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科学の心

リンクのページに掲載させてもらっている 「What a Wonderful Wonderland」というサイトで紹介されていた、レイチェル・カーソンさんの「センス・オブ・ワンダー」(新潮社)という本を読んだ。カーソンさんといえば「沈黙の春」で有名だが、「センス・オブ・ワンダー」の方は、アメリカの若い母親向けに、自然に触れることの素晴らしさが易しく書かれた本である。この本はカーソンさんの遺作で、実は未完なのだが、彼女の死後、友人達によって出版されたらしい。来年の夏にはこの本が映画化されるという情報もあって楽しみだ。(映画についての詳しい情報はこちらのサイトで

この本のタイトル、「センス・オブ・ワンダー」というのは、文字どおり、いろんなことに対して驚き、不思議に思い、目をみはる感性ということだ。 現代社会では大人も子供も自然界とは切り離された中で生活し、日々の忙しさの中であらゆる自然現象に対して鈍感になっているように思える。ふと見上げた空の色、庭の草木、土の中の生き物・・・そういった身近な自然の営みや美しさを不思議と感じ、目をみはる感性のすばらしさをこの本は教えてくれる。世界には本当にワクワクする不思議がいっぱい・・・。そして自然に対する畏敬の念を、いつまでも失わないでいたい・・・・と、この本を読んで強く感じた。またこれからの世代の子供たちが、そういった純粋な感性を育んでいってくれたら素晴らしいな・・・と思う。そうすればきっと、身の回りの自然とか、環境を大切にする心も自然と育って行くのではないだろうか。

そして、身の回りのいろいろなことに対して不思議と感じることは、科学の第一歩でもある。空はどうして青いのか・・・夕焼けはどうしてあんなにきれいなのか・・・鳥はどうしてあんなに上手に飛べるのか・・・・。そういったさまざまな疑問から探求心が膨らみ、科学する心が育ってゆく。これらのことを「どうして?」と疑問に思うだけではなく、その素晴らしさに目をみはり、感動を覚える心も、同じだけ大切なことだと感じる。

いつもそういうわけではないが、世間一般で捉えられている科学とは、自然に対抗するもの・・・というイメージが強すぎるように感じる時がよくある。でも本当は違うのではないか。科学とは、自然の素晴らしさ、凄さを知り、それを認めることだと私は思う。確かに今世紀の科学技術の進歩はめざましく、19世紀の人々からすれば考えられなかったようなことが現実になっている。そして悲しいことだが、進歩した技術は、ときに原子爆弾のような人類にとって有り難くないものを生み出す時もある。また現代は、多くの合成化学物質が環境への大きな脅威となっている時代でもある。21世紀を間近に控え、科学技術のあり方が問われているといっていいのかもしれない。

年齢を重ねてくると、子供の頃には持っていたはずの純粋な感性が次第に失われがちになってくる。しかし、科学の最前線で仕事をしている人たちこそ、その感性を失わないで欲しいと思う。 技術におぼれず、自然の凄さを認め、自然に対する畏敬の念を忘れずにいれば、人間は過ちを犯すことはないのではないか・・・私はそう信じている。

#自分なりの文章にまとめたつもりだったけど、読み返してみたら、上記のサイト 「What a Wonderful Wonderland」で書かれてたこととどこか似たようなまとめ方になってしまいました。決して真似したつもりではないのですが・・・・

2000.8.6記


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