オンライン書店bk1 坂口尚の短編は、「シリーズ霧の中」「シリーズ午后の風」などそれぞれ独立した短編をシリーズとして発表したものがある。 この「12色物語」もまた「シリーズ12色物語」として発表された短編連作であり、とりわけても人の生き方を描いた作品として知られている。 一編ごとにイメージカラーを決め、それぞれの物語にモノクロのスミだけで、色を表現するという試みをした作品でもある。 12色のイメージカラーと物語、ヒトコマヒトコマ丁寧に描かれた美しい情景が深く印象に残る一冊だと思う。 雑誌に掲載された1980年当時にこの作品とであった事が坂口尚ファンになったきっかけだという人も多く長らく復刊が望まれていた作品だった。 今回の文庫版だけの「蜃気楼」カラー収録、トム元編集長浮田氏のコメントもうれしい。
(C)坂口尚 12色物語 朝凪より |