| 今日の一句 | : |
| 自由律俳句について | |
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| 句の作り方(私の場合) | |
| 受賞履歴 |
私Gingerは、とある句会に「千鳩」(センキュウ)の俳号で参加しています。
発表句を整理しつつ、広く意見を聞く為にこのページを作りました。
| 自由律俳句について思うこと |
| わたしが思う俳句の本質とは、 「自然の印象と人の心を最も端的に表す文学」 であり、その魅力は 「極限まで磨かれた言葉のきらめき」 にあると思います。 わたしは「有季定型」は、俳句を表現するのに適した手法の一つと考えており、 「季語」や「五七五」にはこだわりません。 |
| 一言で言えば、季題や字数にとらわれない一行詩。 世界最短の詩形でしょう。
まだ歴史が浅く、知名度や評価は低いのですが、 無限の広がりと可能性を持った詩形だと思っています。 |
| 「季語」は表現を深める為のものですが、 それを絶対視する事は表現の幅を狭めかねません。 歳時記も実生活の季節感と必ずしも一致しません。 「五七五」の十七音を守ることは、句のリズムを画一化します。 「や」「かな」「けり」に代表される『切れ字』や「ゐ」「ゑ」等の『旧仮名』は、 それぞれ意味のある表現上の技法ですが、 その効果は現代においては形骸化しつつあります。 以上の理由から、私は伝統的有季定型を絶対とはしていません。 基本であるとは思います。 有季定型は日本人の美意識が生み出した理想型であり、 伝統的な手法で詠まれてこそ光る句もあります。 しかし定型しか認めない風潮は、俳句の可能性を否定するものだと思います。 |
| 自由律は「難易度の高い俳句」です。 制約にとらわれず言葉を磨くことにより、新しい表現を可能にします。 しかし自由な詩形だからこそ、作り手の技量・センス・感受性が問われます。 自由律は五七調に固執しません。 ただしそれは、自分の言葉を表現するのに最も相応しい律を探す為であり、 まったくリズムや調子にこだわらなくてよいものではありませんし、 「定型崩れ」の事でもありません。 このような事に常に留意しなければ、テンプレートが無い分、 一人よがりの句や、定型ではまず見られないような駄句を生みます。 こうした句が自由律俳句の地位を貶めています。 |
| ではなぜあえて自由律で読むのか。 それは単純に作っていて楽しいからです。 自分の想い、 有季定型にはそれが型にピタッと収まった時の快感・達成感がありますが、 自由律には逆にそれが思いもよらなかった形になっていく驚きと発見があります。 その違いは「プラモデルと粘土細工」と言えば近いでしょうか。 どちらが優れているなんて無粋な事は言いません。 共通する魅力と、それぞれに違った面白みがそこにはあります。 自由律俳句という概念が無かった昔ならいざ知らず、 その方向性が示されている今にあっては、 両方やってみるのが現代の俳句詠みとしての自然な有り方であり、 また楽しみ方だと思っています。 |
| ここまで素人の俳句論に付き合って下さってありがとうございました。 偉そうなことを書きました。 今度は自分が批評される番です。 上述の「一人よがりの句や、定型では見られないような駄句」もあります。 自前のページですし、自句はやはりかわいいのでこの際載せます。 有季定型を旨とされている方にはふざけているように見えるかもしれません。 覚悟はしてますが気に入ってもらえるとうれしいです。 |
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千鳩の句 |
| 職場より4キロ宇宙に近い青 |
| 2008/山頭火全国俳句大会 |
| 獲物は春 花びらまみれの猫帰る |
| 2008/山頭火全国俳句大会 |
| 湧き水を飲みマチュピチュの民となる |
| 2008/No,94 |
| 海だった大地の空に立つ |
| 2008/No,94 |
| どこまでもシンメトリーの空と穹 |
| 2008/No,94 |
| これが俺を殺す景色か美しくもある |
| 2008/No,94 |
| 一番綺麗な姿で蝶の亡骸 |
| 2007/山頭火全国俳句大会 |
| ふるさとは水たっぷりにゆるやかに |
| 2007/山頭火全国俳句大会 |
| 弁当忘れて頂上の空の高さよ |
| 2007/No,91 |
| 猫の視線の先のアレは一体なんだろう |
| 2007/No,91 |
| まだ善人に見えるか 道を聞かれた |
| 2007/No,91 |
| 黄砂もいいもんだ満月の夜は |
| 2007/No,91 |
| ”千の風”に屁を乗せる |
| 2007/No,91 |
| この空はエジプトに続く青 |
| 2007/No,88 |
| アブシンベルはさすがに"圏外" |
| 2007/No,88 |
| 5000年の仕事の跡に触れてみる |
| 2007/No,88 |
| ひまだから心のカサブタ剥いでみる |
| 2007/No,88 |
| どうしようもない"男"をぶら下げて歩く |
| 2007/No,88 |
| 何年ぶりの雨を浴びたかダムの底 |
| 2007/No,87 |
| 登るに飽き下るに飽きる 富士は雄大 |
| 2007/No,87 |
| 雌だけが刺すらしいモテモテの夏 |
| 2007/No,87 |
| ネットの中に自分を探す 誰もいない時空 |
| 第21回国民文化祭・やまぐち2006文芸祭:防府市議会議長賞 |
| 戦争の数だけ途絶えた子守唄 |
| 第21回国民文化祭・やまぐち2006文芸祭 |
| クモの巣にひれ伏しひれ伏し登る |
| 2006/No,84 |
| 道に迷ってギンリョウソウ |
| 2006/No,84 |
| たぬき化けたかハクビシン |
| 2006/No,84 |
| みんないてスキップ喪服の女の子 |
| 2006/No,84 |
| 俺目指しゴビを発ったか砂の粒 |
| 2006/No,84 |
| 寒の星 ケンタッキーのいい匂い |
| 2006/No,83 |
| おいしそうな草で牛しあわせそう |
| 2006/No,83 |
| 快方に向かう喉の痛みの心地よさ |
| 2006/No,83 |
| 永遠の真ん中に生きてるんだと思ってた |
| 2006/No,83 |
| 一つ星 気づけた俺はまだきれい |
| 2006/No,83 |
| 夜のカスピを空から宇宙 |
| 2006/No,82 |
| 肉屋で売られる仔ラクダぷるぷる |
| 2006/No,82 |
| エジプト人もくしゃみはハクション |
| 2006/No,82 |
| ふりむけば空き家の沈丁花 |
| 2006/No,82 |
| 朝の空気の菊一文字 |
| 2006/No,81 |
| ブルマンだけかよ旨いけど |
| 2006/No,81 |
| 素数に孤独を癒されている |
| 2006/No,81 |
| ハンドベル部の二のうでぷるぷる |
| 2006/No,81 |
| きれいな花撮るあなたがきれい |
| 2005/山頭火全国俳句大会 |
| あの嘘がウソだと言うウソみんな嘘 |
| 2005/山頭火全国俳句大会 |
| 詠めやと月に責められている |
| 2005/No,80 |
| それでもけれどもだがしかし |
| 2005/No,80 |
| パソコンの冷骸を抱く |
| 2005/No,77 |
| あえて言や地球がおいらのストラップ |
| 2005/No,80 |
| 乗り越して見知らぬ街灯り |
| 2005/No,77 |
| みおろせば犯したくなるよな雪ま白 |
| 2005/No,77 |
| 「おまえの眉の描き方ヘン」と言い遺し |
| 2005/No,77 |
| 玉葱をよもや買う日が来ようとは |
| 2005/No,77 |
| 夫が死んでにぎやか |
| 2005/No,77 |
| あんなにたくさん実をつけて檸檬はすっぱくないのかな |
| 2005/No,76 |
| 僕だけが響く 早朝の巨人 |
| 2005/No,76 |
| 蟻の這う音 眠れない |
| 2004/山頭火全国俳句大会 |
| ゼリーも踊る食卓はにぎやか |
| 2004/山頭火全国俳句大会 |
| 二人で夜に呪いをかける太陽が二度と昇らないように |
| 2004/山頭火全国俳句大会 |
| しらない道ばかりでたのしい |
| 2004/No,70 |
| 手のひらの猫傷のいとしく |
| 2004/No,70 |
| 猫 毛になってついてくる |
| 2004/No,70 |
| 知らない道ばかりで楽しい |
| 2003/山頭火全国俳句大会(大会賞) |
| 夜の動物園で虎よお前になら喰われてもいい |
| 2003/山頭火全国俳句大会 |
| 明日死ぬ人も今日は知らずに生きている |
| 2003/山頭火全国俳句大会 |
| 仰ぎ見る空に桜の他は無し |
| 2000/春〜夏 |
| 満月で湖面はにぎやか |
| 2000/春〜夏 |
| 人がいて犬が歩いて鳥がいる |
| 2000/春〜夏 |
| かつて父といた この句碑の前に |
| 2000/春〜夏 |
| 炎天を仰げば白い満月 |
| 2000/春〜夏 |
| ゆっくり走ろうカマキリくっついている |
| 2000/春〜夏 |
| はじめて鏡を見るカマキリがいる |
| 2000/春〜夏 |
| 迸る痛み放つや寒月光 |
| 2000/No,51 |
| くりゅりゅりゅりゅころろろろろろと猫枕 |
| 2000/No,51 |
| 秋刀魚来ず一人大根恥をかく |
| 2000/No,51 |
| 満月 きっとあそこが出口 |
| 2000/No,51 |
| 十月十時のオリオンは寝ている |
| 2000/No,51 |
| うまそうな雲は大もり |
| 2000/No,49 |
| ケータイにニジガデテルとPメール |
| 2000/No,49 |
| ほほ染めて「氷たべてもいいですか」 |
| 2000/No,49 |
| ひらひらとミニスカートのやさしさ |
| 2000/No,48 |
| 千の嘘 青空になる深呼吸 |
| 2000/No,48 |
| (欠番) |
| 2000/No,48 |
| ツチクテムシクテシブイか燕 |
| 2000/No,48 |
| しゃぼん玉まくらにしたらいいきもち |
| 2000/No,48 |
| きっと見ている今日の三日月 |
| 2000/No,47 |
| ここよここ街のそこここ沈丁花 |
| 2000/No,47 |
| 春の夜メールのチェック二万回 |
| 2000/No,47 |
| 口いっぱいシュークリームのしあわせ |
| 2000/No,46 |
| いつかえるるる いつまでいるる |
| 2000/No,46 |
| 千年前にもあったかな 千年後にもあるのかな |
| 2000/No,46 |
| ここよここよ ふりむけば梅 |
| 2000/No,46 |
| もういいかい まだ死ねない |
| 2000/No,46 |
| やっとやっと立っていたのか街の木よ |
| 2000/No,45 |
| 今年も負けたよ 早いな稲は |
| 2000/No,45 |
| クモの巣ほめたら払われた |
| 2000/No,45 |
| まっすぐとオリオンへ続く坂道 |
| 2000/No,45 |
| 鼻の穴いい子いい子と銀木犀 |
| 2000/No,45 |
| ばあちゃんは院内一のおしゃれだね |
| 1999/No,44 |
| かすかな指先たしかに触れた |
| 1999/No,44 |
| 今度逢えたらおめでとうと言おう |
| 1999/No,44 |
| (欠番) |
| 1999/No,44 |
| ポケットに入れたいものができました |
| 1999/No,44 |
| 月音さらさら屋根に降り積む |
| 1999/No,43 |
| 青い落ち葉よお前もか |
| 1999/No,43 |
| 約束通り生まれてきたよ |
| 1999/No,43 |
| Eメールはリターンばかりで |
| 1999/No,43 |
| 何してるんだ俺は 空が高すぎる |
| 1999/No,43 |
| 届かない柿 水面にたわわ |
| 1999/No,42 |
| 空の深さに立ちすくむ |
| 1999/No,42 |
| ひとりファミレス さみしくはない |
| 1999/No,42 |
| 飼い猫に手を咬ませる |
| 1999/No,42 |
| 笑われて 隠して失くして探してる |
| 1999/No,42 |
| 星を頬張る |
| 1999/No,41 |
| 月を噛む |
| 1999/No,41 |
| 夜空があまりにうまそうで |
| 1999/No,41 |
| 生まれる場所を待ち合わす |
| 1999/No,41 |
| 心に赤い目印つけて |
| 1999/No,41 |
| 亡き祖母は「ライトアップ」が詠めなくて |
| 1999/No,40 |
| 夜 雨 コンビニ 彼女の電話 |
| 1999/No,40 |
| 耳をふさいでも聞こえる なんだ俺の声かよ |
| 1999/No,40 |
| さくらさらさらくらくらさくら |
| 1999/No,40 |
| わよんだわんがばいんばいん |
| 1999/No,40 |
| テールランプにもにらまれている |
| 1999/No,39 |
| 彼女はシャボン僕はサボテン |
| 1999/No,39 |
| 可愛くて猫をいじめる |
| 1999/No,39 |
| 無人駅に一人カンパネルラを待つ |
| 1999/No,39 |
| 去年のたんぽぽ今年はないぽぽ |
| 1999/No,39 |
| めぐりくる春ひめくりめくる |
| 1998/No,38 |
| 空耳に耳をすます 空のつぶやき |
| 1998/No,38 |
| 星よ グラスの中の恒星よ |
| 1998/No,38 |
| 倉庫にひらら夏の貴婦人 |
| 1998/No,38 |
| 手と手つないでとてててて |
| 1998/No,38 |
| 句の作り方(千鳩の場合) |
| 1、 | まず、誰かに伝えずにはいられない事柄や言葉が思い浮かぶまで待ちます。 |
| 無理には作りません。 | |
| 2、 | 思い浮かんだら、それを表現するのに最も相応しい言葉を探します。 |
| なければ新しい言葉を作る事もあります。 | |
| 3、 | 見つかったら、その言葉が最も美しく聞こえるリズムを探します。 |
| 4、 | 最後に句全体のリズムと韻を整えつつ、無駄な言葉を削ぎ落としていきます。 |
| 漢字か、ひらがなか、カタカナか、よく迷います。 なるべく表意文字である漢字は使わずにひらがなを多用し、 見た目のやわらかさを出すようにしています。 漢字はここぞという時にワンポイントで使ったほうが活きてくると思います。 漢字含有率20%以下が目安。 「」、−、!、?、等の記号はできるだけ使わないようにしています。 |
| 見聞きした時、ビジュアルが脳裏に浮かぶような表現にする事。 口に出して読んだ時、耳に気持ちいい響きにする事。 句碑にした時(笑)、見目の良い字を使う事。 |
| 実体験に基づかずに詠む。 他人の経験で詠む。 その人の立場になって詠む。 |
| 五感にうったえる。 |
| 山頭火の句の添削。 |
| 種田山頭火、小林一茶 金子みすゞ 谷山浩子、さねよしいさ子 桑原永江 いがらしみきお、榎本俊二 |
| 受賞履歴 |
| 第21回 国民文化祭・文芸祭 | :防府市議会議長賞 |
| 第24回 山頭火全国俳句大会 | :ふるさと会大会賞 |
| 第20回 山頭火全国俳句大会 | :佳作 |