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再び有明海のこと

3月になっても有明海の話題は途絶えることがない。といっても大きなニュースになってまだ2ヵ月余りだが、今回のことで干潟の重要性について思いを馳せるようになった人も多いのではないかと思う。私もそうだけど・・・・。もちろん海苔の被害そのものに、諫早湾の干拓問題が直接的に関係しているかどうかというと、海流の変化や気候的な要因、筑後川河口堰の問題や海底岩盤の崩落などさまざまな条件が複雑に絡み合っていて簡単に結論づけることはできないだろう。ただ、海苔不作には直接関係がなかったとしても、堤防で締め切られた部分にあった干潟の浄化能力が失われてしまったということは確信できる。

今朝の新聞によれば、農相は調査のための水門開放に前向きの姿勢だ。これも大きな一歩かなと思うが、しかしそれも条件付きでのことだ。TVでも何度となく映し出される、諫早湾堤防の上空からの映像・・・。堤防の中と外の海の色はまるっきり違う。これを今、開放するとどうなるか・・・堤防内の汚染された水が外に出てしまい、近辺の生態系に一時的に悪影響を及ぼすことは誰が見ても明らかなのではないか。もし、干拓事業そのものを中止して持続的に開放を行い、締め切り前の状態に戻すというのであれば、5年後、10年後、少しずつ干潟は再生してくるだろう。

しかしながら農相は今のところ、あくまでも水門開放は調査のためだけで、できるだけ短い期間でまた閉じる計画だとか。まったく、それではわざわざ汚れた水を海に垂れ流すためだけにに水門を開けて閉じるようなものじゃないですか。その結果、やはり開けない方がよかった・・・なんてことに落ち着くのではないかという懸念が広がる。政府はとにかく要求を受け入れて水門を開けましたよという既成事実を作りたいだけなんじゃないかと勘ぐりたくもなってくる。本当に海の将来のことを考えていらっしゃるのでしょうか? というより、ちゃんと現実に何が起こっているのか見えていらっしゃるのでしょうか?
ともあれ、水門を開いてでも本格的に調査を行うというのであれば、きちんと信頼できる、納得のいく結果を出してほしいと願うばかりです。

2001.3.3記


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