面積も、長さと並んで生活に密着した単位です。面積は2次元の量なので、SI単位系においては長さの単位であるメートルを2乗した平方メートルが、面積の基本的な単位となっています。一方、古くから使用されている面積単位の歴史を振り返ってみると、どうやら農耕地の広さが基準になっていることが多いようです。
尺貫法
現在でも家の面積を表すのに馴染みのある「坪」は、1平方間(=6尺四方)のことで、これは人間が農地を耕す時の最小単位として決められたものです。もともとは「坪」ではなく「歩」が本来の呼び方で、字が示すように人間の歩幅での2歩四方を表す大きさだったそうです。尺貫法では「歩」を基準として、その30倍が「畝」、300倍が「反」、3,000倍が「町」となります。
SI単位との換算をみてみると、1畝は99.17m2と、ほぼ100m2(=1アール)に近いことがわかります。同じく、1町は9,917m2と、ほぼ10,000m2(=1ヘクタール)に近いですね。このため日本では、農地面積の計測に関し、メートル法への移行はほとんど抵抗無く、スムーズに受け入れられたということです。
単位の名称 読み 大きさの関係 SI単位との換算 坪(歩) つぼ(ぶ) 1坪=1平方間
( 1間=1.818m)1坪=3.306m2 畝 せ 1畝=30坪 1畝=99.17m2 反 たん 1反=10畝=300坪 1反=991.77m2 町 ちょう 1町=10反=100畝=3,000坪 1町=9917m2
ヤード/ポンド法
ヤード/ポンド法の面積単位であるエーカーも、耕地面積の基準として考え出されたものです。2頭の牛を横に繋いで鋤を引かせ、一日に耕すことのできる広さが元になっています。1エーカーは10平方チェーンと定義されました。
ヤード/ポンド法では、SI単位系と同様に、長さの単位を2乗して面積の単位とする方法もとられます。
単位の名称 記号 大きさの関係 SI単位との換算 平方マイル mile2 2.59km2 平方ヤード yd2 1yd2=9ft2 0.8361m2 平方フート ft2 1ft2=144in2 929.0cm2 平方インチ in2 6.542cm2 エーカー acre 1acre=10chain2=4840yd2 4,047m2
メートル法の面積単位
100m2をさすアールは、メートル法における面積単位です。これを100倍したものが、100を示す接頭語「ヘクト」が付いた「ヘクタール」です。SI単位系においては、面積は「平方メートル」で表記すると決められていますが、「アール」や「ヘクタール」は、実用上、完全になくしてしまうことは難しいので、当分の間SI単位系との併用が認められています。
単位の名称 記号 大きさの関係 SI単位との換算 アール a 1a=100m2 ヘクタール ha 1ha=100a 1ha=10,000m2