月童〜ツキアカリ


  あかねの日かくれ お月さまのにおい

  耳を澄ませれば 夜の声がする


  そよぐ草かすめ 風とともに見上げ

  ひとりでにささやいた 忘れたはずの願い唄


  にじむ影 誰かのぬくもりだけがある

  手を伸ばしかざしても つかめない手のひら



  ひとり夜の中 薄れゆく人影

  風のざわめきに 身をゆだねている


  声に振りむけば 長い影がふたつ

  願い続け届けと 祈りをこめた叶い唄


  ためらいに触れ合った あたたかい手のひら

  子どものように寄りそった 月の下のわたし


  『AIR』より「月童」。

   月を見上げる神奈をイメージしつつ。
   古語や堅い言葉は避けて書いてみました。
   「長い影ふたつ」で、その場に何人にいるのかはご想像におまかせします。


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