーに穴一つ開けずに、どっしりと安定させる工夫が求められていますが、思案すれば何とかなるはずです。補強材の加工は、精密工作が得意で何でも作れる会社(渡辺製作所)の協力が得られるので難しくありません。ストーンテクノは還暦オヤジなのに、またしても工作の虫が目を覚ましそうです。

 
このスピーカーについては、後ほど「実験・テストリポート」に「QUAD ESL−63を再評価する(仮題)」として書くつもりです。


(2006.9.8 掲載)

これはスピーカー・セレクター?

 最近、オークションの出品商品から、こんな物を見つけました。下の写真は、「スピーカーアダプター」と銘打って売られているものですが、これを使うと高価なスピーカーシステム・セレクターを買わずに済むかもしれません。ただし、余りにも簡単な仕組みですから、お金持ちの皆さんは不安になるかもしれません。見た目が豪華で「スイッチ一つで切り替えられるセレクター」をお求めの方は、数万円支払って高級品(?)をお買い求め下さい。


バナナ端子でコネクト


ジョイントした状態


導体の挿入口

 私は、これまでスピーカーコードを延長する場合やパワーアンプの出力を切り替える場合、「擬宝珠端子」を用いてきましたが、これはコードを接続するさいカシメるか半田付けすることになるので、一度繋ぐと外せないのが難点です。高品位な(といっても真鍮に金メッキしてあるだけですが)擬宝珠端子は意外に手に入り難くいものです。そのうえ高価ですから、たくさん買うと出費も莫迦になりません。「何か便利でローコストな物は無いか」と物色しているうちに発見したのが、このパーツです。この商品は上の写真のような一組が1,000円足らずで売られています。切り替えは、勿論ユーザーが手を使って(足では難しいから)行います。バナナ端子のオス/メスですからコネクトは簡単ですが、安全のためにメス側をアンプに繋ぎオス側をスピーカーに繋いだほうが良さそうです。これを逆にすると、バナナ端子が金属に触れた場合アンプの出力をショートさせてしまう恐れがあります。
このパーツは導体の挿入口がΦ4oですから、コードが無闇に太くなければ大抵のものが入ります。導体の締め付けはマイナスネジで行いますので確実にジョイントできますし、擬宝珠端子と違って他のコードに交換するのも自由です。これは、なかなかの「優れもの」です。

 便利グッズの改善

 件のパーツは便利グッズではありますが、写真で判るとおり2ch用ですから±2回路分が一つにモールドされています。導体部分が真鍮製らしく質量があるので、このままですと、1回路だけ結線してパワーアンプの出力端子に繋ぐには不都合があります。2Chアンプに用いる場合、出力端子が2回路分接近して設けられているタイプなら問題ありませんが、離れていると少々具合が悪いと思います。そこで、ストーンテクノは2回路の躯体をカットして1回路×2に分けることを考えました。

 続く


(2006.9.11 掲載)

スピーカー・セレクターをカットする

 前回、「優れもの」として取り上げた「スピーカーアダプター」ですが、モノラルアンプに使用する場合やマルチアンプ方式の場合は、2回路を一つにしておくより1回路ずつに分けたほうが良いと思います。私は、何時もの通り金属加工の工場に依頼してアクリル製の絶縁体部分をカットしてもらいました。


2回路分


1回路分の拡大写真 ボディーは固定も可能
 上の写真は、プロの手で正確にカットされたパーツの様子です。この作業は、当初、レーザーで切ろうとしましたが、部品が小さいので高精度なフライス加工に変更しました。切断に使用した鋸刃の厚さは0.6oだそうです。仕上がりを見ると刃物の切れ味が良く高速回転しているため切断面が綺麗です。


アンプの出力側リード

 上の写真は、ネジ止め式の出力端子を持つパワーアンプ CROWN D-45用に作ったパーツです。左側のリード線をアンプ側に固定し、スピーカーコードを挿入した右側のバナナ端子を抜き挿しすることでケーブルの交換を容易にしました。いわば、この部品はネジ止め/バナナ端子変換用パーツというわけです。しかし、「オーディオ性心身症」に陥って、この種のパーツを介在させることによる音質の変化を嫌う方にはお奨めしません。

 アイディアを一つ

 ネジ止め式の出力端子を持つアンプにスピーカーコードを繋ぐ場合、市販のY字型プラグを使う方が多いようですが、私は、芯線を堅く縒りネジの太さに合わせて「成形」したあと、半田で仕上げています。この方法は接点が一箇所減らせる上にお金が掛かりません。今回はスペースの関係で細めのコードを使いましたが、アンプの出力端子が大きい場合は、もっと太いコードを素材にしたほうが良いでしょう。もちろん、過剰かつ豪華なパーツが好きな方が、驚くほど高価なプラグをお使いになるのはご自由です。

 
カット済みパーツの頒布

 今回取り上げた「スピーカーセレクター」の切断は、ご希望があれば当方で取り次ぎますので、メールで申し込んでください。費用は実費で1,000円になります。また、転送費用をカットするため、パーツの確保から加工、発送まで引き受けることにします。この場合は、1回路につき1,500円とします。
 このパーツは、ボディーに±が刻印されているので、表示どおり差し込めば極性を間違うことがありません。逆相に繋ぎたい場合は片方を裏返して差し込めば良く、これも1回路にした利点です。アンプの出力端子とスピーカーの入力端子が合わない場合もこのパーツを用いて変換することが出来ます。
 この手の「お仕事」をアマチュアが自分で行うのは先ず無理でしょう。何故なら回路間の間隔が3oと狭く上手に鋸が引けないからです。忠告にも関わらず御自分でトライするのは自由ですから、どうぞ勝手になさって下さいませ。ただし当局は結果について一切責任を持ちません。

(2006.9.13 掲載)

WEのスピーカーコード 2種

 我が国のオーディオ界では、スピーカーコードに限らずケーブルついて未だに議論が続いているようですが、遅まきながら、私もインポーター(PRO CABLEさん)の熱烈なコメントに惹かれて、「WE製」とされる2種類を買ってみました。購入の理由は簡単で、1.導体のサイズが最近導入したスピーカーシステム(ESL-63,SB-1000)の入力端子にマッチしている。2.価格がリーズナブル。3.切り売りなので長さが自由に選べる。などです。


14GA


16GA
 上の写真は、今回購入した「WE製」14GAと16GAで、今日持て囃されている太目のコードや「大蛇」のような極太ケーブルを見慣れた目には頼りなく見えます。しかし、伝送電力を考えると、これで必要かつ十分なのだそうです。今回購入したのは何れも10メートル分ですが、右の16GAは撮影前に5メートルカットしたので残りの5メートル分です。
このコードはゴム製と思われる被覆の上に綿糸を被せて2本を緩やかに縒りあわせてあります。一本一本がやや太目の芯線は、酸化を防ぐために錫メッキされており堅く腰があります。

 インポーターの説明を要約すると下記のとおりです。

WE 16GAは、標準的な太さのケーブルで、本国の米国にすら在庫が無くなってしまっている名ケーブル。
WE 14GAは、世界的にも残り僅かな伝説のWEケーブルで、16GAより1ランク太い往年の名ケーブル。

 私は、「高齢者・プア・オーディオ」の追及者として、このコードで初めてWE製品に触れることになりました。購入費は2種類それぞれ10mで合計2万円を少々超えます。これだけお金を払うと、両手で抱えるほど重い動力用ケーブルがリールごと買えますから、やはりオーディオはお金の掛かる遊びではあります。今回の結末は一体どのようなことになるでしょうか。

 このケーブルを試聴した結果については、実験・テストリポートの「WE製SPケーブルを試す」に書く予定です。興味のある方は読んで下さい。

(2006.9.20 掲載)

avex group
form THE MASTER」にスタンドを納品


 「浜崎あゆみ」を始め売れっ子歌手をたくさん擁して業績好調のavex groupですが、このほど、東京都目黒区、東急東横線 池尻大橋駅の間近にある「サンサーラ東山」ビルに、form THE MASTERというスタジオ群をオープン。下左の写真は、その一室、「room S6」マスタリング・スタジオの様子です。この部屋は、プランナーの辻 元宏さんやエンジニアの宇都 祐彦さんをはじめ関係スタッフのセンスが良く、とても素敵な雰囲気に仕上がっています。スタジオ完成までの経過についてはリンクが設けてありますので、ブログをご覧下さい。


スタジオ正面


いただいた小冊子

  このスタジオ「room S6」のスピーカーシステムは、ADAM GermanyのS6AMK2や同社に特注したサブウーファーが選定、導入されましたが、ストーンテクノは、辻 氏を通じて特注スピーカースタンドやアンプスタンドなどの依頼を受け、8月から9月にかけて幾つかの製品を作り納品しました。上左のパンフレットには「ストーンテクノ」の名前もクレジットされています。


センタースピーカー周り


場内徘徊中のストーンテクノ

 上の写真は、自然石のスタンドにセットされたセンタースピーカーと3台のドライブ用アンプです。スピーカーは下の写真のように3ウェイ7ユニットで構成されるアクティブタイプで103sの質量があります。スタンドのサイズは、W1,120×H800×D600o。鏡面仕上げの黒御影石製100o角の脚部と30o厚の天板を持ち、超硬質ジュラルミン(航空機の機体などに採用されているA2017材で鋼鉄に勝る強度があるという)の補強材で繋ぎました。ジョイントはセラミック系の接着剤を介在させたうえM10のキャップスクリューで強固に締め上げてあります。このため質量は単体で180sほどになりました。このスタンドは組み上げると剛性が高く鳴きが少ないので、拳で叩くと「コツコツ」という感じがします。このスタジオには5組納入されましたが、スピーカーが載るとかなりの存在感があります。


ADAM Germany S6AMK2

 上の写真は、メーカーのホームページに掲載されたS6AMK2のフロントマスクです。ヘキサコーン(ハニカムコア使用?)と称する30p,16pユニットとハイル・モーション・ドライバーを組み合わせた、シンメトリー・レイアウトが解かると思います。通常はウーファー下の左右のスペースにドライブ用アンプ(3ch)をビルトインすることになっていますが、このスタジオでは、アンプを外に持ち出して独立したスタンド(ストーテクノ特製品)に載せることにしたようです。
スタンドの天板は天然石材とジュラルミンのハイブリッドです。脚部は前述したジュラルミン材をフライスで精密に削りだしてあります。仕上げは黒色アルマイト処理を施してありますので精密かつ精悍な感じに仕上がりました。質量は80s程度です。



Lchのリアシステム


重量級サブウーファー
 上左の写真は、センタースピーカーと同じ仕様で作られたリアサイドLchの様子で、スタンドの下にあるのはドライブ用アンプです。右はスタンドの下にセットされたサブウーファーのを撮影したものです。ユニットは左右に2本マウントされており、これも専用アンプでドライブされます。このサブウーファー・ユニットはエッジの幅が30o近くあり如何にも大振幅に強そうな面構えをしています。
このスタジオの音を聴きいてみたいと思いましたが、製品納入の当日は、ストーンテクノの本業(石材業)が「お彼岸」前で忙しいので時間がとれず、後日拝聴することにしました。後ほどスタジオ訪問記を書かせてもらいます。

 続く


(2006.9.29 掲載 10.6加筆)

VICTORのS-3000がやってきた

 無節操にもホーン型スピーカーとコンデンサー型スピーカーの両方を愛用している私ですが、最近、オーディオショップ「エレックス」さんの商品リストで、VICTORのS-3000 MONITORを発見、即、購入してしまいました。
このスピーカーは、1978年頃、「音のビクター」がスタジオ・モニター用と銘打って発表したものです。構成は、コーン型ウーファーとホーン型ユニットを一体にした2ウェイで、出力音圧レベルは95db/Wと発表されています。


フロントフェース


30cm同軸ユニットのアップ

 S-3000システムは、同軸型2ウェイユニットによる「フェーズリンク・コアキシャル方式」がセールスポイントです。ビクターでは、「フェイズ・モアレ伝送パターン」の測定を行い二つのユニットの位相を合わせたと説明しています。ウーファー部のコーン紙は米国ホーレー社製で、幅広のエッジは布製のギャザードタイプです。開口部中央にドリップ(涙滴)形イコライザーを備えた高域用円形ホーンはウーファーユニットを貫通する形で取り付けられています。ウーファー単体のFoは35Hz、Qoは0.38、Moは35.5gと発表されていますから、このユニットは振動系の軽い高能率型といえるでしょう。
同軸型のユニットは、下の写真のようにウーファー、ツィータともに独立したアルニコ磁気回路を持っており、振動板の大きさはそれ程でもありませんが、音道が長く拡がりが緩やかなのでカッオフが低く1KHzと発表されています。面白いのは、高域用ドライバーの振動板がフロント側に設けられていることです。このため、ドライバーはメンテナンスを容易にするため簡単に外せる構造にしてあるようです。


ユニットのカットモデル

 口径の大きなウーファーは分割振動が低い周波数から発生するためクロスオーバーポイントを高くできませんが、ビクターの技術陣は高域に大き目のホーンを用いて2KHzに設定したようです。一般に30pウーファーの分割振動は1,000Hz付近から上の周波数で発生する筈ですから、このシステムの2KHzは、きわどい選択といえます。


フロント入力端子


リア入力端子

 S-3000システムのもう一つの特徴は、リア側だけでなくフロントサイドにも入力端子が設けられていることです。これなら、結線のさい裏側に回らなくて済むので誠に便利です。プロ機の中には同様の工夫をした製品が幾つか見受けられますが、これがMONITORの名を冠した所以でしょうか。リア側の入力パネルには、マルチアンプ方式にも対応するよう切り替えスイッチと高低、独立した入力端子が用意されています。
エンクロージャー(内容積80g)は大変凝った作りです。集成材や合板、チップボードを巧に組み合わせて不要共振を排除しているためか、何処を叩いても気になる音がしません。このほか側面に大きなRを持たせてコーナー部の破損を防ぎ、併せて扱う人をガードする姿勢も好感が持てます。

 このスピーカーシステムの試聴リポートを「実験・テストリポートのVICTOR S-3000を聴く」に書き込みました。興味のある方はご覧下さい。


(2006.10.10 掲載)

BOSE 901SSを手に入れる

 かなり前のことですが、私はBOSE 901XCをメインスピーカーとして愛用していたことがあります。このスピーカーシステムは、かの有名な「ドクター・ボーズ」がMIT(MASSACHUSETTS工科大学)と共同研究して得た膨大なデータをもとに開発した製品と伝えられています。「ダイレクトリフレクティング理論」の詳細や「サルーンスペクトラム方式」については、BOSE社のホームページを見ていただくとして、この項では私が今回手に入れた中古品の901SSについて書きましょう。
なお、901SSシステムは現行商品で標準価格が405,300円、実勢販売価格は32万円前後のようです。


901SS メーカー系のサイトから映像を借用

 901SSシステムは、前述した 901XCと違って前後どちらに向けても実用になるスピーカーで、ボーズ社は、これを「バイ・フェイシャル・スピーカーシステム」と名付けています。901SSシステムには、写真のようにエンクロージャー側面に折りたたみ式のウイングが設けられていますが、このウィングの効果については、現在、私の手元に詳細な資料がないので解かりません。恐らくサウンド・リフレクションをコントロールするためのアイテムと思われます。
下の写真右はオークションで手に入れた901SS専用イコライザー(サルーン・スペクトラムイコライザー)です。BOSE社は、「付属品の専用イコライザーを併用しないと正常に機能しない」とコメントしていますが、私の実験でも確かにイコライザーをスルーにすると「全くつまらない音」で、聴く気が失せるほどでした。

 ネットオークションを覗くと、スピーカー本体だけの中古品の出品が多いようですが、ボーズ社の901シリーズは、ユニットの特性を補償するためイコライゼーションを前提に設計されているので、アクティブイコライザー無しで使用して評価を誤らないよう注意を喚起しておきます。これを知らずに本体だけを手に入れられた方は、何らかの方法で「聴感上、自然でフラットな特性」を作る必要があります。


901SS ホワイトモデル?


901SS 専用アクティブイコライザー

 上の写真は今回私が入手した個体ですが、上のスタンダードモデルとカラーリングが異なり、ボディーの一部とグリルネットが白いタイプです。これが特注品なのか、それとも後から部屋とのカラーマッチを図るために塗装したのかは不明です。しかし、ユニットは他のモデルと同じ(インピーダンス表示0.9Ωのフルレンジユニット×9本、直列接続)で、エッジが新品に交換してあるらしく綺麗です。下段に901SSシステムのコンセプトと仕様を掲載します。

ダイレクト/リフレクティング 方式

スピーカーユニットが1本マウントされている側を前に、8本付いている側を後ろにしてセットした場合の再生方式。

サルーン/スペクトラム方式

スピーカーユニットが8本付いている側を前に、1本の側を後ろに向けてセットした場合の再生方式。

仕 様


スピーカー部ユニット構成 11.5cm専用フルレンジ・ドライバー×9,インピーダンス 8Ω,許容入力 270Wrms(IEC268-5),周波数特性 30Hz〜18kHz,入力端子 スクリュー・タイプ,外形寸法 614W×326H×330Dmm,質量 19.5kg,
専用イコライザー部(付属品)入力インピーダンス 100kΩ,出力インピーダンス 1kΩ,出力レベル 3V,入出力端子 RCAピンジャック,電源 AC 100V/ 50/60Hz,外形寸法 483(W)×58(H)×284.5(D)mm, 質量 3.6kg,

 このスピーカーシステムの試聴記は、「実験・テストリポート」に掲載する予定です。


(2006.10.25 掲載)

巴屋で「ピンクボンゴ」のホットなライブ


春日部駅西側 市役所どおりの「巴屋」 六粋堂のホームページから

 この一風変った光景が分りますか?これは、10月21日、埼玉県春日部市のそば処「巴屋」で開かれたピンクボンゴのライブシーンです。写真は、左から村上 ポンタ 秀一、宮本大路、高橋ゲタ夫さんの三人です。右側では、昆虫半こと中島 徹さんと宮崎 カポネ 信義さん、セニョリータ マコさんがプレイしているのですが、フレームからはみ出しています。これは私の責任ではなく、頂いた写真に写っていないのですから勘弁してください。


借用した写真からの1枚

 神棚と達磨がバックに写りこんでいるのは、当日の演奏が巴屋さんの座敷で行われているからです。この建物は古民家を移築したものらしく、天井が恐ろしく高いので音抜けがよく意外にカラッとした響きです。
ライブの当日は熱心なファンが140人も詰めかけたので店は超満員。6名のミュージャンがバリバリ演奏したうえ、ファンがノリノリでしたから、お開きの10時過ぎまで終始、熱気に包まれたままでした。


ストーンテクノが撮影した1枚

 上の写真は、ライブ終演後のディスク販売サイン会の様子です。右手前の後姿が昆虫半さん、左隣りでペンを持っているのが大路さん、奥のスーツ姿がカポネ氏、大御所、ポンタ氏は、太い腕とお頭しか見えていません。その向こう側、ピンクの被り物を載せたヘンなオジサンさんは我らが「六粋堂」のカルロス・シモネッタであります。写真が下手で申し訳ありません。関係者の皆様にはお疲れ様でございました。

トップページへ  目次へ  トピックニュースのトップへ  「実験・テストリポート」へ