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ダニエル・キイス

今日、NHKのクローズアップ現代に、作家のダニエル・キイス氏が出ていた 。お風呂の時間と重なっていたので気付くのが遅れ、後半部分しか見られなかったのがちょっと残念だったけど。

書籍のページでも紹介しているように、彼の著作では「アルジャーノンに花束を」が最も好きな作品だ。私がこの本を買ったのは、1993年のことだが、日本語に翻訳された初版が出たのは1979年のことだったそうだ。そして1988年位から急激に売り上げが伸び、現在でも根強い人気だと今日の番組で紹介されていた。自分も買った一人ではあるけど、これほどロングセラーになっている本だとは思わなかった。そういえば最近、文庫化されたんだっけ。

私にとっても、社会人になってから読んだ本の中では、最も心を揺さ振られた本かもしれない。読み終えた時は、ダニエル・キイスは天才だ、と思った。ラストの数行は、そこだけ読み返しても涙が出てきそうになる。

番組でキイス氏は、「アルジャーノン・・・・」の主人公というのは、実は自分自身をモデルにして書いたのだと話していた。子供の頃、勉強が好きで何でも知りたくて、本ばかり読んでいた結果、親との心を触れ合いを無くしてしまった、そんな自分の体験を元にしたのだと。この本で描かれているテーマは、高い知性を持つことが必ずしも幸せであるとは限らない、ということだ。しかし、個人的には、退行していく知能に少しでも抵抗しようと最後までもがいている主人公の心の葛藤もまた印象深かった。

「次回作も、人の心の葛藤を描いた作品にしたい」とキイス氏は言っていた。出版がいつになるかは分からないが、とても楽しみだ。

1999.12.8記


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