お客様コーナー

今月のお客様は、
新進ピアニストで、数々のゲームや劇音楽の作曲や演歌の編曲まで手がけ、
幅広い活躍めざましい
山根理恵さんです。

その理恵さん、今回、第7回長江杯国際音楽コンクールで
ピアノ部門奨励賞を受賞なさったばかり・・・
そのあたりから私と理恵さんの出会い秘話まで、
お話を伺っていきたいとおもいます。

   











粋:理恵さん、こんにちは。奨励賞、おめでとうございます。
  昨年の国際芸術連盟の 合格に引き続き、 賞は二度目ですか。

理恵:そうですね。小さなコンクールも含めると3度目ですね。
  今回は敷居が高いコンクールだったので、
  私としては、来年に向けての試弾程度で望んだのですが、
  当日調子がよくて、おかげさまで奨励賞を受賞することができました。
  リストの「伝説より第2番 波をわたるパオラの聖フランシス」
  を弾きました。この曲は劇的で荘厳で且つ神聖な曲なので、
  もしかしたら、この曲の力のおかげかもしれませんね。 
  しかし、3ヶ月の猛特訓の成果もあるかと思います。
  師匠にも感謝してます。あ!全然話は飛びますが、
  「一等星」というCDをキングレコードからリリースしました。
  プラネタリウムに近々流れる予定です。はい。
  おかげさまで好評です。聞いてくれた皆様には本当に感謝しています。









                      
山根理恵ホームページ



粋:おめでとうございます。スケールの大きな素敵な音楽ですね。
  音大を卒業なさった方々が殆どだとおもうのですが、
  理恵さんはちょっと変わった経歴の持ち主なのですよね。
  帰国子女で、早稲田大学の理工学部ご出身とか・・・

理恵:幼少時代、香港にいた時、芸大出身の師匠につきまして、
  この師匠のおかげで今がある、といっても過言ではないと思います。
  とても自由に弾かせてくれる先生でした。
  日本に帰国してから、上野学園出身の師匠につきました。
  この師匠とは15年位の指導をいただきまして、
  鍵盤のタッチや表現法を基礎から忠実に教えてくれました。
  そして音大受験をしようと思ったのですが、
  環境に左右されたというのもあるのですが、音大受験を断念し、
  早稲田大学の理工学部に入学しました。
  しかし、やはり理工学部の雰囲気や勉強に馴染むことが出来ず、
  専門学校を転々とするようになったり、
  音楽仲間と演奏活動をするようになりました。
  今思うに、理工学部に馴染めないストレスを
  音楽で発散していたように思います。

粋:多感な少女だったのですね。でも、自己表現はピアノって、
  比較的早くから分かっていた?

理恵;自己表現というより、
  小さいころはライバルと競い合ってばかりいたような気がします。
 「あの子は足が速い子、あの子は勉強が出来る子、あの子は絵がうまい子」
  みたいな個性あふれる人間が多い環境だったので、
 「山根はピアノがうまい子!」みたいなレッテルを貼ってほしいな、、、
  という単純な理由で没頭していた、と思います。 
  当時は音楽の良し悪しや、聞き手に伝える表現、とか
  そういったものに全く気付いていない
 「ただ弾いてるだけサウンド」だったと思います。

粋:ところで、理恵さんとお知り合いになれたのは、
  本当に奇遇だったような気がするのですが。
  詳しくはなせば、まず、私の母が、柄にもなくJAZZを習おうと
  歌謡教室に通い始めたところからですね。

理恵:そうそう。でも、結局、演歌だった。それもドがつく・・・
  一作目の「男でしょ」など、北島三郎さんって感じですものね。
  いきなり教室の大先生から電話がかかってきて、
  ちょうど私は妹と一緒にイタリア料理を食べていたのですが、
  電話で打ち合わせをしたような気がします。
  そうしたら、いきなり、お母さまが「おーーとこーでーしょー」って
  電話越しに歌い出しました。 
  イタリア料理屋のナプキンに採譜したのを覚えてます。
  それを見て妹が呆れていました。
  そして、大先生が「北島三郎風な!!がちゃ」という始末で、
  こりゃ凄い仕事が入ってきたな、と途方にくれました。

粋:理恵さんが、母の書いた曲に編曲をつけてくださり、
  それが、今回、キングレコードから」全国発売になったわけですが
 「恋沼物語」という。私が歌わせていただいています。


















                  ジャケット撮影:堀口マモル
          


粋:母は、音楽は編曲で決まるのねとしきりに感心していました。
  とても、自分の曲とは思えないとか・・・まず、理恵さんは
  「恋沼物語」の詩をすごく気にいっていただいたそうですが・・・
  それが一番のきっかけで、今でも理恵ちゃんに見せなければ、、
  CDになることはなかったと言っています。
  こんな難しい?詩を海外で育った方がとちょっと
  不思議な気がしましたが・・  
  私自身、この詩の世界に入り込むのは大変でした。

理恵:これはですね、
   花芙蓉の編曲が終わった次に入ってきた依頼だったと思います。
   私が何気に作業机に恋沼物語の詩をおいていたら、
   それを私の祖母がちらっと見たそうです。そして祖母が、
   「あの詩はいいねえ。劇的でまるで映画を見ているようだよ 。」
   って言ったのです。
   そしてまた私が再度読み返してみたところ、最初、
   「んん!!!これはもしかして男女のお戯れシーンの歌かに?
    色々と際どい単語がちらほら、、」と思ったのですが、
   もうちょっとつっこんで読んでみると、、
   「おおおお!!!!これはもしや水○自殺の曲か!!
    これは素晴らしい!」と思ったわけです。

粋:今後の活動のご希望は?

理恵;もちろん有子さんの編曲は永遠と続けさせていただきたいですね。
  今後はピアニストとして海外進出も狙っていきたいです。
  ピアノは万国共通に感動できるサウンドなので、
  出来る限りのことはやっていきたいと思います。
  なので、これからまずは、国内のみならず、
  国際を意識した活動をしていきたいです。 
  また、作曲活動も今のスタイルで続けて行きたいですね。
  あ!!!この曲は山根理恵が作ったな!!と表現できる様な曲を
  作りたいですね。個性が光るピアノで表現していきたいな、
  と思います。
  バイオリンの葉加瀬さんや、ピアノの坂本さんとか、
  聞いたら1発でわかりますよね。本当に素晴らしいと思います。
  まあ、言うのは簡単なのですが、実行はこの上なく難しいのですがね。

粋;最近、ご結婚なさいましたが、
  一日の生活の中で、音楽活動になにか影響は?

理恵:いや、特にないですね。



粋:(後談)理恵さんは、太っ腹。どっしりしていて、
  少々のことには動じない。とても私と同年とはおもえないんです。
  常にポジティブな姿勢。
  でも、うらやましい程のラブラブの新婚生活を見せ付けられてると、
  やっぱり、お若い。新しいことにチャレンジしていく精神は、
  これからもお互い励ましあっていきたいものですね。

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