第一話:旅立ち
今度はNew Yorkにやって来ました。会社のお金で。皆さん、いまゴールデンウィーク中なのでの成田は大変なことになっていますよ!JALもANAもエコノミー客が周りの柵に沿ってグルっと一周して最後は木更津あたりまで続いてそうな勢い。で、今回はANAに乗ったのですが、最近の人質事件も影響しているようで荷物チェックが厳しい。特に北米行き客の荷物は必ずその場で開けているらしい。
それはそれでいいんだけど、どうでしょうね、あのチェックの仕方。当然ながらTの鞄も開けられたのですが、担当した警備員がどう見ても成田在住のフリーターって感じの小娘で、ガバっと開けたところに目覚まし時計とPC用の電源ケーブル(ACアダプター)がもろに露出しているのに「電化製品はこの時計だけですか?」って聞いてくる。こっちもその下のトレーナーの間にPCを入れているんだけど、それを言うと面倒くさいから「そうです」って答える。そうすると小娘は鞄を閉じて「ご協力ありがとうございました」とか言っちゃうし。
まったく「木を見て森を見ず」というか、「船越栄一を見て船越栄一郎を見ず」というか、やっぱり日本は平和な気がする。
第二話:TV Show(その1)
到着日は仕事もなく、ホテルでボケッとテレビを見ていました。もちろん全て英語だから内容が今ひとつ分からず、やっぱり日本のテレビの方がいいな〜と思うのですが、それでも心を惹かれた番組が2つあって、1つは”High School Reunion”という番組。
”Reunion”は日本語でたぶん”同窓会”。つまりこの番組では高校の同窓会をテレビで流しているらしい。だからと言って、
「ちょっと雰囲気変わったね長谷部くん。何か悪い人みたい。」
「いきなりお説教かよ、変わらないな七倉は。」
なんていう白線流し的な湿った雰囲気ではなくて、厚い胸板にタキシードを着た白人男子と、裾なんか切ったことがないナイトドレスの白人女子が、南欧風のお洒落なパーティー会場で踊ったり歌ったり、そして最後には主役の男子が卒業後もずっと思い続けていた風の女子に指輪を差し出して、”Will you marry me ?”とか言っちゃうのである。
そういえば同窓会ってそんな事絶対無いのに「今日誰かに告白されるかもしんない!」みたいな甘酸っぱい気持ちで行きますよね。でも大抵の場合可愛い女子はいつの間にか帰っちゃってますね。で、結局はモテない独身男子やら子育てに疲れた早婚組だけが和民に流れて明け方まで仕事に対する熱意とかを精神論調に語りはじめて、最後は軽く掴み合いの喧嘩になったりしいてますよね。それもそれでテレビで流せば面白いかも。。。
第三話:TV Show(その2)
おもしろかったテレビ番組の2つ目はタイトルは分からないけど、要するにアメリカ版「大改造!!劇的ビフォーアフター」。リフォームのプロ集団がたった7日間で依頼者の家を生まれ変わらせるというもの。但し、テレ朝でやっているものとは全く見栄えが違う。
本人には悪いけど、テレ朝版に出てくる依頼者は何となく田山涼成みたいに貧相な感じで、リフォームする家は概ね狭いとか、異常に細長いとか、日が当たらないとか、これまた絶望的に貧乏な問題を抱えている。
しかし、ここはアメリカ。今年が閏年であることを加味しても国土は日本の25倍。土地がいくらでも余っているから、依頼者が同じような貧乏人でも家は結構広くてデラックスなのである。
従ってリフォーム集団もテレ朝版のような「狭い空間を有効利用する」ことなんかはなっから考えちゃいない。本棚が忍者屋敷みたいに回転してベッドルームへの入口になっちゃったり、裏庭のプールに滝を併設してジャングルクルーズみたいにしたりと、やりたい放題である。そして最後はそのジャングルなプールサイドで家主の長男が彼女にプロポーズして終わり。なんだアメリカのテレビって全部プロポーズ落ちじゃん。
第四話:現地人
またやられてしまった。思い起こせば中国・天津では地元の中国人に道を聞かれ、北京では通りすがりのババアに時間を尋ねられ、香港では街頭アンケートに勧誘され、シンガポールではタクシーのドライバーが勝手にTを中国人だと認識して乗せてくれた(このドライバーはいつも中国人を優先に客を拾っているらしい)。
つまり海外に来ると現地人に間違われたり、軽い気持ちで声をかけられたりする事が何故か多いのである。もし女の子に生まれていたらきっと色んな人から声かけられて、”サセ子”とか呼ばれていたかもしんない。
そしてここニューヨーク。ミネラルウォーターが切れてしまったので、近くのスーパーへ買いに行ったところ、ペットフードのコーナーでモジモジしている岸田今日子風のババアがいた。
なんか危ないな〜と思っていたら、案の定カートで行く手を阻まれ「ちょっとお兄さん、このドッグフード缶を棚から取ってくれない?」みたいな事を早口の英語で言われた。
自分で取れよ〜と思ったが、よく見てみるとそのドッグフード缶は棚の最下段にあって、しかも売れ行きがいいらしく前の方に陳列されていたものは全て出払ってしまい奥の方に何缶かだけ残っている。すなわちこの何缶かを取り出すには相当しゃがみ込んだ体勢で奥まで腕を突っ込まないと届かないのである。ババア曰く「あたしゃぁ〜、もう歳だから屈み込むことさえできないよ」との事だ。
さすがにこれは可哀想と思い、ババアに代わってスーパーの床にひれ伏し、ドッグフードを10缶ぐらい取ってあげた。でもこれ、よーく考えたら犬のため?
MK談:よほどヒマだったのか、久々の更新です。ファイルの場所もみつけられないほど更新してませんでしたね。