速度
日本ではメートル法が定着してるので、速度といえばキロメートル毎時、またはメートル毎秒という表現をいたって普通に使用しています。自動車や電車など乗り物の速度は「キロメートル毎時」であらわすのが一般的です。一方、SI単位として定義されているのは「メートル毎秒」の方で、工学分野、学術分野などでは主としてこちらが使用されています。
マイル毎時は、日本ではあまり馴染みはありませんが、飛行機の航行速度を表す場合などに用いられる単位です。旅客機機内の前方スクリーンなどでも「現在の速度○○○mph」という案内がされているのを目にすることがあります。ただ日本人には「mph」の値だけではピンと来ないこともあってか「km/h」の数値も続けて示されています。アメリカにおいては、もっと日常的に使用されている単位のようです。
ノットは、船舶の航行速度として使用される単位です。緯度1分が1海里にあたりますので、長距離を航行する船舶にすれば、1時間に経度1分進むことを表したノットは、都合の良い単位なのでしょう。
マッハは、音速との比較で表される速度の単位で、一般の生活の中で使うことはほとんどありません。戦闘機などはマッハを超える速度で飛ぶこともあるようですが・・・。
なお、音速は空気の温度や気圧によってその値が変わるため、注意が必要です。下の表に掲載している値は、音速が一定となる成層圏での値を示しています
単位の名称 記号 定義など SI単位との換算 メートル毎秒 m/s SI組立単位
1秒間あたり何メートル進むかを表したものキロメートル毎時 km/h 1時間あたり何キロメートル進むかを表したもの 1km/h=0.2778m/s、1m/s=3.6km/s マイル毎時 mph 1時間あたり何マイル進むかを表したもの 1mph=1.6093km/h、1km/h=0.6214mph ノット kn 1kn=1海里/h 1kn=0.5144m/s=1.852km/h マッハ M(mach) マッハ=物体の速度/音速 M1=295.2m/s=1062.72km/h
加速度
一定時間ごとに速度がどれだけ増加するかをあらわす単位を加速度といいます。バスや電車など乗り物が動き始めたり止まったりするときに体に後ろ向きや前向きの荷重がかかったりすることで加速度を実感できます。SI単位は「メートル毎秒毎秒」、すなわち、1秒間で速度(m/s)がどれだけ増加するかを示す単位です。
重力加速度は、地球の重力によって物体が上から下に落ちるときの加速度で、Gという記号で表されます。その値は9.8m/s2で、つまり、物体を静止状態から自然落下させたとき、1秒後の落下速度が9.8m/sになるということを意味しています。厳密に言えば重力加速度は地球上でも緯度の違いによって異なり、日本の中では北海道で9.803〜9.807、沖縄で9.789〜9.792と、高緯度の地域ほど値が大きくなっています。
1ガルは1秒間に速度が1cm/sだけ増加することを表す単位で、一般にはあまり馴染みがありませんが、地震の振動による加速度を表す単位として用いられています。
単位の名称 記号 定義など SI単位との換算 メートル毎秒毎秒 m/s2 SI組立単位 重力加速度 G 地球の重力によって物体が自然落下するときの加速度 1G=9.8m/s2 ガル Gal 1Gal=1cm/s2 1m/s2=100Gal