ドッペルゲンガー
もう一人の私の存在を知ったのは、高校2年生の時です。
当時から私はカナリの「おしゃれマニア」で毎日髪型を変えて学校に通っていました。
私の通っていた高校は電車で3個目の駅に有りました。
有る日、友人がこう言いました。
「やっぱり、今日はその髪型なんだね。」
私は友人のその発言の意味が解りませんでした。
話を聞くと彼女は、私利用している駅から4個目の駅エリアから自転車で、学校に通っています。
つまり、私と反対側から、学校を目指す感じなのですが、そこで、ある人とすれ違うそうなのです。
最初にすれ違った時、本人かと思うほどそっくりで、声を掛けてしまいそうだったそうです。
しかし、私服のその人は他人の空似なのだと、思っていたそうです。
何度かすれ違うウチに、彼女は有る事に気付いたそうです。
その人が髪を結んでくると、私も同じように結んでくる。
髪を切ると、私も髪を切っているという具合だそうです。
世の中には似ている人が3人は居るというので、
「へぇ〜そうなんだぁ。」で終わってしまいました。
しかし、それで終わった訳では無かったのです。
私は高校を卒業し、専門学校へ通う事になりました。
友人と私は同じ路線の電車で通っていたので、帰りは一緒でした。
私が通っていた高校のある駅で彼女は下りていました。
そんな有る日、学校で私を見るなり次の事を言いました。
「昨日、電車から下りた時、不思議な事があった。」と。
話を聞くと、昨日も同じように彼女は電車を下り、走り出す電車から手を振る私を見送って、
いつものように駅の階段を上ろうと、方向転換をした時、そこに私が居たというのです。
彼女は腰を抜かさんばかりに驚いたというのです。
それはそうです。間違いなく私は電車に乗っており、下りたはずも無いのですから。
ただ、私じゃないと思った決定的な証拠は、私の今日の服装とは違っていたという事でした。
「いやぁ、本当にそっくりだったよ。もうビックリするくらいさ。」
私は、高校生の時のあの話を思い出しました。
ただ、そこで、ゾクッとしたのは、同じ電車に乗っていたというところです。
それでも、私は、他人の空似もそこまで来ると、お父さんに隠し子が居るのかな?と思うくらいでした。
それから、数年が経ち、次の目撃があったのです。
私も実家を出て、違う町で暮していました。
バイトで入った職場のおばさんに有る日また、あの言葉を聞いたのです。
「昨日、新宿の方に遊び行ってたでしょ?いつもおしゃれねぇ。」と言うのです。
私はその日は、電車には乗っていないのです。
「声を掛けようかと思ったんだけど、タイミングを逃しちゃってね。急いでたみたいだしね。」
!!!!!!!!
話を詳しく聴くと、都心から自分の住んでいる町へ戻ってきている所を見かけたようでした。
他人の空似なのでしょうか?それとも・・・・・。