新しいメッセージは上から掲載していきます。 投稿をありがとうございます。
かんたろうさんの「12色物語」についての投稿は、12色物語のページにまとめさせて頂きました。
| 「リリカ掲載の『星の動く音』以来のファンです。」 2009/05/01 |
【投稿者】SNK さん
リリカ掲載の「星の動く音」以来のファンです。
時が移り、坂口さんご本人はもうこの世にはいませんが、こんなにファンの人が存在するのなら、彼は間違いなく生きています。 本当にどうもありがとうございます。
| 「百年後に見たとしてもその一貫した内容は通じるものがあると思います」 2008/05/25 |
【投稿者】殻付牡蠣 さん
初めまして。自分は一休しか読んだ事無いものですが、今まで数々見てきた漫画作品の中でも、今でも覚えている(かなり強い印象を受けた)数少ない作品の一つです。
作品として(悲しいかな知名度が無い)これからも残ってくれたらいいなと思う作品です。
例えば、百年後に見たとしてもその一貫した内容は通じるものがあると思います。
故人となられて大変残念ですが、いつまでも残りえる力を持った作品を残されたすばらしい方だと思います。
| 「見事な絵の表現の力強さに魅せられました。」 2008/02/27 |
【投稿者】ぴーたー さん
私が、坂口先生の作品に会ったのは、ちょうど私が、中学2年生の頃でした。たまたま表紙が、気に入り買ったのが、3月の風は3ノットでした。その見事な絵の表現の力強さに魅せられました。それからたつまきを売る老人、魚の少年なんかも買いました。ウルフガイは、なんか絵の雰囲気が好きでなかったので買いませんでしたが、無限風船も買いましたよ。私は、どちらかと言うと影ふみとかちょっとセンチな漫画が、好きでした。坂口先生にお会いしたかったですけど新聞広告に坂口先生の死が、載っていたので諦めましたが、でももうああいう言う作品を描く人は、あまり出てこないと思います。最近3月の風は、3ノットが再販されましたが、内容の新鮮さに今でも驚きますね!
| 「言葉にならない思いで、胸がいっぱいになったのを今でも覚えています」 2006/03/21 |
【投稿者】フレディ さん
福岡在住の大学4年生です。
私は高校2年の1999年に、父の買ってきてくれた新潮社版「石の花」を読んで、坂口尚さんのことを知りました。
初読後は言葉にならない思いで、胸がいっぱいになったのを今でも覚えています。大学生になって文庫「12色物語」を読み、短編ものの素晴らしさにも触れました。そしてそのときに初めて、私が氏の作品に出会ったときには氏が既に逝去されていたことを知りました。どうして真に才能ある芸術家は寿命に恵まれないのでしょう。
周りに彼のことを知っている人が、全くいないので悲しい思いをしてきましたが、管理人さんや掲示板の皆さんのように熱いファンの方がいることを知って嬉しい限りです。
今は新刊で買える氏の作品は「すろををぷッ」を含めて手に入れて、古本屋で氏の作品を探しております。今日は「ぱふ」の坂口尚特集掲載号を300円で発見して狂喜乱舞しました。皆様の氏に対する熱い思いに共感し、長い書き込みとなりましたがこの辺で失礼いたします。
| 「『一番好き』と心から言える漫画家」 2005/10/18 |
【投稿者】佐々木昭如 さん
『あっかんべェ一休』といえば私にとってはまさに後悔の連続、悔やんで悔やんで、今でもときどき悔やんでしまう作品です。まさか坂口尚が亡くなるなんて・・・。あのとき誰がそんなことを想像するでしょうか?今から12年ほど前、1993年頃に偶然出会った坂口尚の作品、それはブックオフの100円コーナーに無造作並べられていた潮出版の『石の花』第六巻でした。
「石の花〜、なんか変わった題名だなー」と手に取って表紙を見た瞬間、本当に心を奪われました。以来坂口尚の作品を探し続け、そして幸運にも月刊アフタヌーンでまだ現役として坂口尚が作品を発表していることを突き止めた私は不覚にも安心し、「単行本で読めばいいや」とか「これから色んな坂口作品を読めるなんて最高だなー」などと思ってしまった。
まさか死ぬなんて。
訃報を知ったときはそれ以外の言葉が本当に見つかりませんでした。小学2年のときに漫画家になることを決意し、以後全財産のほとんどを漫画に注ぎ込み、何千冊という単行本を読みあさったにも関わらず、17才までの私はどうしても「一番好きな漫画家」を挙げることができなかった。
おもしろいけど何かが足りない、人気があるのは分かるけど自分の求めてる漫画とは違う。浦沢直樹や鳥山明の作品は好きだし、それらの作品で育ってきた自分の中には確かに浦沢直樹的なものや鳥山明的なもの、その他諸々の好きな漫画家の作品が宿っていると思う。それでも「一番好き」とは言えなかった。
ところが高校2年になってからというもの吾妻ひでお、坂口尚と立て続けに「一番好き」と心から言える漫画家、漫画作品と出会うことができ、本当に自分はラッキーだと思ったし、もの凄く幸福な時期だった。目指すべき漫画家が見つかったのだから。「一番好き」が複数になったのは誤算だったが。
なのに死ぬなんて。本当に、最悪だった。
あのときはもう吾妻ひでおは帰らぬ人となっていたので坂口尚は実質最期の一人だった(その頃ひでお先生はアル中になりながらちゃんと仕事してましたけど、確か二度目の失踪を果たしていた)。
私に残された最期の一人、坂口尚。それがまさか49才なんかで死ぬなんて。49才ですよ。人生80年と言われるこの時代に49才で死ぬなんて、それも坂口尚が死ぬなんて誰が思いますか。
おまけに訃報を知ったのは追悼の原画展が終わった後で、生きている坂口尚に会う機会どころが原画すら見ることもできずに「私」の坂口尚は死んでしまった。
なぜアフタヌーンを毎月、立ち読みでもいいから読まなかったのだろう。なぜ坂口尚にファンレターを出さなかったのだろう。重度の漫画好きのくせにファンレターなんて一度も出したことがなく、そんな恥ずかしいもの絶対自分は出さないとも思っていた。それが『石の花』と『あっかんべェ一休』に出会ってからというもの、本当に、心を込めて坂口尚に手紙を出そうと思った。なのに死んでしまうなんて本当にあんまりだ。やっと出会えた漫画の師だというのに、声をかける間もなくさっさとあの世に旅立ってしまった。酷すぎるじゃないですか、坂口先生。そりゃーあんまりですよ。
だから『あっかんべェ一休』は私にとっては本当に、作品以上に重い重い作品で、今でもときどき後悔する作品です。
| 「坂口氏の他の作品などについて知ることができて」 2003/10/30 |
【投稿者】きん さん
僕は5年程前まで、坂口作品を全く知ることなく生きてきました。
当時高校生だったのですが、街のはずれにひっそりとたたずむ古い映画を上映する小さな名画座や、古い漫画や小説を山ほど置いたボロボロの古本屋、時の止まったようなガラガラの喫茶店、そういった空間に身を置くことが何よりも心地良いと感じていました。
その頃から古い漫画が好きで、前述した古本屋(今は無くなってしまいましたが)で「たつまきを売る老人」の単行本がほこりをかぶって陳列されているのを見つけ、中身はわかりませんでしたが、思わず買ってしまいました。
家に帰ってびっくりです。自分の求めていたノスタルジックで夢の中のような世界がそこにあったのです。しかし他の古本屋をまわっても、その単行本以外にめぐり合うことも無く寂しい思いをしていましたが、今日、偶然にもこのサイトを見つけ、坂口氏の他の作品などについて知ることができて、本当に感謝しています。
| 「人の心を打つことが出来る漫画家」 2003/08/15 |
【投稿者】はるか さん
坂口さんは、人の心を打つことが出来る。
数少ない漫画家の一人だと思います。
| 「短編集のお礼&思い出の作品」 2003/07/17 |
【投稿者】 taki さん
こんにちは。坂口尚短編集の5巻、こちらでご案内頂いたおかげさまで予約、購入することができました。ありがとうございました。
私と坂口さんの作品との出会いは、1970年、月間まんが王新年号の付録に掲載された「メリーゴーランドに飛び乗って」でした。
足が悪く窓から外を眺めて空想することしかできない少年と、少年を訪ねてくる元気いっぱいの友人との何気ない会話のすれ違い、その不満が少年に突飛な行動を取らせ、そして「静かな恐怖」とでも言うべきラストを迎える、という短編です。
坂口さんのシンプルな描線、透明な空気感など、当時小学生だった私に、この作品は不思議と強い印象を残しました。この作品や、他の一部の作品に見られる「死と隣り合わせ」というようなプロットから来る寂しさや、恐怖と言った部分と、坂口さんの叙情性や詩的、絵画的な表現と相まって、レイ・ブラッドベリの短編小説に似た読後感を覚えたものです。
いつしか、そのまんが雑誌も付録も処分されてしまいましたが、その後も坂口さんの作品を見かけるたびに、いつかあの作品をもう一度読みたいとずっと思っていました。短編集の企画が続けば、いつかは収録されるかも、、という期待も持っていました。残念ながらそれは叶いませんでしたが、先日この作品が収録されていた付録本がインターネットのオークションに出品され、ついに入手することができたのです。
30数年ぶりに読み返してみると、シーンによっては驚くほど正確に覚えていたり、そうかと思えば夜の遊園地と思っていたのは実は昼間だったり。人間の記憶と言うのは面白いものだなあと思いながら、ただただ懐かしさでいっぱいになりました。最近になって、こちらのBBSの昔の書き込みを拝見し、この作品について少々否定的なご意見が書かれていたことを知りました。
たしかに客観的に見ると、坂口さん独特の叙情性も感じられず、雑誌社の意向で不本意に書かされた作品にしか見えないのかもなあ、^^;という気もします。しかし30数年の時を経てもなお「メリーゴーランド」は、私にとって忘れられない作品です。(まあ、そんな奴もいるんだよってことで。。。)
今本棚の中には、さとぴーさんや皆さんのおかげで手元にそろえることができた美しい5冊の短編集と、そこに入ることが出来なかった、日焼けしてぼろぼろで印刷もにじんだ、思い出の作品が並んでいます。そのどちらも、いつまでも大切にしたいと思っています。
いやー、なんだか長文になってしまい、すみません。それでは。
| 「坂口尚短編集全巻BOX」 2003/06/27 |
【投稿者】 クニ さん
宝物を扱うように、まずは小冊子のほうからひととおり目にし、 第1巻の「はばたき」−「野の花」−「おるごおおる」と なんとも、嫌な梅雨空が続く外の景色とは正反対の、爽やかな風が 吹いていました。
一気に、5冊を読破したあと、送られてきた小包に戻し手塚先生の 「虫の標本箱」と共に大切に保管し、 娘(4歳)がもう少し大きくなったときに譲ります。 (「武瑞左門」とてもおもしろかったです。)
| 「想像すること、し続ける事の意味」 2003/03/03 |
私と先生の作品との出会いは『石の花』でした。
最初は別の作品目当てで「コミックトム」を読んでたのですけど、以来20年(もうそんなになるんですね…)、先生は私の中で特別な存在となりました。
そして今、緊迫した世界情勢に接するにつけ…つい思い出してしまうのが、イヴァンとピッチのあの夜の会話のシーンです。
あの頃まだ学生だった自分も、もういい年に成ってしまいました。 しかし大人になった自分が、“一本道に咲いていた花”をほかに植えかえる「勇気」を持つに至ったかどうか…振り返って見れば、そこに居るのは毎日の生活に追われるだけの小市民な自分しか見えません。
(結局、自分も「現実の方を」のみこんでしまってるのだろうか…)そんな情けなさを実感する時、逆に先生の描き出したイメージの力強さを実感します。
単なる空想ではない。想像する事、し続ける事の意味も力も、先生は解っておられたのだろうなぁ…って。 出会いから20年たっても先生は大きいです。 多分、これから20年経っても、やはり大きいのでしょうね。 それを思うと、今回のチクマ秀版社版「短編集」の意義も、後に成る程に高く評価されてゆくのでしょうね。そう確信してます。
| 「ずっとファンを続けています。」 2003/02/22 |
【投稿者】 yass さん
皆さま、はじめまして。yassと申します。
以前から、ちょくちょく拝見させていただいていました。
僕が坂口さんの作品に出合ったのは、「電飾の夜の23:59発」が最初です(正確には、知らずにバンダーブックは見ていましたが)。
当時、高校生で自分でも漫画(らしきもの)を描いていたこともあり、かなり衝撃的な出合いだったのを覚えています。その後、まだ入手可能だった「12色物語」や、「3月の風は3ノット」等の単行本を読み漁ったのは言うまでもありません。
もちろん、その後の作品にも圧倒されっぱなしで、ずっとファンを続けています。思えば今年でファン歴20年目。これからも圧倒されっぱなしなんだと思います。
とりとめのない文で申し訳ありません。また、機会があったら書き込みしたいと思います。
| 「すごいですね、ココ」 2002/09/17 |
どうも、はじめまして。僕も坂口さんファンです。
今このページを見つけまして、大変に感激しております。
ここ、すごいですね。すごい情報量ですね。
坂口尚さんについてこれだけまとめられた情報を一度に見るのは初めての事でビックリです。感激いたしました。
嬉しさのあまりちょっと自己紹介ってゆうか、勝手に自分のこと書いちゃいますと、 僕が坂口さんの作品に出会ったのは、10年くらい前の中学生の頃でございました。
当時漫画家を目指してた僕は、毎日のごとく古本屋へ通っておりました。
そこで氏の作品と初めて出会いました。
それ以来、氏の作品の、描線と世界観と誠実さとヘソ曲がりなところにスッカリ魅せられてしまいました。思いおこせば、10代の頃は氏の作品に随分と精神的に支えられたような気がします。とくに12色物語にいたっては何度読み返したか知れません。
あー、懐かしいです。今ちょっと頭ン中タイムスリップしてました。思春期のほろ苦い思い出に、束の間、うっかりニヤけてしまってました。
そういや、当時から現在にいたるまで、坂口さんのファンの人に会ったのは(Web上ですが)今日が初めてです。
もちろん僕の周りの友人は、本を何冊も貸して坂口好きにはしてありますが、初めッからファンって人とは今日初めて遭遇出来ました。 すごく嬉しいです。僕は漫画家の夢にヤブレさって以来、氏の作品に一瞬距離を置いてたせいか、新しく刊行された短編集の存在に、このページでようやく気付きました。 ありがとうございます。 さっそく明日さがしに行こうと思います。そして今夜はオールナイトで氏の作品を読み明かそうかなと思いました。もう明日の予定なんか無視です無視。
あと僕も月光シャワーが復刻すればいいなーって思います。
昔っからコレだけが揃いません。どこの古本屋行っても見つけれませんでした。
ああ、読みたいです。
あとなんか、単行本の一覧見せてもらってたら、クレオパトラとかトム・ソーヤも描いてるんですね。知りませんでした。ああ、それも読みたいです、、、。って、なんだか浮かれてだらだらと書いてしまいました。うれしくてつい。
どうも失礼しました。
でも、また遊びにこさせて下さい。
(坂口尚BBSより)
| 「瀬名秀明さんの記事をみて」 2002/08/26 |
はじめまして。
今日、たまたま会社で読んでいた日経新聞の夕刊で、瀬名秀明氏が坂口尚さんのことを書いている記事に遭遇し、むらむらと坂口作品が読みたくなり、会社の帰りに、さっそく『坂口尚短編集』2と4を買いました。
2は大好きな「エストレリータ」が載ってるし、4は未読のものがたっぷりあるので、読むのが楽しみ。もちろん、1と3も給料が入ったら買うつもりです。私の周りには、坂口さんを知ってる人はほとんどいないし、友達にすすめても分かってくれる人がいなかったので、このHPを見つけた時はすっごく嬉しかったです。あまり熱心なファンではないかもしれませんが、坂口さんは結構昔から好きな作家でした。奇想天外社の本も三冊持ってるし。たまにはのぞきにきますのでよろしく。
(坂口尚BBSより)
| 「ウルフガイ」 2002/05/13 |
小学校の頃、「ぼくらマガジン」に連載されていた「ウルフガイ」が好きでした。家が厳しかったのと、いじめられっこだったので中々読めなかった思い出があります。
その後「ぼくらマガジン」は廃刊になり、月日は流れて、高校時代に単行本を読む機会に恵まれました。でもそれは原作の平井和正の小説で言うと「狼の紋章」の部分で終わってました。その続きの部分が読めないのが残念でした。虎四登場の回は読んでいたので・・・。
それから数年後、坂口氏の訃報を聞きました。もう続きは読めないんだなあと思うと泣けました。
最近友人から「伝説マガジン」という雑誌をもらいました。
期待せずに開くと、「ウルフガイ」の幻の最終回が掲載されていました。死んだものとあきらめていた身内に会えたような感激でした。その後、私は友人に何回もお礼を言いました。
| 「坂口尚短編集 第4巻 きずな」 2002/03/24 |
【投稿者】ちゅんぴ さん
おひさしぶりです。 『きずな』、本当にまちこがれていました。 無事に出版されて嬉しいです。
今まで読んだことのあるもの、初めて読むもの、全部が新鮮な感触で楽しめました。 本当は作品のひとつひとつにコメントしたいのですが、それもかなわないのでまた次回にして、ひとつだけ。
四巻の作品の配置というか流れが、今回、とてもカチッと見事にはまっている気がします。 まるで一編一遍の物語が連なって、ひとつの音楽を聴いているような読後感。 『花火』『夢花火』『線香花火』という流れも、言葉遊びもあったのかもしれませんが、これでなかなかぴりっと遊びが効いているし(そう思ったのは私だけ?) そしてそれに続く最後の方、『天の河』『6月の雨』『灯(ともしび)』までのたたみかける展開は、感動的です。
最後に『灯』をもってきたのは素晴らしいです! 私のフェイバリット・オブ・坂口尚に確実にはいるであろう『灯』が最後に出てきたときは、ちょっと「やられた!」と思って泣きそうになりました。 『夢花火』も初めて読みましたが、こんな可愛い作品がまだまだ埋もれていると思うと、私は欲張りなので、もっともっと読みたい!と切望してしまいます。 ぜひ続刊することを願ってやみません。
私も周りにすすめていますが、感想はなかなかのものです。 やはりあの独特の温もりと、絵柄にひかれるようです。 多くの人に読んでもらいたいです。
| 「西村緋禄司さんのインタビュー」 2002/02/23 |
【投稿者】宮内幸浩さん
| 「坂口尚さんの実績と作品を…」 01/12/29 |
坂口尚追悼文集「…未来へ」に、講談社「アフタヌーン」編集部の由利耕一さんが、 亡くなられる前日に坂口尚さんと飲んでおられたときのことが書かれています。
この文の中で、坂口尚さんが、「これで『石の花』『VERSION』『一休』の三 部作が完成しました。一段落です」と言ったのに対して、由利さんは「三部作」とい う言葉は初耳だった、どういうまとまりなのだろうかと、印象を持ったというような ことが述べられていました。 「長編三部作」という言葉は、どういう由来で誰が最初に使い始めた言葉なのか、僕 は知らないのですが、少なくとも、坂口尚さんと親しかった編集の人でさえ、その日 まで一般的ではなかったということが推測されます。もしかしたら、坂口尚さんがその日初めて使った言葉なのでしょうか。
文中で由利さんは、その夜のお酒の席でのこと、次回作のことなどを書いておられて、今読み返してみても、とても感慨深いものがあります。 その後、ご存知のように、講談社漫画文庫から三部作が次々に発売され、チクマ秀版 社からは坂口尚短編集が3巻まで刊行されましたね。また、個人的には、今まであま り知られていなかった作品が最近になって見つかってきたことなど、まだまだ興味が 尽きません。これからも、ささやかながら漫画家・アニメーター坂口尚の業績と作品を世に普及さ せていくことに貢献していきたいと思います。
http://www.remus.dti.ne.jp/~xeno/
| 「未発表作品集届きました!」 2001/12/08 |
届きました! みなさま初めまして。初投稿させていただきます。
今日、未発表作品集がとどきました。おくずけにあったここのアドレスを知り、早速やって参りました。
坂口作品との出会いは十数年まえに読んだ「石の花」からです。こんなに泣いた漫画ははじめてです。私の好きな漫画家の中で不動の一位です。
クリロの言葉、「本当に自由な世界なんて未だかつて一度もないんだ」(うる覚えですみません)という言葉にガツンと頭をなぐられたような感じがしました。もう何年も前によんだのにいまだに心に何かを感じさせます。本当に大切なことは言葉には出来ないという思いが作品には色濃く浮き出ているように思います。それはどの作品からでも感じます。
「あっかんべェ一休」以後の新作を心待ちにしていた私にとって、坂口氏の訃報はどんな言葉で言い表わそうとしても表せない悲しみでした。
私事で恐縮ですが、私は数十人の仲間とインドネシアの民族音楽を演奏することがたびたびあるのですが、ひょんなことから仲間の一人がかつて虫プロで働いていたアニメーターの方だっだことがわかりました。
坂口氏の事を伺いましたら同じ時代に働いていたとのこと。
「下駄はいてね〜」「大酒のみだったよ」と当時の坂口氏について語ってくれました。
短編集も出版され、知らなかった過去の作品に触れることができて、その上身近なところに一緒に仕事された人がいることが解り今年は本当に良い年でした。(まだ十二月始まったばかりですが…)このホームページを知り、坂口作品を愛している仲間がたくさんいることが解りとってもうれしいです。
| 「坂口尚さん」 2001/10/20 |
【投稿者】kutuさん
「日本一のマンガを探せ!」という本に、坂口尚という名前があった。初めて読んだのは、「石の花」次に「VERSION」最後に「あっかんべェ一休」。
初めてマンガで泣きそうになった…
そして、そういうマンガには、それっきり出会ってない。皆さんそれぞれに、熱い想いを語っておられ、坂口尚という作家の大きさを今更ながらに実感しました。
これからも、坂口作品が読み継がれ、語り継がれる事を切に願います。
| 「懐かしの作品に再会して」 2001/08/24 |
【投稿者】あさのひろしさん
はじめまして。こちらのサイトは「小部屋」というよりその情報量から「大広間」に思えました。私が初めて坂口先生の作品に触れたのは「コミックアゲイン」という本を毎月買って読んでいた頃です。お気に入りのマンガ家がいたというわけでもないのですが妙に本全体の雰囲気が好きでした。
その中でも注目したのが坂口先生の短編シリーズ「午后の風」。
気になった作品は3作目にあたる(というのはこのサイトの作品年表で教えてもらいました。)「影ふみ」でした。最近読み返す機会がありすごく懐かしかったものです。この作品で言えばちょっぴり甘酸っぱい「初恋の味」?だけど少年と少女は名も知らぬまま、初恋にも至らないまま「別れて」しまったのか?夏の終わりにふさわしい余韻を残す読後感でした。私の読んだ本(奇想天外コミックス)では「ばか…来年も来る?」 のセリフだったと思います。坂口作品は絵が語ります。独特の描線。音や香りや色まで感じるような風景の描写。そして絞り込まれたセリフ。「多くの人たちに感銘を与えていた作家だったのだなぁ」と書き込みを読ませていただき感じました。
「あっかんべェ一休」「12色物語」読んでみたいと思います。
| 「VERSIONが好きです」 2001/08/19 |
【投稿者】火星教授さん
坂口作品では「VERSION」が好きです。高校生のときに購入しました。
2巻購入までの印象は、とてもコンピュータグラフィックが効果的に使われていて、映画をみているみたいだと感じておりましたが、3巻でいっぺんに見方が変わり、本当に坂口作品が好きになりました。
言葉ではうまくいえませんが・・・。
PS.
坂口氏は、とても「時間」や「言葉」というものにこだわりがあるようですね。
| 「坂口作品の再評価を」 2001/07/20 |
【投稿者】顔吉さん
初めまして。 顔吉と言います。自分が坂口尚氏の作品に出会ったのは、「アフタヌ−ン」に連載されていた「あっかんべェ一休」でした。
でも、その当時は、「かなり難しい漫画だな」としか思っておらず、飛ばして読んでしまいました。(今思うとそれが悔しくてたまらない)それから数年後、とある本屋で「石の花」の文庫版を手に取った時、見事にはまってしまってしまいました! リアルでありながらもどこかマンガチックな絵柄、骨太なスト−リ−、人物描写の見事なまでの凝り具合(似通った人物が誰一人としていない!)等、言葉に言い表せない程の魅力に満ちた作品でした。
「こんな漫画があったなんて・・・!!! これこそ真の漫画だ!!!」これが、全5巻を読み終えたときの自分の感想でした。
(自分が真の漫画だと思えた作品は「石の花」、「あっかんべえ一休」、そして山上たつひこの「光る風」のみ) それほどショックが大きかったんです。
(中でもラスト直前にブランコが延々と語る言葉は、俺にとてつもない勇気を与えてくれました)それから俺は坂口作品を探し回りましたんですが、唯一見つかったのは1冊のコミックトムに収録されていた「12色物語」のみ・・・。(それでも何かしら感動を与えてくれる作品でした)
皆さんも御存知の通り、現在の漫画会は狭い袋小路に迷い込んでいます。
低迷状態が続く今こそ、坂口作品の再評価、そしてそれによる「温故知新」、いわゆるコミック・ルネッサンスが必要だと思います。
| 「ショックでした…(闇の箱)」 2001/07/12 |
【投稿者】まみさん
こんにちは。今日帰りにジュンク堂に寄ってみました。矢代まさこを探す目的で行ってみたのですが・・・。探している途中で”坂口 尚”のコーナーが目に入って。このひとの漫画は読んだことも見たこともなくて(矢代まさ子を探してここのページに来た時に名前をはじめて知ったくらいですから。)でも、気になってちょっと見本を覗いたんですよ。”闇の箱”っていうやつを。ショックでした。
こんな漫画がどうして描けるの?どうしてこんな世界が描けるの!?もう、何かに取り付かれたみたいにずっとそこで読みつづけました。閉店時間ギリギリに寄ったから全部読むことは出来なかったけれど、もう絶対買おうと思いました。帰りはずっとその漫画を読んだショックで頭がぼうっとしていました。
この感覚は久しぶりです。
前に石ノ森の”ジュン”を読んだときも同じような状態に陥ったのですが・・
いや?、ホントにすごかった。
| 「20年まえからのファンです」 2001/07/11 |
【投稿者】中島直臣さん
私が坂口さんの作品にであったのは、20年前の大学時代でした。
きっかけは、大学の美術クラブにはいっている友人に「なんか見ていて、こころ温まる絵はないかなあ」
といったところ、”たつまきを売る老人”を貸してくれたのがきっかけです。それから20年間こつこつとかれの作品を集めてきました。闇の箱だけは、存在はしっていても長い間なぞの作品でした。今回この短編集の企画でそれをてにすることができて感激です。坂口さんの作品は、だれもが一度は思うことがテーマになっているので、世代を超えて愛される作品だと自分では思っています。
今回のこの「坂口尚短編集」の企画は、ほんとに感激ものでした。なんとか成功してほしいものです。
| 「アジアの『石の花』」 2001/05/27 |
【投稿者】楚星蘭三さん
ベトナムの作家「バオ・ニン」の作品『戦争の悲しみ』(日本語訳としては井川一久訳、めるくまーる、1997年と、大川均訳『愛は戦場の彼方へ戦争に引き裂かれたキエンとフォンの物語』遊タイム出版、1999年)があり、版権などの問題で両訳者間でモメているようですが、私が読んだ−ここで引用する−のは井川訳)は、北ベトナム兵として実際にベトナム戦争に従軍した作者の体験をもとに、主人公の戦場で受けた心の傷、戦火の中で生き別れになった恋人との話がつづられています。
戦争の勝利と統一の達成によって「報われた」ものの、いかに「癒される」かについては見過ごされていた兵士の心の問題を取り上げて、従来の「英雄伝」調の戦争文学とは一線を画す作品として内外の注目を浴びた作品です。(反面本国では当局との摩擦もあったようですが)
前置きが長くなりました。
この作品を読んだときの私の第一印象は、「『石の花』に似ている」というものでした。大国の介入に翻弄される小国、という舞台・時代設定も共通していますが、戦場で死と隣り合わせ、戦後の平和な世界が何やら危うい虚構のように思えてならない主人公キエンの心理描写は、『石の花』の特に終盤の展開を連想させ、また卑近なところでは主人公にはクリロを、恋人フォンにはフィーを(顔立ちからいうとエマかな)連想しながら読み、坂口さんが存命ならば、是非コミカライズしてもらいたかった、と思ったものです。
特に冒頭、戦後主人公を含む部隊がかつての戦場で戦友の遺骨を収集する場面では、水蒸気のたちこめる深いジャングルの中に、戦死した兵士の魂が主人公たちの身近にいる、という描写があり、こういう場面を絵にするの難しいが、坂口さんなら見事にやってくれたのだろう、と思いました。
『石の花』をお読みになった方は、是非ご一読をお勧めします。ただ受け止め方
は人により千差万別なので、「似ていない」と思われたときは悪しからず。
| 「もっと早くに気づいていれば…」 2001/04/23 |
【投稿者】酒蔵おりょう さん
はじめまして。坂口尚短編集が書店に平積みされ、気になって買いました。
そしたら、彼の世界に引き込まれてしまって、泣きまくってしまいました。
とても感動したのですけど、具体的にどう感動したのか表現できないのがくやしい。
でも、ずっと分からなかったこと、疑問に思っていたことを言葉にしてゆってくれていたのがすごくうれしかったんだと思う。
気が付く範囲で彼の作品を買い、内容の濃さ、重さにうなりながら読みあさりました。もっと早くに彼の作品に出会っていたかった。
彼の短編が何本あるのか把握していませんが、短編集が続々出ることを期待しています。酒蔵おりょう
| 「ワニの豆本(その2)」 2001/04/05 |
【投稿者】雷鳥Z2さん
またワニの豆本にイラスト発見しました。「アッ!?心理試験 (ワニの豆本 ) 神秘の能力に挑戦するゲ−ム」
浅野八郎/ベストセラ−ズ 1978/04出版 236p 13cmです。
イラスト担当は
坂口尚・岩本光正・山口太一の3氏です。
「冒険スポーツ入門」のイラストにはほとんど「尚」のサインが入ってましたが今回はクイズなので無いですね。
2冊目があるということはまだあるのかな?ワニの豆本怖いなー。
以上報告でした。
| 「坂口作品との出会い」 2001/02/08 |
【投稿者】ヨウ介19eenさん
はじめまして。ある漫画家が
「くだらない漫画ばかりの中、漫画が何なのか判らない連中に危機感を与えるには坂口尚と藤子・F・不二雄の死では足りないというのだろうか?」というような事を雑誌で言っていました。
僕はこれを読んで初めて坂口尚さんの存在を知ったのでした。
つまり、坂口さんが亡くならなければ、僕は今でも彼の作品を読まなかったかもしれないし、知ることも無かっただろうと言えます。なんとも悲しい出会いでした。
そして、初めて読んだ作品が「あっかんべェ一休」でした。
こんな漫画があったのかと、とてつもない衝撃を受けました。
世阿弥の死後、金春禅竹が世阿弥の面をかぶるシーンは圧巻で、画面に呑み込まれ僕が面をかぶっているような感覚に襲われ、鳥肌が立ちました。涙が流れました。
これを描いた作者にお会いできないのは悲しいことですが、この漫画に出合えたのは最高の喜びです。
| 「野の花の書評発見」 2001/01/23 |
【投稿者】原沢光平さん
雑誌の切り抜き等はあらかた発掘?済みだと思っていたのですが今になって切り抜きが出てきました。
おそらくは「ぱふ」の村上氏の書評の切抜きだと思いますが号数もなにもわかりません。さとぴーさんがいっていたように雑誌のまま保存しないと後になって困りますね。タイトルは
「こんな街をとび出してみないかい」で「野の花 坂口尚 コミックアゲイン8月号」画像はバッグをのぞきこむシーンが1コマ引用されています。
下に「財布の中身はあといくらかな」とコメントが付いています。全文を引用します。
どこもかしこもカチンコチンで、直線で無感動に仕切られた街。今回の作品集「午后の風」の中の一篇「野の花」の書評でした。
そんな場所での息詰るような生活を嫌って、幼い頃の思い出にある土の感触を確かめに家を出た女の子。全編に流れる彼女のモノローグ(母親に当てた書き置きという形をとるけれど)は、何だかまるで僕の気持ちを代りに述べてくれているかのように思えてしまう。道端にぽつんと咲いている野の花の美しさは、コンクリートとアスファルトの中にいたんではわからない。
足から全身に伝わる自然の感触が、そこに咲く花の存在を教えてくれるのだ。そんな時にホッペタをかすめてゆく風は、どんなに心地よいことか。彼女は自分のことを「いつまでもレディになれない十八歳のブスな女の子」と言うけれど、そんなことはない。
レディなんかにならない彼女は、ほんとにとてもステキな十八歳の女の子なのだ。引用ここまで。
切抜きのサイズや、裏側にまんが乱読 立ち読み寸評の文字が見えることから雑誌は「ぱふ」、文体から著者は村上知彦さんに間違いないと思います。
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■’80年「…6.7 エイッと」(週刊少年キング1号表紙)より
(C)坂口尚もうひとつ。
6,7エイッと掲載の少年キングの表紙の坂口先生のカラーイラストを切り抜いたものが出てきました。
すでに絵にそって切り抜かれていますが、主人公の六郎少年が生き生きと描かれています。
絵にキングのロゴが一部かかっているのが残念です。
| 「紀元ギルシア」 2000/11/06 |
【投稿者】ちゅんぴさん
BBSの情報で『紀元ギルシア』を古本屋で買ったのは、実は私でした。
遅ればせながら感想を書いてみたいと思います…表題作は未完なのが、くやしいですね。
言葉と世界の関係についてかなり意欲的な構想ですね…ギリシャ神話の世界をメカニカルに描くというのも斬新だし、物語としてはオーソドックスな英雄潭にしているのもかえって世界が際立つことになっているのでとても良いと思いました。「エストレリータ」は、懐かしい坂口テイストの佳品でした。ぱっと思い浮かぶ坂口漫画の好きな印象というのが、これに代表される静かな、少し哀しい、終わりかたかもしれません。と、ふと私は坂口さんの作品の終わり方、コマのおとし方がとても好きなのだということに今、気づきました。
そして、実は私がこの本で一番好きなのは「夏時空」なのでした…極限状況で宙ぶらりんというか笑い事ではないのだけれど、何かおかしみがあってハードなんだけどこっけいで、しかし胸を突き刺すものがあるというキレのある短編だと思いました。
「完璧に逃げ場がない」という雰囲気が硬質で良かったです。
それでは『午后の風』の刊行を心待ちにして私も友人達に広めたいと思っています。
この品揃えならつかみはパーフェクトですね!
| 「漫画に左右された人生」 2000/10/30 |
【投稿者】植木ひとつさん
初めての出会いは、COMの「クレオパトラ」でした。
父の影響で小学6年より手塚治虫コレクターとなっていた私は、必然的に「クレオパトラ」と遭遇したのですがそれは友人の父親のものでした。(今でも彼の家にはあるのでしょうか?)
どうやってこれを自分のモノにするか思いあぐねましたが手立ては無く、後年古本屋で手に入れました。でもこのころは、あくまでも手塚関連ものとして手にしていました。その後「バンダーブック」で存在を再認識し以後ファンとなりました。
その当時は、真剣に、坂口尚と、大友克洋(ショートピースしか出てませんでした)が日本の漫画を変える!と信じていました。
低俗モノ的な扱いをされがちだった漫画が、芸術とかアートとして昇華されるのではないかと思っていたのです。そういえば、私の学習机には呪文のように、手塚治虫先生と合わせて2人の名前がいっぱい落書きされていました。
何故書き記したのかよく思い出せません…近くに感じていたかったのかもしれません。結果的に坂口さんが「思いのほかメジャーになっていかなかったこと」が納得できなかったので、今回の再販により真の評価を得れれば素敵だと思うわけです。
そういえば…「坂口尚さんは、チャンスが巡ってきても自ら背を向ける人だったとあります。」というのは私もどこかで目にしたような気がします。そんな人柄も含め、坂口作品を共感できる人々が増えると素敵だなぁと今思っています…。
| 「坂口作品との出会い」 2000/10/09 |
【投稿者】りんたろうさん
僕が最初に坂口作品に出会ったのは、「あっかんべェ一休」の文庫版でです。
電車の乗り継ぎが上手く行かず、田舎の本屋で文庫(小説)を探していたとき、なんかぶっとい本があるぞって(笑)
数ページめくって「これは凄い!!」と感じて、すぐに他の作品は何があるのかなとおもい、うしろからページをめくって行くと「1995年 逝去」帰りの電車の中でこの本(もちろん2冊とも買いましたよ)を読んでいて、涙が止まりませんでした。なぜなんだろう??(このときは、この作品が最後の作品ということは
知りませんでした。)当時高校生で、ずっと好きだった昆虫やろうと考えたことになぜか自信を持つことが出来ました。
僕はたった20年ばかしか生きてきていません。それに今まで、恵まれすぎているぐらい順調に進んで来ています。たぶん、これから大きな壁にぶち当たると思います。というか、現実にその大きな壁というのがおぼろげながら見えています。
いま、この作品を読み返してみると、その壁の乗り越え方がいくつか紹介してあるような気がします。
ユーターンしてしまうか、脇を巻くようにわたるとか、登るにしても、斜めに登るとか、まっすぐに登るとか。”いきなりぶち当たったのでは、考えることすらできなかったであろう事まで考えることが出来た”必ずこれはプラスになることだと思いますし、僕はどうするか決めることが出来ました。じっくり考えて。
まだまだ、読み足りないところが多く、宿題をくれる作品です。最初の時のように何故か泣けるときもあれば、笑いたくなるときもある。これでどうだと胸を張りたくなる時もある。また「能」という文化について、僕自身知識がぜんぜん追いついていません。
最后に、坂口さんがすでになくなられていることについてですが、非常に残念です。早世の原因としては、あれだけ膨大な量、調べ上げて作品を書かれてみえたのだから・・・と思ってしまいます。ただ、それと同時に、何故かほっとした気持ちになるのは僕だけなのでしょうか?
| 「『絆』を読んで」 2000/10/04 |
【投稿者】ワードナさん
私が初めて買った坂口氏の単行本は「星の動く音」でした。このSF短編集の中でも特に好きなのが「絆」です。衝撃的でした。
自然や建造物が風化する中で、人と人との絆までもが風化してしまう恐ろしさは、単にSF作品という枠を越え、現代社会に生きる私達へ何らかの警告文のような気がしてなりません。坂口氏の作品は実に言葉のないコマに、言葉だけでは伝えきれない多くの情報が詰まっています。
この作品も食料である鼠を奪い合い貪る主人公たちの姿と風化していく二人の名前が彫られた木彫りが非常に印象的です。
後に出版された「星降る夜」に掲載されている「絆」は、新たに書き下ろされており本当に何度も夢中にさせてくれた作品です。
| 「いろいろな意味で人生観が変わりました」 2000/10/02 |
【投稿者】あやせさん
私が坂口氏の作品を初めて読んだのは大学生の頃、アフタヌーン誌で連載されていた「あかんべェ一休」でした。
それまでは坂口氏の名前も聞いたことがなければ、作品を読んだこともなかったのです。
「あかんべェ一休」は、その今まで考えたこともない考え方や、見たことのない表現方法など、とにかく私に鮮烈な印象を与え、いろいろな意味で人生観が変わりました。その後、坂口氏の作品をもっと読みたいと考え、古本屋を巡ったりして、「石の花」、「VERSION」、「12色物語」と読んできました。
今のところ、一番好きなのは「12色物語」ですね。あの暖かい感じが好きです。ここまで坂口氏の作品を読んでみたものの、とにかく情報が集まらなくて苦労しました。坂口氏に関して知っていることといえば、作品の作者紹介欄にある内容ぐらいでした。
そこでgooの坂口氏の名前でサーチしてみたら、さとぴーさんのHPに辿り着いたというわけです。さとぴーさんのHPでは、坂口氏に関して知らなかったことがたくさん載っており、本当に参考になりました。
さとぴーさんが坂口氏からいただいたお手紙など、坂口氏のいろいろな面を知ることができ、よかったです。また、本がもっとたくさんあることを知って驚きました。でも、手に入りにくそうですね。
どこか復刻してくれないでしょうか? 「12色物語」は小学校の図書館に置いてもいいぐらいすばらしい作品だと思います。・・・それにしても、坂口氏は本当にたくさんの作品を書いておられたのですね。あまりにも早すぎる死が悔やまれてなりません・・・。
| 「ワニの豆本」 2000/07/19 |
【投稿者】雷鳥Z2さん
この春に古本屋で「魚の少年」、「坂口尚作品集」全3巻、「電飾の夜23:59発」(ハードカバー)
を入手。何故か普通の本屋で探していた「VERSION」3巻を購入し、なかなかいいところまで揃いました。復刻の話も出ているみたいで楽しみです。それで私が久々に発言しようと思ったのは新発見があったからです。リストにないみたいなので新発見かと思いますが。知人から依頼され、ある豆本を探していたのですが、何と偶然にも坂口さんのイラスト本を発見しました。
「冒険スポーツ入門」著者 戸井十月 ワニの豆本(KKベストセラーズ)
この本の本文イラストの内CHAPTAR1冒険ハンドブックの150ページ程が
坂口さんの担当みたいです。人物はいかにも坂口さんです。昭和52年初版で私のは
53年7版なのでない本ではないかと思います。興味のある方は探してみてはどう
でしょうか。アウトドアの本とはあまりにもイメージに合わなかったのでびっくりしました。
それではまた。
| 「夏休みの謎」 2000/07/19 |
【投稿者】宮内幸浩さん
「影ふみ」での誤植の話題がありましたが、「夏休み」にも初出誌と単行本では、ネームの変更があります。(初出は『マンガ奇想天外No.6』、単行本は『電飾の夜23:59発』)
1つ目は4ページ目の3コマ目。
初出 バスは夏の間だけ
臨時便が出ていますが単行本 バスは夏の間だけ
臨時が出ていますが2つ目は10ページ目の1コマ目。
初出にあった三行目の文が単行本では抜けています。初出 私は ふと
おばあちゃんの事を思い出しました
この時刻には あの高原は単行本 “この時刻には あの高原は”の文が抜けています。
初出誌と単行本をくらべると写植が全て打ち直されているので、その作業中に文字抜けのミスが
生じたのか、それとも坂口さんが意識的に変更したのか、果たしてどちらでしょうか?
| 「魚の少年コンテンツ見ました」 2000/07/19 |
【投稿者】ささきんさん
お久しぶりです。ささきんです。
魚の少年のコンテンツ見せていただきました。実は、つい最近やっとの思いで「魚の」の単行本を手に入れました。
他の奇想天外の2冊(たつまき、星の)とくらべて、初めて見る作品が多く、なんだか得した気分です。さて、この中で私が一番惹かれた作品は「しおり」です。
ほとんどせりふのない構成にもかかわらずおじいさんの表情だけでさまざまなことを語りかけてくるように思いました。「しわ」の表紙のデザインもいいなあ。
中にでてくるおばあさんの顔(134P)もぐっと引きつけられる・・・以前、さとぴーさんが「坂口さんの描く老人はいい。」とおっしゃっていたのがよくわかりますね。
| 「エストレリータのこと」 2000/05/08 |
【投稿者】原沢光平さん
話題になっているようなので私にも描かせてください。
紀元ギルシアにスーパーアクション1987年1月号に掲載された「エストレリータ」という短編が掲載されています。そしてスーパーアクションは休刊となり、こんどはトム1988年8月号に「8月の草原」というタイトルで設定を同じくする少女の物語が描かれています。今度の主人公はミという少女で、事故で死んだルという青年の幻影と会話し、最後は草原で横たわったまま活動を停止してしまいます。
幻の作品が多い坂口先生のことだからどこかに3つめの作品があるかもしれませんが.....ある意味これも未完のシリーズなのかもしれません。
それにしてもトムって他誌で打ち切られた作品がけっこうありますね。
諸星先生の海神記(YJから)、西遊妖猿伝(S.Aから)、星野先生のヤマタイカ(YJからリメイク)などなど...
| 「言いたいことが多すぎて…」 2000/05/07 |
【投稿者】おしろい与力さん
先月ネットを始めたばかりで、今日、『ふゅーじょんぷろだくと』のサイトを覗いていて、ここへのリンクが目にとまりました。
私が始めて「坂口尚」の名前を意識したのは、潮出版の『石の花』単行本を本屋でふと手にした、かれこれ十二年ほど前のことです。そのころはまだ、全六巻のうち二巻までしか出ていなくて、しかも、そもそも坂口尚という人のことを、私はまったく知りませんでした。
表紙を目にした時、その作品が、以前読んだ雑誌『スターログ』のマンガ評で紹介されていたのを思い出し、何の気なしに買ってみたのです。それから、現在にいたるまでの坂口ファンになっていくわけですが、あとになって、『スターログ』のバックナンバーを見返してみても、くだんのマンガ評が見つからないのは、我ながら不思議に思うところです。
まあ、縁というのは、そう言うものかも知れません。
閑話休題。
このような充実した坂口氏のサイトがあることを、今まで知らなかったのは、熱狂的坂口ファンを自認する私にとって、恥ずかしく思われます。
ぜひ、メッセージを一言、と思いはしたものの、……言いたいこと、書きたいことが多すぎ、逆にキーボードを打つ手が止まってしまいます。とりあえず、この項の前に投稿されている“満腹亭胃拡張”さんの
言及されている作品についてですが、おそらく、『エストレリータ』ではありませんか。1987年発行の『紀元ギルシア』の単行本(双葉社・刊)に収録されています
ので、古書店などでお探しのほどを。ところで、『石の花』に出会う前に、すでに『おるごおおる』や、『電飾の夜23:59発』といった坂口作品を目にしていたことには、随分あとになって気づいたのですが、あまりにも絵の印象が違うのに驚いたことがあります。
後に、『あッかんべェ一休』を読んでいて気づいたのですが、ごく初期のものを除くと、70年代から『12色物語』のころ、そして『石の花』中盤あたりからの、絵が緻密・リアルさを増していく後期(早すぎる『後期』です、悲しいかな…)にいたるまで、絵柄は随分と変化を加えていくのに、ペンタッチだけは全くといっていい位変わってないんですね。
例えば、『無限風船』と『…一休』ほどに異なった絵柄なのに、その描線だけは変わる事がなかった、これは、私にはかなり驚くべきことに思えるのです。村上知彦氏が、「坂口尚は絵である」と書いておられたように記憶していますが、上記のような訳で、私にとって、坂口尚とは「線」なのです。
つい長々と書き連ねてしまいました。坂口氏のファンが、こんなにも熱心な活動を展開されていると知り、本当にうれしく思ったのです。
今日はこの辺で。私の好きな作品は、短編では、『微睡(まどろみ)』です。
| 「坂口尚研究所とでもいうのでしょうか…」 2000/05/03 |
【投稿者】満腹亭胃拡張 さん
坂口尚研究所とでもいうのでしょうか
私が坂口尚という存在を知ったのは大学生の頃、「石の花」連載の頃でした。
それまで漫画というと少年漫画雑誌を床屋で見るくらいでした。「石の花」は外国の漫画を翻訳してあるのかなと勘違いするほど私にとって異質なものでした。
幸い、大学時代は東京にいたのでその間に坂口作品を捜し回りました。作品集を見るとかなりの割合で作品を持っているのには自分で驚いています。
そこまで苦労して集めた記憶はありませんが、どうやら私はずいぶん運が良かったようです。今は田舎暮らしなのでコレクション(?)はこれで打ち止めでしょう。
それにしても、こちらのホームページの内容の濃さには驚きました。まるで、坂口尚研究所とでもいうのでしょうか。残念ながら新作はもう見られませんが文学作家なみに未発表作なんて出てきたりしないかなと妙な期待もしています。
ところで私が心に残っている作品は、体に核兵器を持って生まれたサイボーグ(?)の少女の短編です。(作品名がよくわからないのですが・・・)体の成長に応じて最終的にはクリスマスにその核兵器が爆発するようになっていて・・・・と同じような構成で2話あったと思います。たぶんコミックトムに掲載されたものだと思います。
コミック版には掲載されていないようです。未掲載作品を集めた作品集とか出版されないのでしょうか?
| 「…正直、衝撃でした」 2000/01/24 |
【投稿者】BEN(気楽亭辺ん志) さん
僕が最初に氏の作品を読んだのは文庫版「石の花」でした。
そのときは全然、氏の名前なんて知らなかったんですが「石の花」というタイトルに興味を持ち(どういう意味か知りたかったので)購入しました。
それからです、坂口尚作品収集を始めたのは。・・・正直、衝撃でした。
当時、既にマンガをかなり幅広く読んでおり、たいしたものでは驚かんぞ・・・て
決め込んでいましたけどやられましたね、見事に(笑)しかし70年〜80年代の短編集が揃いも揃って絶版なのは許せませんね。
せめて「12色物語」と双葉社の作品集ぐらいは復刻して欲しいものです。
| 「これだけ素晴らしいマンガをかかれる方が…」 2000/01/15 |
【投稿者】hirominさん
こんにちは。はじめまして。
hirominと申します。
いつも楽しく覗かせていただいてます。
といっても、ここをみつけたのはつい最近なのですけれど。坂口尚さんのマンガは、文庫版ででている、石の花とあっかんべえ一休しか読んだ事がないのです。
これだけ素晴らしいマンガをかかれるかたが、ここまで割と無名で、ほとんど絶版だなんて、もったいないなとほんとうに思います。
坂口さんの描かれる絵は、ほんとうに、世界、空間を感じさせる絵で、世の中絵の上手い人は、沢山いますが、ここまで絵そのものに世界を感じさせてくれるマンガ家さんはなかなかいないのではないかとも思います。知ったのが割と最近で、あまり深いファンではないのかもしれないのですがそれでも他の作品も読んでみたい、と思っています。
これからもHP頑張ってくださいね。
| 「坂口さんの絵に魅力を感じます」 1999/11/16 |
【投稿者】ひかりさん
「魚の少年」「12色物語 上下」「石の花1〜5」までは持っております。12色物語が大好きです。
魚の少年の頃の絵も味があって大好きです。
坂口尚氏の初期の頃の絵はほんとにどくとくで、とても魅力を感じます。とても、まねできないので参考になります。
| 「坂口尚さんとの出会い…」 1999/11/16 |
【投稿者】ミュートさん
先日の掲示板では質問だけでしたので、私も自分の坂口尚体験について語ろうと思います。私が初めて坂口尚の作品に出会ったのはアフタヌーン連載の「あっかんべェ一休」でした。まずとにかくその圧倒的な画力に驚きました。印象としては手塚っぽい雰囲気を残しつつも大友克洋のようなリアルな作風だなあと感じました。
私の世代ですと一休さんといえばアニメの印象が深く、頭のきれるとんち坊主という イメージしかありませんでしたが、この作品で全てを覆されてしまいました。連載が終了してしばらくして彼の訃報を知りとても残念でならなかったことを憶えています。
その後「石の花」の文庫版を読み改めて彼の素晴らしさに触れたのでした。この作品はサイズの大きな本で読みたかったのですが。
そして今、もっと彼の作品が読みたくなり、取りあえず初期の作品から捜している次第です。
という訳で、坂口尚に関してはまだまだの初心者であります。さとぴーさんのHPは非常に勉強になりました。これからも宜しくお願いします。
それでは。
| 「坂口先生…」 1999/09/13 |
【投稿者】ヒデキさん
僕が坂口先生のマンガを知ったのは「あっかんべェ一休」からです。
知った時には坂口先生はすでになくなられていました。地味だけど絵や表現が詩的だなーと最初はその程度の感想をえました。
やがてカサギヒロシさんという漫画家さんのところにアシスタントとして通うようになりました。
カサギさんは坂口先生のマンガがキッカケでマンガを描き始めた人でした。その仕事場で探してもみつからなかった坂口先生の短編集に出会うことができたのです。「12色物語」と「たつまきを売る老人」です。
これにはスゴイ衝撃をうけました。まず絵がすばらしいこともさることながらその詩的表現、そしてなによりも坂口先生が内に秘めている思想、感情、やさしさが一コマ一コマにしみ込んでる気がしました。
そして「石の花」を文庫本で読み、そのラストに至った時涙があふれてとまらなかった。
この時の気持ちは枯れることなく今でもボクの心のなかで石の花として咲きつづけています。
色んな挫折感や迷いのなかで、紆余曲折を経て今の位置にぼくはたってます。これからも迷いつづけるし、悩みつづけて歩いていくでしょう。でも迷う度に悩む度にラストのクリロの叫びが生活に流されてる自分を叱咤激励しつづけてくれるでしょう。ここまで純粋なマンガをかきあげた坂口先生。
もっと多くの人の中にクリロが、イヴァンが生きてくれることを願います。この商業主義のなかで本当の芸術作品が残りうけつがれていくことを。
| 「感涙ものです!!」 1999/08/16 |
【投稿者】コーヒーさん
いやあ、こんなに坂口さんのファンのかたがいるとは、思いませんでした。
僕が初めて讀んだ作品は、まだ連載中だった、一休でした。その作品の質の高さに一目で魅入られてしまいました。そして、早すぎるご逝去....それから、文庫版の『石の花』を発売日に購入しました。いやあ、全五巻読み終わった時は一週間ぐらい鬱状態に陥ってしまいました。今まで自分がいかにお気楽に生きてきたかって認識させられて...
実はまだこの二作品しか読んだことがないんです。誰か都内で坂口さんの作品を購入できるとこがあったら、教えて下さい。
| 「坂口尚さんのファンです」 1999/08/08 |
【投稿者】otokamさん
はじめまして。「坂口尚」を検索してこのwebにたどり着き、力作のwebを拝見しました。坂口尚氏の作品を愛する方々に会うことができ喜んでいます。
ご挨拶のお土産代わりに、坂口氏の作品年表の中でとりあえず気付いた点を手持ちの雑誌を元に紹介します。作品「夢花火」の初出は「奇想天外1981-5月号」です。「奇想天外」誌で発表されていた様々な漫画家による「SFマンガ競作シリーズ」の中の作品です。
投稿コーナーに記載がありましたが、「奇想天外1980-2月号」に掲載された「絡繰眼鏡」は確かに「高2コース」に掲載された「イラスト・ファンタジイ」の原稿もありますが、タッチから見て新作(あるいは修正)も含まれているように思います。少なくとも表題と最終のページは書き下ろしですから、あるいは年表に加えてもよいかと思います。
とりあえず今日はこの辺で。また、遊びにきます。
| 「石の花を読んで」 1999/08/02 |
【投稿者】むら天さん
連載時から知っていたにもかかわらず、ずうっと先送りにしていて、読んだときは、すでに坂口氏が亡くなられていました。連載で読めば良かった!!こんなにもすばらしい作品だったなんて!!
ちなみに、お気に入りのキャラは、オット伍長です。庶民が戦場に立つと、こう言う皮膚感覚で動くよねって感じで、一番感情移入しやすかったです。
| 「”おさらばしろ”を読みました。」 1999/07/02 |
【投稿者】たん さん
坂口氏のデビュー作であるこの作品は濃い物だと思っていたんですが実際には後期の方につながる予感のある不思議な作品でした。
内容的には内面を貫いた感じの作品なのでしょうけどそこで収まってないのが、凄いな。と。流れていくあの感じとかが強くそれを感じさせます。
絵的にも色が濃くなる前のおしゃれな感じで・・・僕はこの方が好きです。暗い話なんだけどどうしても僕には楽しんで描いているようにしか思えないむしろ現実とオーバーラップさせない自由な感じが見られました。
きれいです。安達が原見ました・・・一言で言うなら「嘘みたいだ」
そういう感じでした。魂を奪われてしまいました。監督&原画が坂口さんと聞いていたのでどういう感じなのかと思ったら全てのシーンが坂口さん独特の構成なんですね。
逆に言えば漫画のイメージどおりのアニメともいえました風の音、浮かぶ影、流れる人々、全てが坂口さんの存在を感じさせます。もしかしたら欲目なのかもしれません。
でも、何度も見て楽しめる作品だなあと感じました。
一つ一つがさりげなくて上手い構成がまた・・・憎いです。・・・やっぱり僕にとって嘘みたいな作品です。
| 「小部屋にあるイラスト」 1999/07/02 |
【投稿者】ちゅんぴ さん
「おたよりありがとう」という坂口尚氏の小部屋にあるイラスト
良いものを見させていただきました。まぶしいです。
私自信も勇気づけられた気持ちです。それで思い出しましたが、「電飾の夜23:59発」の「坂口尚全調書」の中で小学生からきたファンレターの「返事くらはい」という字を覚えている話がありましたが、これなんかも人柄がにじみ出ていて、なんか好きです。
この小学生ってどの作品にファンレターを書いたのでしょうね?
考えてしまいます。トム・ソーヤー??(←短絡的)
それにしても「くらはい」と書ける人はすごい。でもどの作品も、年令の隔てなくイメージの解放を促す力がありますよね。
しつこいですが、坂口絵の誘惑には抗しがたい私です。だから例えば「夏休み」のような作品、内容はよく覚えていないんですけど(^^;
変幻する映像の強烈さが私の脳裏に焼き付いて離れません。
| 「石の花」 1999/07/02 |
【投稿者】でっちくん さん
リライト魔坂口尚の実像をつかむため、半信半疑で「石の花1」(講談社文庫版)を買ってみました。
パラパラめくり、もっていた希望コミックス版と見比べ、なるほど、最初のカラーが2ページふえているなー、などと悠長にかまえていたのもつかの間、他のカラーも少し違うことに気付きました。細部が微妙にちがっている!!
構図が同じなのにどうして。そして中のモノクロページを子細にみていくとなんと細部がやはりちがっています。まだ最初の20ページしかみてませんが、手をいれてないページが見つかりません。
構図やポーズを変えての描き直しなら理解できるのですが、もうこれは笑ってしまうしかありませんでした。そして、完成されたものになぜ手をいれるのか、考え込まされました。
出版社を変えて再版する場合、1ページとして同じものをお見せしてはいけない
という職人(褒め言葉です)の執念と良心なのでしょうか。
頭がさがる思いにあふれました。そして、1コマずつ丹念にみて下さいというメッセージにも受け取れます。
いままで、坂口尚を全然わかってなかったのかもしれないなあと痛感しました。これからの楽しみがふえました。さとぴーさんありがとう。
| 「坂口さんの字」 1999/07/02 |
【投稿者】ちまい さん
坂口尚さんのお返事の文章、うまい文字じゃないけれど、
なんか染み入りますね。「シツコク」描き続けて欲しかった、文字の大きさがバラバラなのが、私の手書き文字と似ているので少し嬉しかったり(^^:)ユーゴの報道を視ていると、クリロの何も解決されていない、という叫びが現実のものとして重くのしかかってきます。
もっとも今の状況というのは、民族や宗教といった根源的な問題だけでなく、欧米各国の所謂「国際社会」のエゴによって加速されてしまっている面も強くもっともっと悪くなっているのが
(特にコソボでのセルビアによるアルバニア人に対する民族浄化という名の虐殺の口実を作ったも同然のアメリカが率先して暴力を振るって抑えつけようとしているのは愚の骨頂としか言いようがない)
(こういうのを例えとするような言い方は不謹慎かもしれませんが)
「事実は小説よりも奇なり」という言葉がありますが、坂口さんの作品は事実と同じ重さ、というのもちょっと違うかな、事実の重さを気付かせてくれるものだと改めて思いました。
| 「驚きました」 1999/07/01 |
【投稿者】年寄りさん
こんなにたくさんの坂口尚ファンがいるなんて。
嬉しいです。
私は、1987年頃に、地方の本屋にずらっと並んでいるのを見て、ふと月光シャワーを買ったのが最初です。そして、次の日にその本屋へ行って、あるったけ買い占めました。
おかげで、持っていないのは、「魚の少年」など3冊ほどですかね。
それが未だに入手できていませんが。
12色物語は、何回も何回も読んでいます。VERSIONは連載されているのを知っていましたが、単行本だけ買いました。
個人的にはレートドックの中の「流れ星」が好きですが。
最近、古本屋もなかなかいけなくて、捜していません。マンガ奇想天外を2冊、SFマンガ大全集を2冊、渋谷で見つけたのが
もう10年前かな。
アフタヌーンは、一休が載っているのは、全部買いました。
単行本の4巻が出て、唖然と立ちすくんで、合掌しました。今でも、私にとって最高の漫画家です。
| 「坂口さんの質感表現」 1999/06/26 |
【投稿者】よしお さん
坂口氏の絵って独特の質感表現がありますね。木の幹に描かれる筋とか、岩に見られる層とかを斜線で細かく描き込んでく独特の表現。
自分は、この表現に凄く憧れていて、むかし真似しましたが坂口氏の描く木や岩のように生命感が出せません。「あっかんべェ一休」を見直すと、氏の描く木や、それを材質とした家などの描写は凄まじいものがあります。
部屋を構成する板1本ごとに、木目の質感を描き込んでいます。
その上で、光と影が織り成す、美しい景色が描写され、そこに生を受けた人々が精一杯生きてる。まさに、世界という質感を描ききれてるマンガ家ではないかと思います。質感表現というのは、その物の性質を理解することだと思います。そして自分が勉強した技術を適用すれば自ずと、その物体の表情が生まれてくるのだと思います。
坂口氏は、人間の生き方を見つめてきたマンガ家だと思います。人を描くのは好きではなかったようですが、人間の生き方を描くことには精力的だった人です。坂口氏は、そういった世界を見つめる目を持った人だと思います。
いかに自分が小さな視点でしか、物事を観察をしてないか痛感します。坂口氏の作品は、作品を創る上での視点を教えてくれますね。
さとぴーさんのHPの12色物語の投稿を読んで、最近の悩みが少し整理できました。
イラストの仕事をしていて、自分の理想とクライアントの思惑に悩んでたのですが、12色物語の「雪の道」の中のセリフ「バイオリンを仕事にしたいのではなく、バイオリンで生きたい」
の部分に答えを感じました。
彼のような生き方に憧れます。坂口氏の生き方にも似てますね。
| 「月光シャワーについて」 1999/06/06 |
【投稿者】望月 眞さん
「WHAT」Vol.2, 昭和62年2月1日発行、東京三世社。が手元にありますので情報を少し。
この雑誌は、まんが単行本サイズ(15x21cm、厚さ1.5cm程)250頁ほどの本で、ゴリラの顔の表紙です。背表紙は茶色の背景に大きく「月光シャワー 坂口尚」と書いてあります。
坂口さんの「月光シャワー」は、160枚が全編一挙に掲載されています。「巨匠はつらつ激筆」とあります。
この雑誌に載っている「月光シャワー」は、ACT1:フロートシティ標準時
ACT2:冬休みの訪問
ACT3:ムネモシュネ
ACT4:十月夜
ACT5:シャワワナイトの5部構成です。
物語は、風子(女の子)が荒廃した地球上でおじいさんを探す話で、SFなのですが、例によって難解なので、うまくまとめられません。
すみません。ちょっと「魚の少年」に似ている印象あります。「絡繰眼鏡」について
ダンボールの中の古い本を探っていたら、奇想天外1980年2月号に「絡繰眼鏡」が載っていました。
全部で14頁で、表紙と奥付けの絵がついているので、6本分の話が掲載されています。「魚の少年」掲載の「イラストファンタジー」との重複はありません。
1979年発行の「魚の少年」の106頁に載っているカット(登山者が倒れている絵)が含まれる話が、1980年の「奇想天外」のほうに含まれていますので、「奇想天外」の「絡繰眼鏡」は初出ではなく、高2コース掲載のものの再録ではないかと思われます。
全部で何本あるんでしょうか、なんだか謎ですね。
| 「坂口作品への想い」 1999/05/30 |
【投稿者】武田 晴伸(ハル)さん
このページで、亡くなられたことを教えて頂きました。ありがとうございます。
世界に日本のマンガやアニメが、常に新しい表現の可能性を今だに見出せるのは、坂口さんの力が大きいと私は思います。海外で評価されるくらいまで日本人が見て行かないと、早晩、手塚、坂口作品のようなスピリッツの根っこのない貧弱な映像様式がこのジャンルを飽きさせるのでは、と思います。
最初の縁は、24時間アニメですが、マンガとしては奇想天外社の短編集です。
それから「石の花」、コミックTOMの連載、果ては古本屋周りで更に未収録のを探すというお決まりのパターンでした。
今、28歳ですが、未だ「斬新」なものを坂口作品から感じます。「見えないモノの可視化」を、「分かってほしい気持ちと分かってたまるかという作家の気持ち」と本のコメントにありましたが、その気持ちを惰性に流されず映像に追い続けられた一生に思いをいたします。
「12色物語」の話で、食っていけないで行き倒れになっても、夫婦で生きて行くヴァイオリン弾きの台詞に「(中略)私は、これを仕事にしたいのではなく、これで生きたいのです。(要旨)」というのを今、思い出します。
お会いした事はありませんが、この言葉を貫いた人の存在は、この業界に携わる方たちの希望になるものと信じて止みません。
手塚作品という、常にあらゆる物を吸収し、ジャンル、メディアの幅を無制限に広げていったシステム的な物とは対照に、アトリエ風の製作体制は目立つ物ではありませんがお陰で確実に根付いたのでは、アニメ制作からこうしたマンガへ移行する方が多く見受けられます。
安彦良和氏なども含め、この流れは続いていくでしょうし、そうした方達の可能性をこれからも期待したいと思います。
わたしも、マンガ描いてみたいなあ。
| 「そこで提案!特に高校生向けに」 1999/05/17 |
【投稿者】いえーい さん
漫画が面白いと感じさせてくれたのは、小学校2年生の時に読んだ松本零士の銀河鉄道999でした。しかし未読の松本作品がかなりあります。あまりの作品数の多さにお金がついていかないからです。
漫画に人生観を変えられたのは、浪人時代に「アフタヌーン」を手に取った時からでした。「坂口尚?誰だ?」今まで聞いた事が無い漫画家でした。
大友克洋に似ているが決して全てを写実的に捕らえようとしない絵柄、独自の哲学を持ったストーリー、言葉では伝え切れない事を漫画という形態で伝える表現力、どれをとっても素晴らしいの一言でした。
大学に入ってから、かなり大きな本屋さんに行くと「VERSION」が本棚に突き刺さっていました。坂口尚さんが逝去されてから間もなく文庫判で「石の花」が出版されました。古本屋に行くと双葉社からの短編集「戦士の休息」と「ともしび」が置いてありました。
松本作品同様、未読の坂口作品がかなりあります。しかしその理由は全く違います。マイナーだからすぐに絶版になるんですね。
だから古本屋にも在庫が無いんですね。だから最近では坂口作品の掲載雑誌をちょこちょこ買っています。
そこで提案!特に高校生向けに。なんなら美術のデッサンの授業の教科書に、一休が座して逝く時の姿を載せたり。そんで国語の授業に「VERSION」を使って、「私」と私の違いについて述べさせるとか。全集出してくれるんなら、3冊づつ買う!保存用と読書用と宣伝用。何なら出版社自分で設立して全集出す!!!
| 「魚の少年」 1999/05/13 |
【投稿者】ちゅんぴ さん
さとぴーさん、その節はいろいろとありがとうございました。
坂口作品についての感想・第一弾です。「魚の少年」について。表題作は言わずもがな。夜の邂逅を描いた「カペラ」。ギリシア神話のモチーフを持ってくるのは12色の「ひまわり畑」でもありましたね。
最もストーリー性の強い「手」。その後の短編にも垣間見れる力強さの作品だと思いました。そして僕が一番気に入っているのが「しおり」です。「あの瞬間の輝き」を描かせたら右に出るものはいませんね。
「反転」はなんだか「笑ウせえるすまん」みたいな不条理な作風ですね。内部と外部の反転はあの頃のSFに多かった気がします。
「しわ」は老いの問題を描いているのでしょうか。
若者と老人の対比はやはり坂口作品の大事なテーマでもあります。
絵柄(永島慎二ぽい?)は一番好きかも知れない「神との賭」。話は原初的な「雪の道」ともいうべきテーマなのかな?深読みをさせます。
狂躁的なあるいは音楽的な「…110よ」。「ミルって名の娘について」も佳品です。誰もが通過する季節の物語をしっとりと描いています。
すべての短編が後の作品につながるイメージを既に獲得していて、胸が熱くなってしまいました。
| 「宝石の夜」 1999/04/03 |
【投稿者】よっちー さん
ぼくも坂口尚さんの世界がほんとーに大好きで世界一絵の上手い漫画家だとも思っています。人柄も大変素晴らしい方でした。
もう亡くなって三年以上経ちますネ。早いものです・・。そんなに深くお付き合いがあったわけではないのですが、一度だけサシで飲む機会があって僕にとっては一生忘れられない「宝石の夜」となりました。
僕はその時、一番大好きな作品
「石の花」のラストシーンで描かれる「地球」のアントニムとは何ですか?
などと不躾な質問をしてしまったところシコタマ酔っぱらった坂口さんはニッコリと力強く
「肯定を肯定し続けることだ」
と仰いました。そんなところもまた大好きでした。
| 「坂口尚ファンがいるなんて!」1999/03/01 |
【投稿者】ちゅんぴ さん
はじめまして。こんなに坂口尚ファンがいるなんて!と、驚いています。
私と坂口尚さんの作品とのつきあいは、もう8年くらいになります。
最初に読んだのは、「石の花」新潮社版だったと思います。その頃はとにかく絵!絵!でした。話はそれほど深く読んでいませんでした。それから双葉社の短編集を読み、今度は話の魅力にとりつかれました。フェイバリットはとってもやさしい「おるごおおる」、郷愁を抱かせられた「たつまきを売る老人」、ブラドべリ調(?)の「遠いささやき」「流れ星」「祭りの日」あたりです。
そして「VERSION]で脳天直撃され、「一休」最終回で「し、死にとうない」の台詞に涙しました。「ギルシア」や「レート・ドッグ」は未読です。涙。
96年の原画展にも行きました。生原稿の美しさったら。立ちすくんでしまいました。ラフスケッチのほとばしるイメージもすごかったです。
そしてその後の上映会にも行ったのですが、そこに飾ってあった坂口先生直筆の「手塚治虫像」の絵をみてその想いの深さに圧倒されてしまいました。まさに漫画のように原稿を舞い散らせながらあげていく手塚治虫先生の姿をリアルなタッチで描いたものでした。
「手塚治虫物語」などに描かれた坂口先生のエピソードを見るに、かなり複雑に入り交じった尊敬と畏怖と挑戦と自負といった感情を持っていたのだろうなあ、と邪推してしまうのですが、その絵にも同じものを感じました。
最近ようやく「12色物語」(上)を手に入れたのですが、(下)がありません。古本屋をめぐる日々です。掲示板でもよく書いてある「万年筆」や「蜃気楼」や「雪の道」が、ぐっときました。
追悼文集があるということも初めて知りました。いつか見てみたいです。
それではこの辺で失礼させていただきます。では。
| 12色物語「万年筆」 1999/02/05 |
【投稿者】xenoさん
「万年筆」について、感じるままに書いてみようと思います。
少年はとっても大好きな父親から万年筆をプレゼントされました。「インクにはボルガ河の水も入っているかも知れんぞ」…。
このセリフが後で意味を持ってくるんですよ。少年はその万年筆をとても大事にしています。
でも少年の父親は、母と別れて出ていってしまいました。
少年は鬱屈とした気分に陥っています。少年はガールフレンドの誕生祝いに招待されます。でも少年は居心地が悪いんですね。
立派な軍人でもあり理想的な彼女の父親…。夕食シーンは唐突に終わってしまいます。
不気味な(不安な)大コマの彼女の父親の立像は、坂口尚にしては珍しく、静的な表現で、ちょっとつげ義治を思わせます。効果絶大。ラストページがいいですね。
少年が机に向かっているところのシルエット。ノートに万年筆で線をつーっと引く。最後にボルガ川の雄大な流れが大アップになる…。
無言の4コマだけで、すばらしく印象的なラストシーンになっています。
まるで良質のテレビドラマ作品を見ているように、カットとカットに自然な流れがあります。例えて言うなら、1コマ目は約2秒、2コマ目は0.5秒、3コマ目から4コマ目はオーバーラップして、ボルガ川をPANしていくような感じに、僕には見えるのです。
| 「夏休み」(1981マンガ奇想天外掲載) 1999/01/06 |
【投稿者】xenoさん
(じつは、この作品が発表された当時、僕が最初に読んだ印象はそれほど好意的なものではありませんでした。百花繚乱というか、いろんな絵がにぎやかに詰まっている感じ、例
えて言うなら安っぽい遊園地のようで、支離滅裂で、抒情性に乏しい作風に当時は思えました。)そして実際のところ、意味がよくわからなかったのです。しかし、今、改めて読み直してみるとき、際立った表現の豊かさに幾度となくため息を漏らします。
少女は、ひと夏を過ごした田舎からの帰りに美しい映像を見ます。
この作品はとても色彩豊かです。きらめく花火、妖怪のような光の渦。派手派手しい色彩の一方で、夕闇の中にポツンと建っているおばあちゃんの家、高原の花々。ジャコウ草の香り。作品全体の美しさが一層引き立ちます。そして、街のイルミネーションに怯える少女のナイーブな感情。なつかしい我が家と父母。
夏の照りつける陽の光。夏の思い出…。この漫画は、文明批判をしているわけではないし、何かの教訓があるわけでもありません。
結局、この漫画は「読む」ものではありません。まるで映像のシャワーを浴びているような感じがします。
| 「万年筆」をアニメ化進行中です 1999/01/05 |
【投稿者】いがらしなおみ さん
坂口尚先生とは東京にいるとき、北海道に戻ってきたとき、大変おせわになり、漫画、アニメーションと今の自分の仕事をしているのも大きな指針となるほど影響を受けた方です。坂口尚先生がCGを始められたとき、自分も同じ機種がほしいと無理してX68000を購入したり生前盛んに通信をいっしょにやれたら楽しいねといっておられたのに立ち上げが 遅くて今更ながらに後悔しています。
アニメーションでも坂口先生直筆のバンダーの原画、安達が原の原画を戴きましたが、 その完成度の高さには驚かされます。バンダーの原画も顔、身体などを簡単な四角をうすく描いていきなり主要線を描かれています。
とにかくこんなに素晴らしい先生が一番身近に存在してふれられたことがいまでも幸せでした。
世にたくさん著名な漫画家がいますが、私は坂口尚先生ほどの先生は知りません。その作品に対するこだわり、完成度、感性どれをとってもやはりこういった時代だからこそ残さなくてはならない作品ばかりなのに絶版になっていまって非常に悲しいです。
やはり何らかのアクションをおこして残して行くべきでしょう。
現在、「万年筆」*(註)をアニメ化進行中です。
(*註「万年筆」はプライベートアニメとして製作されているそうです。どのような発表のスタイルになるかはまだ未定とのことです)
| 「坂口氏について思う事」 1998/12/02 |
【投稿者】たん さん
僕が坂口尚さんの作品と出会ったのは、高校一年の時でした
当時僕は美術部員で絵画的な書き飛ばしの無いマンガをどうしても読みたかった、そこに見かけたのが・・・
そうです、坂口尚の双葉社刊短編集でした。まずはじめに驚いたのがその力量でした。デッサンがほとんど狂わない線、ほとんど完成しているんじゃないかと思えたコマ割り、そして、イメージをテーマとした作品作りでした。
誉めちぎるのは僕の性分ではないのですが当時の印象を語るとどうしてもそうなります。その後次々にはまっていき、その作品世界にどっぷり漬かり込んだものです。
そのテーマに思いを巡らせたり・・・私にとって特に印象深かったのは穏やかな日々でした言葉と錯綜していく画面がスリリングで何度も読み返してはうなっていました。特に話しの畳み込みが妙味で、ページが短い作品ほど坂口さんの本領が発揮されていたように思います。
今となっては読む事が出来ない作品が多い事が残念で仕方がありません。
でも、坂口作品はどれ一つとっても十分な仕上がりであった事が何かしら救いになっているような気がします。