| COM |
| おさらばしろ! | COM 1969年 9月号 |
| 反転 | COM 1969年10月号 |
| しわ | COM 1969年11月号 |
| 神との賭 | COM 1969年12月号 |
| …110よ | COM 1970年 1月号 |
| 「ミル」って名の娘についての事 | COM 1970年 2月号 |
| 雪が降る | COM 1970年 3月号 |
| フーセンばあさん | COM 1971年 4月号 |
| いちご都市 | COM 1971年 8月号 |
「SERIES霧の中」は「「ミル」って名の娘についての事」が(最終回)で、全6回の独立した短編シリーズです。
☆巻末コメント
1969年 9月号
掲載作品「おさらばしろ!」
新人、坂口尚君が「霧の中」を掲げ登場。如何ですか?ご批評ください。若く、意欲満々の彼の今後に期待したいものです。
(編集部コメント)
1969年12月号
掲載作品「神との賭」
銀座で乗車拒否をくい、けんかになりかけましたがヤジ馬に止められておじゃん。
マンガのようにカッコイイとこ見せたかったのに…。(坂口尚)
1970年1月号
掲載作品「…110よ」
雑誌掲載時の扉ページは手書きタイトル文字のみで単行本にあるイラストはありません。
1971年 8月号
掲載作品「いちご都市」
作者近況で他の方は文章を掲載しているにもかかわらず、坂口尚さんだけは、縦長のイラスト
手持ちの他のCOMには、雑誌の表紙に坂口尚氏の名前がありませんでしたが、この号には、「坂口尚」と表紙に記載されています。
| 「ぼくらマガジンコミックス タイガーマスク5」掲載作品「青びょうたん」’70年4月(講談社) |
| 「クレオパトラ/原案手塚治虫」('70年10月5日虫プロ商事株式会社発行・同名のアニメ作品のコミカライズ) |
| 「夢とロマンの星占い」表紙・カット’77年9月高1コース第3付録(学研) |
| 「2年3組ただ今、青春(6) 十月のプリテンド」カット’77年高2コース10月号(学研) |
クリックすると3枚のイラスト が表示されます |
【情報提供 宮内さん】
「2年3組ただ今、青春(6) 十月のプリテンド」 落合恵子・作 高2コース 1977年10月号(学研)掲載 少女のイラストが三点掲載されています。 |
| 「石原はるひこ 傑作短編集(海猫の城 他)」エースファイブコミックス(あとがき) |
石原はるひこ二つの世界
「悲劇と喜劇」
坂口尚
作品というものは、その作者の人生の歩調と密接なものが、あります。世界から汲み上げたものを、意識しようとしまいと、抽出捨象し、手品師よろしく白紙の上に、花を咲かせ、血を降らせ、夜空に星を燈すごとく。時に瞬時に手捌き、時に長の醸造年月の果てに、漸く香り放つ場合もあります。
この刊に収められた十篇は、いわば、そのとりどりの石原はるひこ氏のデビューより十余年の大まかな軌跡です。
こうして、一冊にまとめられたものを新たに拝読すると、さながら、麦芽を糖化、発酵させ、ウイスキー(作品)の原料となるモルトに、種々の香料で風味の匙加減を自在に操る達者な職人を思わせます。怪奇あり、幻想あり、ユーモアあり、そして、「にわか雨」の作風の延長に既刊の「青春悶々族」が、醸造されたものだと思います。
「青春―」が、青春期における外との関わりあいを、感傷の中にも、カラリとしたユーモアを持った作品であるのに対比して、本収録作品は、内面への意識が向いているスタティックなものです。「にわとり」「無機質同盟」は、組織の中の個としての身の置きどころ、生の充実感とは?そして充実するための模索。作者自身の当時の生活感からの意識投影で直栽な心情が、表れている作品だと氏自身述べています。「青春―」と本収録作品、いうなれば陽と陰、そのどちらも青春期の大なり小なり、思想のエレメントです。そして、「青春―」が、より最近作であることに関して、独断的私見ながら、その脱稿時においては、ほんの少し、青春を距離をもって、みつめ、ほろ苦さと共にほほ笑みのゆとりを持って描いたのではないかと思われます。
「にわか雨」の風味が、「青春―」へ。「にわとり」「無機質同盟」「赤い柿」等が、寓意風仕立ての「モコモコ山」シリーズへ発展していく中で、一読者として、欲深に望み期待するのは、後者に属する風味も、これから時々味あわせてほしいと思うのです。
その力強くも軽快なタッチ、巧みな構成力と、人間観察の細やかさ、軽妙酒税、増々磨きのかかった醸造人。
次なる作品集を、早くも心待ちしています。
(発行年月日不明)
下の項目に ぱふ’80年11月号の○寡黙な風にゆれるコスモス−あるいは坂口尚論 石原はるひことあるように、石原はるひこ氏も坂口尚さんについての文章をよせています。
また、電飾の夜23:59発のインタビューでは、坂口尚氏にとって最も親しいマンガ家として石原はるひこ氏の名前があげられています。
| 「アニメージュ」'78年9月号(徳間書店) |
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アニメ「バンダーブック」放映前特集号です。 ■坂口尚氏のコメント 手塚先生の作品づくりにかけるエネルギーには負けますね。 ■関連記事
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| 「ロマンアルバム(12)バンダーブック」別冊テレビランド’78年9月(徳間書店) |
| 「Peke ’79年2月号」 (みのり書房) |
証言−あなたとCOMと
坂口尚(漫画家・アニメーター)
そうですね、商業ベースを取り入れた上で、なおかつああいった雑誌ってのはあって欲しいと思いますね。
まぁ、僕自身とCOMの関わりについてはちょっといろいろと広がりすぎちゃって、今の時点であの頃をふり返るっていう事はできないような気がします。ただ、ああいう「実験」ができるような大らかさみたいなものを持った媒体というのは必要なんじゃないですか?(坂口尚)
★バンダーブックで作画監督、マンガ家としてはペケ、リリカ等に作品を発表
なかなか、坂口尚さんの発言は、単行本でもみつかりません。後期の作品集にはあとがき等がありますが、坂口尚さんのコメントの多くは雑誌からひろいだすしかないようです。
この号は、「幻の雑誌COM大特集」となっており、
SERIES霧の中(COM誌上にて発表された坂口尚さんの作品)も紹介されています。
「SERIES 霧の中」 坂口尚
ビリッとした短編小説のアンソロジーのように、様々な傾向をちりばめた作品だ。ミステリー仕立てだったりSFだったりするけれども、現実を霧のベールでおおえばこうなるという感じ。
(引用図版は、COMで発表された「しわ」単行本「魚の少年」に収録された。)
| 「COMIC AGAIN ’79年5月号」創刊号 Pekeを改題 (みのり書房) |
シリーズ午后の風(1)コラージュ 掲載誌
「コラージュ」は単行本収録時に1頁ふえており、その関係で、前のページのコマが整理されリライトされているようです。
この号もCOM特集PART2であり、COM時代の坂口尚さんについての論評も掲載されています。
坂口尚は、昔から今に至るまで本業はアニメーターであり、バンダーブックの作画監督をやったりして活躍している。
アニメーター出身のマンガ家には絵のうまい人が多く、村野守美のうまさにも定評があるが、坂口尚の場合もそのリリカルな世界をささえるテクニシャンぶりとうまさには定評のある作家で、一部には熱心なファンもいる。
近々、奇想天外社から単行本が出るという話だし、もっと評価されなければならない人だ。
(山本淳一郎氏の論評より抜粋)
| 「COMIC AGAIN ’79年6月号」 (みのり書房) |
シリーズ午后の風(2)「はばたき」 全4ページオールカラー
セリフなし。連続したイメージで表現された作品。マンガ絵とは思えない主線なしの作品。
2000年12月22日刊の「坂口尚短編集(1)午后の風」(チクマ秀版社)に収録されるまで、雑誌を持っている方以外には幻の作品といわれていた最高傑作といえるものです。
また、この号は、ビバ!COM世代漫画家結集号(1)となっており、COMを相当意識した雑誌であった事がわかります。COM出身の坂口尚さんをはじめ村野守美さんなどが執筆しています。
「COMIC AGAIN」と雑誌名のCOMの部分を強調しているのもそのためと思われます。
| 「COMIC AGAIN ’79年9月号」 (みのり書房) |
| 「COMIC AGAIN ’79年10月号」 (みのり書房) |
シリーズ午后の風(6)国境の店掲載誌
アゲイン今月の人(連載第一回)
このコーナーではアゲインに執筆している作家にQ&Aをおこなっています。
以下は坂口尚さんのアンケート結果
(1)誕生日星座
5月5日・牡牛座
(2)血液型
A型
(3)’79年上半期、あなたにとって漫画界最大の収穫は…?
さべあのまと、高野文子の出現
(4)あなたにとって芸能界、音楽界、最大の話題は…?
わかりません。
(5)アゲインへの要望
長くつづいてください。
(6)近況
手塚アニメ「マリーン・エキスプレス」が終わって一息、今はホーけていたい。
| 「COMIC AGAIN ’79年11月号」 (みのり書房) |
シリーズ午后の風(最終回)たつまきを売る老人掲載紙
巻頭カラー特集「コラージュ」にカラーイラストを描き下ろし
また、この号では、月刊新人賞の選評も坂口尚さんが行っています。
| 「ぱふ ’80年1・2月合併号」(清彗社) |
| 「ぱふ ’80年4月号 1979年度総決算号」(清彗社) |
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’79年は、坂口尚のカムバックの年と言っていい。「COM」の「いちご都市」以来絵のうまさには定評がある。「魚の少年」「たつまきを売る老人」2冊の単行本がでた!
Technician of '79 技能賞として紹介された記事より。
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| 「ライトブルーペイジ」’80年5月さべあのま著(奇想天外社) |
カバーの見返しに坂口尚さんのコメントが掲載されています。
さべあさんの作品は、ちょうどカーテンを透して、淡い陽のように差し込んできます。さらりと描いたような線に、確かにとらえられた表情。きままなスキップのようにコマが弾み、いつの間にかさべあさんの世界へひきこまれていきます。
つぶやきと、吐息と、クスッと笑う少女。
瞬く事をわすれたようにジッと何かを見ている瞳。それは、さべあさん自身のペンを握る手でもあります。
新鮮で、香りに満ちあふれた作品が、見る人の心をすがすがしく、そして率直な気持ちにしてくれます。(坂口尚)
おなじ奇想天外社の本では、坂口尚さんの作品に手塚治虫氏が紹介文を書かかれておられますが、同じスタンスでの紹介文です。
手塚治虫氏の「たつまきを売る老人」への紹介文を一緒に掲載しておきます。
「たつまきを売る老人」坂口尚著’80年2月(奇想天外社)
あのボリュームのあるからだから、どうしてこんなに繊細で、切々たる、やさしさにあふれた作品が生み出されるのか、ふしぎなほど天才、坂口さんなのです。
世に詩的といわれる漫画家はいっぱいいます。けれど坂口さんは本物の詩人です。彼の作品の詩は、メッセージは、心情は超一流です。そして彼は自分の仕事を大事にします。この短編第二集でも、坂口尚さんの詩うメロディは、万人をたっぷり酔わせてくれるでしょう。
(手塚治虫)
| 「ロマンアルバム(25)マリンエクスプレス」アニメージュスペシャル’79年10月(徳間書店) |
| 「ぱふ ’80年11月号 特集坂口尚」(清彗社) |
| 「100てんランドコミックス/アニメコミックス」(双葉社) |
【情報提供 morimoriさん】
100てんランドコミックス「フウムーン」について
私が所有しているのは2巻だけですが「フウムーン」は白黒のフィルムコミックです。
表紙■補足 フウムーンの作画監督 西村緋禄司さんは、虫プロ時代からの坂口尚さんの親友で、「坂ちゃん」「コウちゃん」とよびあっていた仲の方です。原作者 手塚治虫
演出 坂口尚
となっています。ページをめくると----------
原作 手塚治虫「来るべき世界より」
制作 手塚治虫
日本テレビ/手塚プロダクションフウムーン ・・・・・・・(他より8倍ぐらい大きい字)
坂口尚演出作品 ・・・・・・・(他より3倍ぐらい大きい字、手塚先生の名前より
かなり大きく載ってます!!)「フウムーンの中の月見草の場面のカット」 ・・・・(もちろん白黒!)
作画監督 西村緋禄司
美術監督 宮本清司
アニメコミック(双葉社)
同じく双葉社からアニメコミックがでているようです。
こちらは、カラーで、100てんランドコミックスはモノクロフウムーン 全2巻
バンダーブック 全2巻
マリン・エクスプレス 全2巻
ブレーメン4 全3巻ブレーメン4 とフウムーン は表紙に坂口尚と表記されています。
| 「来るべき新百科フウムーン FUMOON超百科」’81年3月(立風書房) |
| 「マンガ奇想天外 NO.6」’81年6月(奇想天外社) |
「星の動く音」−奇想天外社刊
坂口尚の絵はいつも乾いており、グロテスクさと美しさを同居させている。それにロマンチシズムだ。(中略)水分をクリスタルでおおった感覚がひろがっている。つまりガラスやプラスチックで覆われた液体だ。それは作品自身にもいえ、みずみずしい感性とおもはがゆいぐらいの愛のロマンチシズムを内に秘めながら、表面は乾いた運命的シニカルな様相を呈する。その内に見える輝きをとらえきれる人こそが、坂口尚ファンなのかもしれない。
(阿部聡氏の書評より抜粋)
この本の表紙には、この号の掲載作品である「夏休み」のカラーのカットもあります。
| FUSION PRODUCT(ひゅーじょん ぷろだくと)’81年7月創刊号(ラポート) |
インタビュー
「描き上げて サインをいれた瞬間、苦しみが喜びに変わる」
(Q)去年から今年にかけて、ずいぶんお忙しそうですね。
そうですね。僕自身にとってはかなり忙しかったですね。忙しい状態っていうのはある部分ではいいんだけれど…おいこまれるとどうしても必死になるでしょ、必死になってプラスの部分とマイナスの部分があって。
(Q)マイナスの部分というと、具体的にどんな…?
結局、アイディア練るのにギリギリ使ちゃうでしょ。描く部分っていうのは多少計算出来るんだけれど、それでも時間がなくなっちゃってやり残したみたいな感じで提出してしまう、というのがありますね。
(Q)これで充分、というところはやっぱり無いんでしょうね。
それがあるから、よく言われるように又描く気がおこってくるんでしょうね。
描いて渡してしばらくは、まぁちょっとしたミスとか忘れみたいなものがあるにせよ、大体渡した時点から一ヶ月くらいはなんとか感じよかったかな、と思いつつ過ぎてね。一ヶ月以上たってくると段々気持ち悪くなってきて…(笑)
一ヶ月以上もたって本になると、多少離れて冷静に見えるでしょ、しまったぁ、とか(笑)
(Q)今、月に何頁くらいですか?
大体、基本的に30頁くらいというのが一番いいんですよ。
なまじ、一度、一日10頁やったりすると、もうそれで描く時間計算しちゃうでしょ。
30頁だから3日で大丈夫だなんて考えて、ギリギリまで、ネームとかプロットに時間かけてたりして。やっぱり一日10頁だと、絵が白っぽくなりますね。そういう時って線が走りすぎちゃって、画を止めたいという時に困りますね、アクションものならいいんだろうけれど。
(中略)
(Q)あまり、まんがを描く事には固執していないんですか?
そうですね。とにかく絵を描く事が非常に好きなんだけれど、最初はまんが家になるなんておよそ考えてなかったんです。
話を作るのがとてもじゃないけど大変だと思うし、同じ顔をいくつも描く事がどうしても信じられなくてね、飽きちゃうんじゃないかと思って…(笑)そういう気持ちが未だに尾を引いていますね。
(Q)ファンとしてはずっとまんが描きつづけて欲しいですね。
発表されるかどうかに関わらず、まんがも描いていきますよ、きっと。
それが、編集の目にとまるか、読者の目にとまるかはわかりませんけれど。
もちろん苦しいんだけれど、できあがった作品がわりと自分の気にいったりするとね。苦しみが喜びに変わる、その味が忘れられなくてやってるんじゃないかと思いますね。
描き上げて日付とサインをいれた瞬間の気持ちが何ともいえない。
今日は死ぬまで飲んでやろう、なんてね(笑)(坂口尚)
| 「マンガ奇想天外SFマンガ大全集NO.10」’82年5月(奇想天外社) |
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収録されている作品は、 「電飾の夜23:59発」のハードカバー版に収録された
「6月の雨」 です。 サイレントな作品で坂口尚さんらしさを実に感じる作品ですが、ソフトカバー版の「電飾の夜23:59発」にはなぜか収録されず「こんなに名作なのに…」と何度も読み返している作品です。 この号の表紙は坂口尚さんの手によるカラーイラストです。 |
| 「少年少女SFマンガ競作大全集PART15」’82年7月 (東京三世社/スタジオIWAO) |
音楽とマンガなどの対談が興味深い一冊です。また、坂口さんの理解されたい、でも理解されると追いつかれるように思える等のコメントもあります。
以下、興味深いと思った坂口尚氏の発言より引用させていただきました
「音楽について」
音楽というのは必ずしもそうでなく、理屈抜きに生の意欲のようなものを伝えられる。そういうところで僕は音楽に対して非常に憧れあるんですよ
僕の作品に音楽の形式を取り入れたものがあるんですが、せいぜいそれぐらいしかできない。本当に僕のジェラシーをかきたてる存在(略)
「美術の授業について」
太陽を描くなと。それが全然わかんなくてねぇ。
あれはダメこれはダメっていうんじゃなく自由にさせて、そこから方向性を引きずりだすって形でないと何にしてもまずいじゃないかと。
「理解されたいつっぱなしたい」
僕も表現する以上理解されたい訳ですよ。そう思いつつ理解されたらおしまいだ。追いつかれたというかね。どんどんまっしぐらに突走りたいという気持ちはあると思うんですよ。商売になるならないといった部分と関係のない部分で(略)
「作品と音楽について」
僕がアニメーションに魅力感じてるっていうのは、絵が動くこともそうだけど、音楽がつけられるんですね。雑誌マンガじゃいつも悔しいのでソノシートつけたいと…(笑)
いつもね。その作品作品にテーマソングがあるんですよ。自分を集中させる時は音楽なんです。自分の選んだレコードじゃなくて、しばらく聴かなかった曲にであうとびりびりと創作意欲がわいて来る事がよくある。
そう言う時、そのレコードが無ければ買ってきて、プロット、ペン入れてずっと締め切りまで、しつこいくらい聴くんですよ。そうしていると、その情感というかその中にとけこめる体にしみこんでくるんです。
(坂口尚)
| 「COMIC BOX ’83年1月号」(ふゅーじょんぷろだくと) |
’82 SFマンガ分析
SFもどきはもう許さない!カゲキに迫る(扉イラスト坂口尚)
地球を手で握り、そして、地球がガラス片のようにくだける…そんなイラストです。
他に、マンガ奇想天外掲載作品である、「夏休み」が掲載されています。また、’82飯能まつり 色紙オークションにだされた坂口尚氏の色紙もカラーで紹介されています。
坂口尚サイン会の告知があります(イラストは「おるごおおる」が使われています。)
サイン会が’82年12月25日(土)1:30からだった事がわかります。同時に坂口尚原画展が告知されており、同じ会場で12月27日までおこなわれていた筈なのですが、ご本人に直接おあいできた記憶が強すぎるのでしょうか。原画をみた記憶が抜け落ちています。
サイン会終了後軽くティーチ・インと告知されています。
また、この号では、「12色物語」についての書評があります。
坂口尚は詩人である。
この作品集に繰り返して登場する孤高の魂をもった人たちの生と死は、彼らを理解できない俗物たちによって、必ずヤユされるようになっている。しかし、孤高の魂のものたちは、彼らの姿勢を崩さない。
これは、坂口尚自身でもあるのだろう。(高取英)
| 「COMIC BOX ’83年2月3月合併号」(ふゅーじょんぷろだくと) |
フォトインタビュー(4)坂口尚
ふりーすぺーすでおこなわれたサイン会・座談会では、真面目な少年達の熱い眼差しに囲まれた。
写真は私も参加した、1982年12月25日のサイン会の時のもの。この写真はCOMIC BOXのホームページにある追悼コーナーの写真と同じものです。
坂口尚氏自身ののコメントはすくないものの、アニメについて語っている部分 等をインタビュアーがまとめています。
(記事抜粋)
年若くしてデビューし、まわりから喝采をあびつつも、まんがを描くのを一時中断し、人生修行のために職を転々とした。アニメーションのCMの仕事から「フームーン」(手塚プロ)ではキャラクターから演出までこなした。
−が、今のアニメの製作システムでは「作品」が成立しえないとの理由でとりあえずアニメ界への復帰は考えていないそうだ。
その坂口尚氏の長いまんが家生活の中での初の長編がスタートする。
「石の花」(コミック・トム3月号)である。舞台は第二次世界大戦下のユーゴスラビア。ファンタジックな作品ですと本人の弁だが、いままで短編ではみられなかった彼の新しい局面が、どのように展開するのか、確固とした信念に裏づけられた作家だけに期待は大きい。
| 「COMIC BOX ’83年4月号」(ふゅーじょんぷろだくと) |
「石の花」に期待。坂口尚はもっと評価されるべきだ(竹内オサム)
坂口尚の「石の花」。アニメタッチの叙情味あふれる絵柄にまずひきつけられた。(中略)
坂口尚の作品は、なぜあまり評価されないんだろうか。絵がうまいといってかたずけられないものが、坂口さんの作品にはずっと流れている筈なのに。リリカルな叙情性と、現実へのさめたまなざしとが、奇妙にとけこんでいる。
それが彼の特質だと思うのだが、どうもそのあたり正当に評価されていないように思える。
| 「月刊スーパーアクション終刊号」’87年9月号vol.52(双葉社) |
終刊に寄せて常連作家たちからのコメントを載せたページがあります。
以下は坂口尚さんのコメント全文です。
「休刊のため『紀元ギルシア』は展開途中のままとなりますが、いずれ完結篇を描き上げられる機会もあると思います。その前に、ここまでのストーリー単行本にて是非もう一度通読して下さることを願っております。”言葉”がモチーフですのでぜひ読み落としなきよう。さて、参加して間もない小生としましてはとにもかくにも52巻もの血と汗の結晶が世にはばたいていったことに想いを馳せたいと思っています。お疲れ様でした。」
【情報提供 タルタルローさん】
※追記
「WHAT’87年2月号 月光シャワー一挙掲載誌」(東京三世社/スタジオIWAO)
(インタビューより抜粋)
俳句の季語辞典をパラパラみてて、新鮮にひかれる言葉があったり。
それから漢字は、表意文字だから意味があるでしょう。その字一個の中に世界がある。
それ自体イマジネーションというか、ファンタジーというかSFというかね。
非常に広いというか、漢字一つをながめるだけでも発想のエキスになりますね。(坂口尚)
| 「COMIC BOX ’89年5月号」(ふゅーじょんぷろだくと) |
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1989年… それは、マンガの神様手塚治虫先生が逝去された年… いろいろな論評…マンガでの追悼作品がありました。 坂口尚氏の手によるものは− 星の界(コミックトム1989年4月号)が手塚先生への追悼作品です。 情緒があふる名作です。 坂口尚さんは、手塚先生への追悼の「言葉」はあまり多くを語っていませんが、この横のイラストからも感じられるように、坂口尚さんは、絵で追悼の想いを描いてます。 坂口尚とは絵であると村上知彦氏は論評しましたが、まさにそう感じさせるイラストです。 坂口尚さんの追悼原画展の際、デッサン教室のようなところにこの原画があったそうです。 みなさんからの情報で、やっと、わたしも該当号のCOMIC BOXを手にする事ができ、この坂口尚さんの描いた手塚先生の絵をみることができました。 横に掲載しているのは、絵の一部分です。ぜひ、この号を探してみることをおすすめします。 そのほか、坂口さんが、手塚先生の似顔絵を描いた話としては「火の鳥2772」の原画で一瞬火の鳥が手塚先生の顔になるというシーンがあったそうですが、上映時にはカットされていたようです。
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| 「マンガ応用テクニック講座」’90年9月(美術出版社) |
インタビュー(カラー2ページ)
坂口尚 場景至上派
坂口尚氏の仕事部屋の写真あり。
「コッケル氏の財産覚書」をカラーで紹介。
インタビュアーのキャラとストーリのせめぎ合いがマンガだと思っていたが、坂口さんはシーンがキャラクター
ストーリが場面展開という内容ののコメントが印象的。
■作品の作り方について坂口氏のコメント概略
まず場面がうかんでそのあとで、そのシーンにつながるように話を作る… 人物は描きたく無いけれど、出てこないとドラマにならない。
時流に流されず楽しく描きつづける事を忘れないで欲しい。
「一休」の構想がこのとき、すでにふれられていて…机の上の写真には描きかけの一休の原稿が写っている。
同じ顔を何度も描くのはあきてしまうともふれられている。
| 「高一生の進路ガイド」高一コース’91年8月号第29巻5号 付録(学研) |
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高一コース付録のイラストです。 約50カットです。 |
| 「手塚治虫物語」1960―1989伴俊男/手塚プロダクション著 ’92年10月(朝日新聞社) |
「手塚治虫物語―漫画の夢、アニメの夢〈1960〜1989〉」’94年11月(朝日文庫)文庫版
この本は文章でうめつくされたものではなく、マンガ形式で手塚治虫先生の歩んだ道を描いている本です。
上記の 1960年〜1989年までの中に、坂口尚さんが手塚プロ初のアニメ「バンダーブック」に関わる場面でマンガの中のキャラクターとして登場します。
そして、メカデザインを有機的に描こうとマンガの作品中に坂口尚氏の手によるメカデザインの絵がそのまま登場してきます。
また下駄履きにジーンズ姿でも登場しています。
そして、取材協力者として坂口尚氏の名前が掲載されています。
| 「デザインの現場」NO,58 ’92年12月号(美術出版社) |
【情報提供 今井 麻実さん】
{特集} コミックスの芸術家たち
巻頭は、「メビウス」 「エンキ・ビラル」 「エマニュエル・ギベール」
・・・等、BD(ベーデー)作家の大御所達のインタビュー。
[日本BDの胎動]という記事の中で坂口氏のことが紹介されています。
小さいですが『VERSION』3巻(P,82・83)の画像も載せられています。
「BDにインスパイアされ、そこから独自のスタイルを生み出した少数ながら野心的な作家たち<本文より>」
のひとりとして紹介されています。
| 「月刊ガンガンファンタジー ’93年4月号」(エニックス) |
「ゼファ(ZEPHYR)」短編全42ページ
全ての崩壊。それは失われたものを求める、科学と自然の戦いの序曲となった。(最初の1ページより)
ストーリー的には、紀元ギルシアと近いものがあります。
| 「コミック’94 真夏号」文芸春秋8月臨時増刊号 (文芸春秋) |
「カデンツ Kadenz」短編全21ページうち、3ページがカラー(含む表紙)
いかにもCGというカラーページと絵画調の油彩タッチの扉絵が印象的。
(編集者のコメント)
坂口尚さんとの打ち合わせや、原稿の受け取りは、下町のとある喫茶店で。(中略)坂口さんはいつも自転車であらわれる。この自転車がまさに正しく使い込まれていて、ちかごろ珍しいほどのボロ自転車なのだ。
某日、坂口さんが数分遅刻された。聞けば途中その愛車がついに壊れてしまったとか。最寄りの自転車屋に持ち込んだところ、「いやぁもう直りません。それにしてもよく乗りつぶしましたね」。坂口さんのお人柄が見えてくるような気がする。
かつて、手塚プロでアニメを手がけたことのある坂口さんの夢は、パソコンを使ってプライベートのアニメを作ること。「ソフトが不十分でなかなか完成しません」。そのぶん、カデンツのカラーをCGで描いてくれました。
| 「COMIC BOX ’96年5月号 特集「『ガロ』編集長 長井勝一氏のある日」(ふゅーじょんぷろだくと) |
『ガロ』編集長だった長井勝一さんの追悼号です。注目するのは漫画家の夏目けいじさんの「阿佐ヶ谷 木菟 或る日 或る夜」と題された二ページ見開きのカラーイラスト。
木菟(みみずく)と言う阿佐ヶ谷の飲み屋の店内を描いたイラストですが、長井勝一さんを中心に様々な人たちがいる中に、坂口尚さんとコミックボックス編集長の才谷遼さんがいます。
二人は会話をしています。
坂口 「ぼくはね手塚治虫をのりこえちまっているんだ…」
才谷 「そんな事言ってる前にエンターテイメントきっちり書きなさいよ!」
この号は丸ごと一冊長井氏の追悼のために漫画家、評論家、総勢百人近くの方々が追悼文や追悼漫画を寄稿しています。
木菟と言う阿佐ヶ谷の飲み屋は長井氏のお気に入りだったらしく、他の人の漫画の中にも店が出てきます。おそらく坂口さんと才谷さんもよく通っていた店だったので、長井氏の追悼漫画に登場となったのではないでしょうか?
(坂口尚BBS 宮内さんの投稿より転載)
| 「日本一のマンガを探せ!」’97年6月別冊宝島316(宝島社) |
奇才から異端までマンガ家1000人!
傑作2000作品を厳選紹介!
と表紙に「あおり」の文字があります。
坂口尚さんの紹介は、「ジャンル NO.9 時代を問う視線」にあります。
231Pには、「石の花」「VERSION」「あっかんべェ一休」の書評があり、この本がきっかけで、坂口尚さんのファンになったという方も…
死を目前にして人間は何を思うのか。作者は95年に49歳の若さで逝去したが、最後に一休の物語を描いた。
虫プロで動画、原画、演出に携わり、時代とともに戦った男は何を思ったのか。(同書の作者紹介より)
| 「20年目のザンボット3」’97年8月 氷川竜介(著)(太田出版) |
| 「まんが解体新書−手塚治虫のいない日々のために」’98年8月 村上知彦(著)(青弓社) |
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手塚治虫の死後、まんがの状況はどのように変化したのか?石ノ森章太郎らの死、「少年ジャンプ」の凋落、「有害」コミック問題−まんが界を揺るがした出来事や作品を通して、まんがの現状を診断する 第3章「戦後まんが」への挽歌には
と、戦後まんが界をふりかえり、手塚治虫、石ノ森章太郎、藤子・F・不二雄、長井勝一各氏とならんで坂口尚さんへの追悼として |
| 「日本経済新聞’99年4月27日(火)夕刊−石の花(村上知彦)」 |
| 「サンデー毎日2001 1.7-17日合併号」(毎日新聞社) |