
| おば | 「あとは馬車が必要じゃな」 |
| シン | 「馬車なら確か物置の中にあったわ」 |
| おば |
「本当かい、それは手間いらずじゃな。ーどれこっちへ持ってきてみろ」 シンデレラは物置から白い馬車を持ってきました。 |
| おば | 「ほーこれはいい馬車じゃな。ーうん??この飾り物は菊の御紋じゃな。ーそれとここに小石 がぶつかった跡がある。ーってことはこれ、皇太子ご成婚パレードで使った馬車だぞ」 |
| シン | 「良く知らないの私。おばあちゃんのカタミだってママがいってたわ」 |
| おば | 「お前のばあさんは何者じゃ」 |
| シン | 「さあ?」 |
| おば |
「さてさて、あとは馬じゃな。ーそれ、ルルルルルー」 シンデレラの前に馬が現れました。 |
| シン | 「うわあ、スゴーイ。でもこの馬ちょっと元気ないみたい」 |
| おば | 「大丈夫じゃ、このまえ朋ちゃん乗せたからちょっと疲れているんじゃろ」 |
| シン | 「それって大丈夫?」 |
| おば | 「軽く一周しただけだからな。まあ、心配するな。さあ、これで準備万端じゃ、 舞踏会へ行っておいで」 |
| シン | 「ありがとう、おばあさん」 |
| おば | 「それからな、この魔法は12時で消えてしまう事になっておる。それまでには必ず帰ってくるんだぞ」 |
| シン | 「わかったわ、おばあさん」 |
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シンデレラは馬車に乗り、お城へと向かいました。 お城へ入って行くとシンデレラのあまりの美しさにみんなが振り返りました。そしてシンデレラは遂に 王子に声をかけられました。二人はその夜、とても楽しい時間を過ごしていました。 と、その時。 − ゴーン、ゴーン、ゴーン − |
| シン | 「12時の鐘だわ。ごめんなさい王子様、私帰らないと....」 |
| 王子 | 「なぜ?二次会は都知事邸貸切りなのに.....」 |
| シン |
「ちょっと見てみたいけど、そう言う問題じゃないの。さようなら」 人ごみをかき分けながら、シンデレラは外へと走りました。 |
| 王子 |
「待って!」 王子は必死に後を追いました。そしてシンデレラが階段を駆け下りたその時。 |
| シン |
「キャー!」 急ぎすぎたシンデレラは転んでしまい、その拍子に矯正器具を落としてしまいました。
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明くる日、王子はシンデレラを探すため、昨日の矯正器具を持って町へとやって来ました。 |
| 王子 |
「歯並びの悪い子はいないかー!」 「どっかに悪い子はいねーがー」王子の後ろを秋田名物ナマハゲが通りました。 王子がシンデレラの家に来ると、まず上のお姉さんが名乗り出しました。 |
| 上姉 |
「私こそ、その歯並びが悪い娘でございます」 しかし器具ははまりませんでした |
| 下姉 |
「私こそ、その歯並びが悪い娘でございます」 しかし、これもぴったりと付きませんでした。 すると王子は奥の部屋で掃除をしているシンデレラに気付きました。 |
| 王子 | 「キミッ!」 |
| シン | 「はっはい、私ですか?」 |
| 王子 | 「そう、松島トモ子似のきみ」 |
| シン | 「松嶋菜々子でしょ!」 |
| 王子 | 「間違えた.....とにかくこの器具をつけてくれないか」 |
| シン |
「リンガルアーチがないけど、まっいっか」 王子がそっと器具をあてると。 |
| 王子 |
「ぴったりだ。そうか汚い格好はしているが、顔といい。歯並びといい昨日の娘に間違いない」 こうして王子はシンデレラをお妃に迎え、末永く幸せに暮らしました。
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