ゲーム概要
やや、ギャルゲーの雰囲気の強いゲームであるが、そのシナリオ展開に多くの絶賛の声が絶えない。内容は、ひたすら文章を読むデジタルノベルであり、「壮大なシナリオを絵と音楽で演出する『シネマティックノベル』です」と謳っている。
そして、実際に遊んでみるとそのシナリオは感情の起伏を呼び、物語の世界へと呼び込むに十分な実力を持っていると思う。やや難を言えば、冒頭の現代高校生活を描写した展開に於いて冗長となっており、最初から引き込むには難しい出来であったことだろう。実際に遊ぶ機会があるのなら、「高原 万葉」というキャラクターが登場するまでは人物紹介であると割り切った方がよい。その後の展開は勢いに乗り、読むのが苦痛ではなくなるだろうと思う。時間で言えば、クリアまでに15時間程度かかり、勢いに乗るまで長くても2時間ほどである。
このシナリオは、怪奇を扱いながら軸は純心な恋愛である。謎解きは無いに等しい。途中で戦闘があるが、完全におまけであり演出の上で邪魔にさえなっている。このゲームは物語を楽しめるかどうかが、全てであると感じる。また、シナリオ分岐では大胆に変化する部分があり、気に入れば複数回楽しめるであろう。
グラフィックについては実際に見てもらうとして、このゲームで重要なのはその音楽でもある。和風フュージョンであり、静かであるが存在感をしっかり表現するため、演出に大きな役割を担っている。このストーリーにこのメロディがあってこそ、このゲームの印象はより深いものとなる。ヘッドホンをしてでも聴くべき大切な要素である。
平安、元禄、幕末、現代、魑魅魍魎、純愛、絆・・・・このキーワードに少しでも興味が持てるなら、多くの人に紹介したい。
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