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(4/1)ウェブ上で仕事を始めました
四月一日づけで、Bookjapanという書評サイトが発足した。ネット書店系ではない書評サイトは珍しいはずである。新刊限定ではなく、刊行年度は旧いが読むに値する名作を紹介するという方針と、小説・評論以外の実用書や音楽・美術関連のアート本なども書評の対象とするという間口の広さを打ち出している。毎日何か更新があるはずなので、ぜひ覗いてみてください。いろいろな書評があって、おもしろいですよ。
ちなみに私は、毎月一人の作家を採り上げ、その著作を三冊レビューする特集を担当している。第一回のお題は伊坂幸太郎である。また、週一冊のペースで新旧のミステリー名作を採り上げていく予定でもある。つまり月七本はここで書評を書くわけだ。なあ、大丈夫か君は。うん、がんばる。
というわけで、私の書評が毎週一本はアップされるはずのBookjapanをぜひよろしくお願いします。書評が更新されていなかったら「やつはどうしたんだ」と抗議のメールを送ろう。いや、それよりも励ましのメールのほうが嬉しいわけですが。励まして。
(4/3)ノンちゃん雲に乗る
児童文学者の石井桃子さんが亡くなったことをネットのニュースで知った。享年百一。石井さんの翻訳された海外文学の数々は、子供のころの自分にとって日々の糧のように大事なものでした。今までありがとうございます。どうぞ安らかにお眠りください。
いろいろな続報を。一昨日お知らせしたBookjapanのレビューだが、伊坂幸太郎特集のほかに島田荘司『占星術殺人事件』の書評もアップされているので、併せてご覧いただきたい。ちなみにブラウザでIEを使っている場合、旧バージョンだと表示がおかしくなることがあるそうだ。推奨は7.0である。7.0が胡散臭くて好きではないので私もバージョンアップさせてないのだけど。
四月十二日のMYSCON9で販売させていただくことが決定していた「クラシック・ミステリのススメ(上)」は、夜の部だけではなくて昼の部でも売らせてもらえることになった。スタッフの皆様のご協力に感謝します。こちらの詳報は公式ブログでどうぞ。
いよいよ忙しくなってきた。来週月曜日にはPTA会長として入学式でスピーチしなければいけないし。新人賞下読みもとどこおっているし。月刊誌のレギュラー原稿はまだ一本も書けていないし。一週間後にはちょっと骨が折れるインタビューの仕事が入っていて、そちらの準備もしなければいけないし。頼まれていた文庫解説の〆切がいつだったか忘れちゃったし。なのに昨日、もう一本文庫解説の仕事を受けちゃったし。そういえば一昨日も文庫解説の仕事をいただいたばかりだったと今思い出したし。みなさまにご贔屓にしていただいてありがたいことだと感謝しているし。
まあ、そんなわけでまじめに生きています。前略、道の上より。
(4/11)「クラシック・ミステリのススメ」到着
やでうれしや(谷岡ヤスジ調)。詳細はこちらをご参照ください。通販手段などもようやく決定しました。
昨日は都内某所にて北方謙三さんインタビュー。ひさしぶりにお会いしたので「杉江でございます。ご無沙汰しております」と挨拶したところ、「あれ、その頭どうしちゃったんだ」と目を丸くされてしまった。まあ、当然か。インタビュー内容は文庫版が完結する『水滸伝』について。北方さんは話術がたくみなのでしばしば脱線する。たぶん原稿には使わないと思うのだけど「2ちゃんねるというものがあるんだってな」と言い出されたのがおかしかった。某所で水滸伝スレッド(なのかな)をアウトプットしたものを見せられたらしい。ぱっと見て「なんて失礼なことばかり書いてあるんだ!」と憤慨したら、そのアウトプットを見せてくれた人から「いえ、これは2ちゃんねるとしてはずいぶん好意的な書き込みばかりなんです」と言われたそうである。「だって北方謙三って呼び捨てで書いてあるんだぞ」と納得のいかない様子であった。いいんです。北方さんは2ちゃんねる文化になじむ必要はまったくないから。このインタビューの模様は次号の「ダ・ヴィンチ」にて。
(4/17)キッドリターン
朝一番に週刊SPA!の書評原稿を書いた。採り上げたのは、ある単語を使いたくなるような内容の作品なのだが、どうしてもその単語を使いたくなかったのであれこれと言い回しを変えてみる。何度目かの挑戦でようやく、これだ、と言えるような文章になったのでほっと一息。そこからは一気呵成に書き上げてしまい、無事メール送付できた。こういう用語やレトリックって、読者の側からしてみれば意味のないこだわりに見えるかもしれないけど、書き手にとってはいちばん大事なことだ。「王様は裸だ!」と書くのは簡単だけど、「王様のお召しは今まで誰も見たことがなく、そしてこれからも見ることがないものだ」と書くのは厄介。どちらの書き方をとるかは、文章によって異なるのである。今回はずばりそのままを書くことは避けた。こういうところをうまく書きぬけられると、本当に気分がいい。なんだか一日の仕事が終わったみたいだ。「まだ始まってもいねえよ!」あ、そうですか。朝だしね。