スピーカーユニットのあれこれ (2005.12.11 新設 掲載) |
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| (2005.12.11 トピックニュース−7から引っ越して掲載) コンプレッションドライバーの内側−1 |
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| ホーンスピーカーをお使いの方でも、コンプレッションドライバーの中を覗いたことがある人は少ないと思います。今回はバックキャビティーを外した1吋ドライバー JBL LE−85の内部映像を掲載します。お役に立つでしょうか? |
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分解時の注意点 ドライバーを分解するときに最も注意を要するのは工具の扱いです。コンプレッションドライバーは強力な磁界の中に振動系を抱えていますから、不用意に作業するとドライバーがアッという間に吸い付いてダイアフラムを傷つけてしまいます。この種の事故を防ぐには、ドライバーの先を指先でしっかり支えて作業することが必要です。 非磁性体のドライバーならこのような心配がありませんので一本欲しいと思い探しましたが、需要が少ないためか秋葉原の工具屋さんでも手に入りませんでした。扱い先をご存知の方は教えて下さい。 |
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ウレタンフォームは要注意 上の写真はJBL LE85の内部を撮影したものです。この個体は、ダイアフラムやイコライザーに錆がなく綺麗でしたが、内部に貼られたウレタンフォームが「ベトベト」になっていました。こうなるとダイアフラムに付着して悪戯をするので丹念に取り除く必要があります。私は掃除機を使って吸い取りましたが、ダイアフラムに触れないように注意するのは当然です。 発泡ウレタンは湿度の高い環境に置かれると加水分解しますので、トラブルにならないうちに経年変化の少ない素材(フェルトやエステルウール類)に換えほうが良いと思います。 続く |
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| (2005.12.11 掲載) コンプレッションドライバーの内側−2 |
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| 鰯の頭も信心しだい?シーリングの話 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| オーディオマニアにはメーカー・オリジナルに拘る方が多いようです。ネットオークションを覗くと、コンプレッションドライバーの後にある封印シール(赤い色をしている)の存在を強調する説明(というよりセールストークか)が見られます。曰く「一度も開けた形跡がない」というアレです。 しかし、考えてみてください。製造、販売から20〜30年も経過しているのに一度も内部をチェックしないことが果たして「安心の証明」になるでしょうか? 海外製品の中には、キャビティー内部の吸音材としてウレタンフォームを貼り付けたものが多いのですが、このタイプで古い物は、まず劣化していると思って間違いありません。私がメンテナンスを経験した年代物のドライバーは全て変質が進んでいました。 ウレタンフォームの加水分解は時間と共に進むためか古い物ほど酷いようです。一度しか履かないで仕舞っておいた靴の踵(この靴は軽い履き心地がセールスポイントでヒールの芯材がウレタンフォーム製だった)が、歩き出して間もなくポロッと取れた事もあります(皮の部分はカーフ製で結構高かったのに)。 メーカー・オリジナルといえども、オールド・バージン(?)のドライバーは要注意です。少なくとも10年以内にキャビティーを開けてクリーニングした後、あたらしい物に換えるか他の安定した材料に交換すべきです。 古いドライバーにとって例の赤いシーリングは「劣化の証明」であり、これを有り難がるのは「鰯の頭も信心しだい」では無いでしょうか。 続く |
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| (2005.12.20 掲載) コンプレッションドライバーの内側−3 |
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ラジアン製ダイアフラム
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| 上の写真はRADIAN(ラジアン)製の1吋スロートドライバー用ダイアフラム「1225」を撮影したものです。このダイアフラムはJBLの製品と互換性がありますがエッジの材質が異なります。JBL製はアルミ合金やチタン、ベリリュウムなどを用いたダイアフラム一体型ですが、ラジアン製は透明でフラットな樹脂が使われています。これを「LE−85」に挿入してみましたが、加工精度が高いらしくピタリと収まりました。輸入元の「コージースタジオ」さんは、ラジアン製のダイアフラムアッセンブリーについて、マイラーフィルムのエッジは金属製より共振が少ないのでピークが発生しにくいと説明しています。ダイアフラム交換はJBL製との違いを聴く良いチャンスでしょう。 エッジの材質はコンプレッションドライバーの音質を決める上で大きな要素ですから、各社とも素材の選択に相当な配慮をしているはずです。我が国で同じような材料を採用しているのは、ゴトウ、エール、オーディオノートなどです。硬い金属と柔らかな樹脂ですから共振や反射が異なるのは当然で、これが音の違いになって現れることは容易に理解できます。 試聴テストを依頼 ストーンテクノの実験室は12月20日現在、システム改造中で音が出せないため、ラジアンのダイアフラムに交換したLE−85を「彩球オーディオクラブ」の樫村氏(会長)に聴いてもらうことにしました。テストの結果については後ほど書くことにします。 続く |
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| (2005.12.22 掲載) テクニクス SB−10000のツィータ |
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| 今回は、私がストックしているテクニクスのスピーカーシステム SB−10000のツィータを紹介します。このツィータは、ニュースピーカーの実験−2のページに書いた「スピーカー改造計画」のアイテムとして急浮上させたものです。先日、マッコーレのセクトラルホーンが手に入ったので、このツィータを中高域用として使うことを思いつきました。 このユニットは私がストックしているシステムから外したものです。 |
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| このツィータに関するスペックが判りませんので、メーカーが発表した「SB−10000」のスペックから関連部分を拾うと、 3.5pホーン型ツィータ クロスオーバー周波数 6.5KHz 公称インピーダンス 6Ω 出力音圧レベル 95db/W(1.0m) と、なっています。 |
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SB−10000の特性 トピックニュース−1から再掲 |
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| メーカーの発表どおりダイアフラム径が35oΦなら、ホーンの大きさから推定して低域側は3KHz程度から使えそうですが、開発時期が古いので高域側は余り伸びていないと思われます。システムとしての効率は95db/W(1.0m)と発表されていますが、システムとして仕上げる場合は、最も感度の低いウーファーに合わせて調整するので、ツィータ単体の変換効率はこれより高いと考えられます。いずれにせよ測定すれば正確なデータが得られる筈ですから、これも実行してみたいと思います。 |
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| (2006.6.5 掲載) 三菱 TW-25 ツィータ |
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| 今回は、私がストックしている三菱のTW-25ツィータ(シリアルNoはA
X1277,1430)を掲載します。この製品は嘗てNHKで制式放送用モニター(指定名称R-305)として用いられていた「2S-305」の高域用ユニットです。2S-305の開発年代は古く1958年頃。当時の納入価格は1本47,000円程度したようです。26年後の1984年には350,000円の高額になりました。この2ウェイシステムは1991年頃まで生産され、放送監視用スピーカーとして永い間働きました。マニアの要請に応えて民生用の「2S-305D」というタイプが販売されましたが、これにはアッテネータが装備されていました。 |
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| TW-25ツィータは、ドーム型が主流の今日では殆ど見かけないコーン型ユニット(インピーダンス表示は13Ω)です。公称口径は5pで実効振動半径は2p、振動板保護用ネットを透かしてビスコロイドを塗った波型のエッジが見えます。磁気回路はアルニコマグネットとパーメンジュールが用いられているようです。高域の再生限界は15KHz程度で最近のツィータのように超高域までは伸びていません。 このユニットはフランジが小さいので厚い材を用いたバッフルへのマウントは少々厄介なタイプです。しかし、写真のようなサポーターを用いればエンクロージャーの上にセットできます。 今回は実験中のシステムに組み込んで2,500Hzから使用してみましたが、ホーン型のような浸透力は無いものの紙臭くない素直な音を楽しむことができました。TW-25はコーン型として良くできた製品と言えるでしょう。能率は1W入力で96db確保されていますから使いやすいユニットです。 |
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| (2006.6.7 掲載) 三菱 HP-170 フィルター |
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| 今回は2S-305専用のシンプルなハイパスフィルター「HP-170」の写真を掲載します。 |
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| 2S-305は、低域を受け持つPW-125(口径30p)ウーファーとツィータをスムーズに交差させるため(クロスは1,500Hzと発表されている)専用ネットワーク
HP-170を内蔵しています。ウーファー側は、コイルの挿入による過渡特性の悪化を避けるため自然減衰に任せ信号の経路に何も介在させていません。これは良い方法です。ツィータ側の信号経路にはハイパスフィルターが挿入されており、コイルは空芯タイプ、ベークライトのポールで支えたうえパラフィンで固めてあります。キャパシターは角型のオイルコン(容量8μ)で、インピーダンス補正用と思われる抵抗(10Ω)が見えます。線材は写真のように細めな撚り線が使われています。これらを収めたケースはスチールで金属製の銘板がリベット留めされており、時代を感じさせる佇まいです。 |
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| (2006.8.11 掲載 10.8 加筆) 初めて見る ALTEC 406-Z |
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| 先日、オークションを覗いていたら、とても変ったユニットが出品されていましたので落札しました。 このユニットは、東京都新宿区にある「クリップス・オーディオ」さんが出品されたもので、型番は「406-Z」と表示されています。この個体は実測直流抵抗が6Ω程度ですから、インピーダンスは8Ωタイプと判断してよいでしょう。サイズは外径25cm x 奥行13cm、質量は6.0kgあります。 |
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| ALTECの「406-Z」は、これまで私が見たことも聞いたこともない珍しいユニットです。口径25pユニットのコーン紙は一般のユニットと逆のパラボリックカーブを描いており、センタードームがボイスコイル径より小さい特異なスタイルをしています。内磁型の磁気回路は416-8B,414A,419-8Bなどに良く似ており、マグネットはアルニコXが使われているようです。このユニットは10吋のフレームに16吋用の磁気回路を組み合わせている訳ですから、十分マッチョな雰囲気を持っています。コーン紙を「触診」してみると堅く厚みがあり、他のアルティック製ユニットと明らかに違います。このユニットはウーファーとして売られたものですが、フルレンジユニットかもしれません。 |
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| クリップスオーディオでは、このユニットの製造時期について「ロットナンバーから判断して67年製ではないか」とコメントしていますが、フレームの形状がJBLの2120やLE10Aに似ており、前から見ると余り古さを感じさせません。しかし、磁気回路の形は明らかにビンテージモデルのそれと同じです。写真で判るとおりエッジは布製の波型で、ビスコロイドを塗ったタイプです。入力端子にスピーカーコードを半田付した跡がありバックカバーがありませんから、システム組み込み用かもしれません。このユニットは手元にあるアルティックの関係資料にも登場しておらず、珍品といって差し支えないでしょう。 (10.8加筆分) このユニットに興味を持ち彼方此方嗅ぎまわっていたら、このサイトに辿りつきました。このサイトの開設者は大胆な自作派として知られる○○氏だと思います。このページには「406-Z」を実際に使用した結果が掲載されていますので参考になりそうです。関心をお持ちの方は覗いてみてください。URLは、http://www2.plala.or.jp/takatsugu/LOMID.htmlです。 |
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| (2006.8.14 掲載) Victorの15吋ウーファー |
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| このウーファーは暫く前に中古品として手に入れたものですが、とても珍しい物です。アルニコマグネットを大量に使った磁気回路と7個のコニカルドームで強化された軽量コーンを持つ、このユニットの原型はアメリカ
RCAのLC-1Aでしょうか。バックプレートにプリントされた文字を読むとVictor
WOOFER SK 2038C 16Ω 25Wとあります。プロミネントフレームが如何にもレトロな雰囲気を醸し出しています。 40数年もの昔、私が中学生の頃、日本ビクターが100万円もする放送局用モニタースピーカーを売っていたことがありますが、このシステムに入っていたのがこのユニットかもしれません。或いは試作品でしょうか。なにぶん古い製品なのでオーディオ歴47年の私にも詳細が判りません。 この個体は上左の写真のようにコーン紙が日焼けしていますが、リード線は錆びておらず、何処も痛んでいるところがありません。コーン中央のドーナツ部分はペーパーではなくフェルトが貼って有ります。ボイスコイルのサイズは3吋でしょうか。エッジはビンテージ物ですから当然フィックスドエッジで、ビスコロイドが塗られています。コーン紙を指で押してみると軽く動くのでFoはかなり低そうです。ガスケットは樹脂やゴム製でなく紙で作られています。質量は9.5sありました。 |
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| 写真のようにスピーカーコードはベークライト板に取り付けたマイナスネジで締め付ける仕組みになっています。直流抵抗を測ると2本とも14Ωありましたのでインピーダンスは16Ωタイプに間違いないと思います。 このユニットで特筆すべきは磁気回路です。右の写真で判るように住友金属製のNKS-5DGマグネットが24個も使われた外磁型です。マニアに未だ人気があるダイヤトーンのP-610は、同じマグネット1個で間に合わせているのですから、規模の大きさが解かるというものです。このため軽量コーンと相俟って変換効率はかなり高そうです。 フレームは鉄板をプレスしたもので最近のモデルのようなアルミダイカストではありません。しかし、6本スポークのプロミネントフレームなのでバッフル内側から(ボルト穴は8箇所)締め付ければ支障なさそうです。 このユニットは開発時期が古いので、大き目のエンクロージャーに収めてダンピングファクタの低いアンプ(管球式が良いか?)で鳴らすのが良さそうです。 |
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| (2006.8.23 掲載 9.1 加筆) YAMAHA JA-4280 ホーンユニット |
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| 先日、ハイファイ堂のページを覗いていたら面白そうなホーンユニットが見つかったので、早速メールを送りました。この製品はYAMAHAのJA-4280というタイプです。私はこのホーンを1吋ドライバーと組み合わせようと考え、お店に問い合わせましたが、「普通のサイズのようです」という回答でした。更に測って下さいと頼むと「接着してあるらしくドライバーが外れません」という返事。そんなことは無い筈です。結局、「自分で外しますから、そのままで結構です」と買ってしまいました。 |
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| このユニットは、ヤマハがマニアックなホーンやドライバーユニットを作っていたころの製品で、スロートの径は3/4吋サイズらしく実測すると19.05oあります。ホーンの外形はW440,H170,D305oですから中高域用として作られた製品でしょう。この大きさなら1,200Hz程度から使えそうです。 |
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| JA4280ドライバーの外形はΦ140o,D105oありますが、磁気回路はフェライト製で内部のスロートはかなり短く設計されています。ダイアフラムの口径は38.1oと思われます。 たまたま古いStereoSound誌を見ていたら広告欄にYAMAHAのコメントが見つかりました。このドライバーはPA用でなくHiFiユースのようです。しかし、詳しいことは書いてなく何も判りません。このころのヤマハは、アルニコ磁気回路とベリリュウム振動板を組み合わせた高級品に力を入れていたので冷遇されたのかも知れません。 このドライバーは、大きなバックキャビティーの内部に写真のようなC,Rが入れてあります。値は、100Ωと49.7μF(47μFのバイポーラーケミコンと2.2μFのオイルコンがパラレルにしてある)です。これはユニット保護を目的にした物と考えられます。 |
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| (9.1 加筆分) その後、ステレオ ガイド(通称イヤーブック)1883年版が見つかり、これを覗くとJA-4280が載っていました。データによるとJA-4280は1979年10月発売で、当時の定価は1本38,000円。インピーダンスは8Ω。クロス周波数は1kHzが推奨され、出力音圧レベルは106db/W/m,質量6.8kg,ダイアフラムはアルミ合金製と発表されています。 このホーンユニットは何れストーンテクノのメインシステムに組み込んでテストするつりです。興味のある方は、後ほど実験・テストリポートのページを覗いてください。 |
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| (2006.9.25 掲載) ALTEC 414-Z ウーファー |
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| 先日、「クリップス・オーディオ」さんのサイトを覗いていたら、ALTECの414−Z(12吋ウーファーユニット)がリストアップされたので即、買いました。 アルティック社は、嘗て12吋ウーファー2本を低域に使い、高域を1吋スロートのドライバー/ホーン 804に任せて2ウェイシステムを作っていましたが、確か、「カーメル」というモデルではなかったでしょうか。このシステムは、小出力時の反応がよく中低域の量感表現に秀でたシステムであったと記憶しています。 |
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| このユニットはシステム組み込み用らしく磁気回路のバックカバーがありません。しかし、写真(クリップスさんの写真を借用)でもわかるように極めて程度の良いものです。ビンテージモデルですから磁気回路は当然アルニコ製で、スポークとマウントスクリューの穴は4箇所です。入力端子はコードを直接半田付けするタイプで、反対側にも端子を取り付けるための穴が開いています。414−Zには、15吋ウーファーの416シリーズや406-Z(こちらは10吋)と同じ磁気回路が使われているようです。振動系を観察すると、406-Zはパラボリックカーブを持つ厚手の硬いコーンですが、
414系のユニットはアルティック伝統の薄く軽い振動板でカーブドコーンが採用されています。 |
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| ALTEC社のサイトからデータを拾うと、414-ZはFoが低いようですから、ストーンテクノは、パラレルにして中低域に使いたいと考えています。しかし、今のところ1ペアしかないのでシステムに組み込んで実験するのは暫く先になりそうです。 |
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| (2007.12.6 掲載) JENSEN SG-222 コアキシャル |
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| 久しぶりにヤフオクを覗いたら、JENSENのSG-222というコアキシャルユニットが出ていたので落札しました。 このユニットは30センチ口径の同軸型で、写真のようにアルティックの604シリーズのようなスタイルをしています。品物の程度はとてもよくエッジやコーン紙のクラックが全く見当たりません。古い製品の筈ですが保存状態が良かったのでしょうか。 |
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| 元の持ち主のオークション出品の際の写真を拝借、説明を引用させてもらうと、「フィクスドエッジの軽いコーン紙のフルレンジに近いウーファーとホーン型トィーターという組み合わせで、現代スピーカーでは中々得られない軽快なサウンドを定位よく3次元空間に再現します。JBLの初期型もやはりこのような鳴り方をしていましたが本機のほうが中高域は綺麗に伸びています。球のアンプでちょっと古めのジャズなどを鳴らすと最高!」、「インピーダンスは8オーム、許容入力25W」とのことです。 詳しいデータがありませんが、プラスチック製のマルチセルラホーンを持つ高域用ユニットのローカットは3kHzくらいにありそうです。低域側を受け持つコーン型の部分はボイスコイルが1.4吋程度で、コルゲーション入りのパリッとした薄いコーン紙は、ウーファーというよりフルレンジユニットを思わせます。アッテネータ以外にネットワークらしきものが見当たりませんので、ツィータのローカットはコンデンサーだけかもしれません。恐らく低域用ユニットの高域側はスルーのままと思われます。 外径は実測30.5センチで4本スポークのフレームを持ち、バッフルへのマウントは時代を反映して内付け専用の構造をしています。磁気回路のカバーはタンノイのユニットに似たゴールドカラーでプラスチック製です。 このユニットの試聴記は、後ほど他のページに書く予定です。 |
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| (2008.1.3 掲載) ALTEC 617-8A デュプレックス ユニット |
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| MJ誌の部品交換欄は宝の山 一年ぶりにオーディオを再開してMJ誌の部品交換欄を眺めていたら、「譲る」欄にALTECの617-8Aを売りに出している方がいましたので葉書で連絡を取りました。この方は栃木県宇都宮市にお住まいのオーディオファイルで、奇遇にも嘗て我が家を訪れたことがある方でした。電話で会話するうちに私はこの人からマッキンのC-29コントロールアンプを譲り受けたことを思い出して、今回の「商談」は直ぐにまとまりました。オーディオの世界は意外に狭いものですね。 前のオーナーは、ありがたいことに拙宅を訪ねてユニットを運んでくれましたので、年末でしたが一頻りオーディオ談義をして時を過ごしました。やはり、お互いに顔を合わせて行う取引は安心できます。MJ誌の「部品交換欄」は、売り手や買い手の住所や名前が予め判っておりネットオークションのようなリスクが少ないので、今後も掲載スペースを拡大して活性化を図って欲しいものです。 そのような経過で617-8Aユニットがストーンテクノのコレクションに加わり、今回製作を計画しているスピーカーシステムの主役を果たすことになりましたので、この欄で取り上げることにします。 617-8Aユニットの特徴 617-8Aは、アルティック社が得意にする同軸型(デュプレックス)ユニットで公称口径は30センチです。このユニットは604系に比べて開発時期が新しいので、フェライトマグネットの磁気回路を背負っています。もちろんフルレンジユニットですからネットワークを備えており、これは下の写真のようにユニットの後面にマウントしてあります。 前回取り上げたジェンセンのSG-222も口径30センチの同軸型ですが、これはネットワーク(低域はスルーで高域用のハイパスフィルターのみか?)がバックカバーの中にあるので覗けません。これに対してアルティック617-8Aは、本格的なフィルターを備えているものの高域側のレベルを調節するアッテネータが外部に出ていませんから、固定抵抗などでレベル調整してあるものと思われます。 振動系はアルティック伝統の軽めのパリッとしたタイプで、エッジもウレタン製より遥かに耐久性のある布製エッジですから長期に渉って使えそうです。 |
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| メーカー発表のスペックなど アルティック社が発表している資料によると、617-8Aというユニットは民生用のスピーカーではなく、劇場の効果用、ホテルの呼び出しアナウンス、高品位なBGM提供などを目的にして開発されたシーリング(壁や天井などに埋め込む)スピーカーだそうです。これらの現場では明瞭で高い音圧レベルが求められますから、高感度に作られています。 手元の資料にある417-8Aのスペックは下記のとおりです。 公称口径 300o ツィータ形式 ホーン&ドライバー クロスオーバー周波数 1.5kHz 周波数特性 50〜15,000Hz 出力音圧レベル 99.7db/1m/1w 直径 311o 奥行 197o 重量 11.7kg. もっと詳しいことを知りたい方は下記のホームページを覗いて下さい。 http://www.altecpro.com/pdfs/vintage/SpeakerAndMics/ceiling/617-8A%20Ceiling%20Speaker.pdf |
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マルチアンプドライブを狙う 617-8Aは、磁気回路の後にネットワークのハウジングを背負っています。これを開ければ高域用ドライバーのリード線を直接取り出せそうです。マルチアンプドライブを可能にするには、ネットワークをパスして信号を入れなければならないので、高域用ドライバーの入力端子を設ける必要がありますが、ここは擬宝珠端子を使うのが簡単で良いかも知れません。しかし、高域用ユニットの入力側をシッカリ固定しないと、ユニットを着脱する際にリード線を切るなどのトラブルが発生しそうですから、ここは一工夫しなければなりません。 |
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| 入力端子の設け方 正月休みのひと時、617-8Aのお尻を観察しているうちに一つの発見をしました。それはフレームに設けられた3箇所の穴です。これは、トランスを取り付けるためのスクリューホールのようですが、この穴を利用しない手はありません。ここに入力端子を取り付けて高域用ドライバーの信号を直接取り込むことにしましょう。ユニットを加工せずに済ませるには、ピッタリサイズの入力端子を探す必要があります。このために秋葉原の電気街に出かけると、パーツ代より電車賃のほうが高くつきそうですが、クレージーなマニアは多分ノコノコ出かけていくでしょうね。幾つになっても莫迦だなァー。 次は制作編です |
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| (2008.1.28 掲載) RADIAN 5312 COAXIAL 12吋ユニット |
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| 1月中旬、YAHOOオークションを覗くと、RADIANの12吋同軸型スピーカー5312 COAXIALユニットが出品されていました。早速、(米)ラジアン社のホームページを覗き、我が国のインポーター、KOZY
STUDIOさんのHPを参考にして検討、落札しました。 オークションの出品者は、福井県越前市を本拠にして自らPAシステムを作り意欲的なプロデュースをしている有限会社マールhttp://mrs-sp.com/の代表者斉藤さんです。この人のブログはとても面白いので是非とも相互リンクをお願いしたいものです。 |
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| ラジアンオーディオのホームページに、5312ユニットの詳細が発表されていますので、スペックをここに掲載しておきます。 |
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Specifications
**One watt at one meter ***24 dB/octave |
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| 上の周波数特性を見ると1kヘルツ近辺が少し落ち込んでいます。これは、高域用ホーンが小さいのでクロス領域(950Hzと発表されている)のエネルギーが少しばかり小さいのかもしれません。しかし、無響室での特性が、そのままリスニングルームで再現されるわけではありませんから、余り気にする必要はないでしょう。 |
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| 上の写真は、KOZY STUDIOさんがアメリカから輸入、販売している5312のサイドビューです。映像でもわかるように、このユニットは口径に対して奥行がある(201.6mm)のが特徴で、これは、3吋ダイアフラムのドライバーと4吋ボイスコイルの12吋ウーファーを同軸上に重ねて、絞りの深いコーンをホーン壁の延長に使おうとしたためと思われます。果たして薄い紙製のコーンが中高域用ホーンとして機能するのか、少しばかり疑問がありますが、ともかく現在製作中の新しいスピーカーシステムに組み込んで試してみましょう。 後日「実験・テストリポート」のページに試聴記を書き込む予定 |
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| (2008.4.24 掲載) PEAVEYの30cmウーファー 1208-8 SPS BWX |
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| 4月23日、前から気になっていたPEAVEYの30cmウーファーを買い求めました。勿論1ペアです。この製品は千葉県成田市のサウンドハウスが扱っているものですが、どうやらプロ機のようです。このユニットは、磁気回路だけでなくクーリングポートの径が大きい(問い合わせたところ75Φあるという)ことが特徴です。まだ商品が到着していないので詳細が不明ですが、とりあえず同社が発表している写真とデータを借りて編集し、下に転載します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| どうしてこんなユニットを買い込んだのか?。それは、私の大好きな同軸型ユニットを作るアイテムとして絶好な大口径(?)クーリングポートを備えているからです。このユニットの振動系を外してクーリングポートに高域用ユニットやホーンのスロート部分を挿入、ミッドバス以上の帯域で使えば、かなり面白いことが出来そうです。 続きは後ほど掲載する予定。 |
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| (2008.4.29 掲載) PEAVEY 1208-8 SPS BWX リコーンバスケット |
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| PEAVEYのウーファーは、ユニットから磁気回路を取り除いたようなスタイルの「リコーンバスケット」という物が別に売られています。これは、ドローンコーンに似ていますが、ボイスコイルや入力端子を備えている点が異なります。 PAの現場ではボイスコイルを焼損するケースがあるらしく、これは修復の時間を短縮するために考えられた手法でしょう。コーンアッセンブリーの交換に要する人件費より低コストで済めばこの方が良いかもしれませんが、外したコーンバスケットは後でどうするのでしょうか?貧乏性の日本人は考えてしまいます。 |
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| 上の写真は、サウンドハウスさんの写真を借用したものですが、現物を測ると、このユニットの磁気回路(フェライトマグネット)の直径はかなり大きく12吋ユニットなのに210oもあります。メーカーが製品に同梱しているマニュアルによると、振動系の実効質量は、50.7gで、コーンを触診(?)すると、かなり張りがあります。英文で書かれた詳細なスペックやパラメーターを読むと、Foは56.1Hz付近にあるようですから、どうやら、このユニットはウーファーというよりミッドバス用のユニットのようです。マニュアルに推奨エンクロージャーが3種類示されており、低域側の−3dbポイントは、内容積18.4gの密閉型で105Hz、22.6gのバスレフの場合79Hz、39.6gのバスレフで61Hzとコメントされています。 マニュアルにアッセンブリー交換の方法が図解されていましたので試してみましたが、分解は至って簡単でした。ただし六角ボルトの頭がアメリカンサイズなので日本製のスパナは使えません。我が国で言う10番でも12番でもなく中間の7/16吋(約11.1o)ですから11番(?)くらいでしょうか。こんな時はモンキースパナを使うのが良さそうですが、強力なマグネット近傍の作業ですから「吸い付き」による危険を伴うので注意が必要です。まず、腕時計は強烈な漏洩磁気の影響で狂ってしまいますから外したほうがよいでしょう。私は、この日、ポートの径を測る際にノギスを当てて指先をザックリと切ってしまいました(痛かったぁ)。磁気回路の近くで計測作業をする場合は、プラスチック製のノギス(安物か?)がホームセンターなどで売られているので、これを使うことです。 因みにクーリングポートの直径はサウンドハウスさんに聞いた75Φではなく70o弱でした。ポートは他社の製品と違ってマシニングしてあるので正確なサイズに仕上がっているようです。しかし、予定していたYAMAHAの0506ツィータは70Φあるので周りを削らなければ挿入できません。FOSTEXの製品群(60Φクラスのユニットが幾つかある)から選ぶのが良さそうです。 続きがあるかもしれません。 |
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| (2008.5.1 掲載) PIONEER製 マルチセルラホーンを発見 |
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最近はドーム型が中心で殆ど新製品の発表がないホーン型ユニットですが、ストーンテクノは、ネットオークションで下の写真のようなマルチセルラホーンを手に入れました。サイズは、およそH260o、W410o、D600o(ドライバー装着時)ですが、○-□変換を行うスロートの部分が長く拡がりが緩やかですから、この付近のカットオフはかなり低いと思われます。しかし、開口部が余り大きくないので、低域側は急峻なフィルーターを用いる場合500Hz程度、緩やかなフィルターを使う場合は700Hzくらいから使うのが良さそうです。高域側は10kHzくらいまで使えるでしょうか。 |
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出品者の写真を借用して編集した映像
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| ドライバーはアルニコ磁気回路に多い鍋型の鋳造ヨークを持ち、スロート部分にイコライザーが覗いているので振動板はフロント側にあると見てよいでしょう。スロートは出口で一旦絞り込まれており、接合部のサイズは3/4吋と思われます。上の写真のようにインピーダンス表示は8Ωで、MIDRANGEのプリントがあります。直流抵抗を実測すると2本ともテスターの値は6.7Ωを示しました。チャンスを作ってインピーダンス特性を測定して見たいと思います。 |
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| このホーンは、表示が無いため型番は不明です。30年前のオーディオ誌など資料を漁ってみましたが、見つからないのでプロユース製品かもしれません。ドライバーとの接合はネジ込み式です。ピッチ・サイズはゴトウ、YLなどと同じと見て、PM-100ドライバーをゴトウ製S600ホーンのスロートに合わせてみるとピタリと収まりました。アルミダイキャスト製のホーンはとても丁寧な作りで全面に黒い縮み塗装が施してあります。溶接とネジ止めによるセルの結合が補強の役割を果たしているのか、ホーン壁の鳴きは少ないようです。 テストリポートは後ほど掲載する予定 |
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