金刀比羅宮(こんぴらさん)
「こんぴらさん」という名で親しまれている、金刀比羅宮(ことひらぐう)は、海の神さまとしてあつい信仰を集めています。
江戸時代には、庶民が「一生に一度は」とあこがれた名所でもあります。
清水次郎長の代参で子分、森の石松がお参りしたことは浪曲などでよく耳にします。
また、長い石段でも有名で象頭山の山腹にある本宮までは785段、さらに山頂近くの奥社までは583段、合計すると1368段の石段が続きます。
登り口の参道には石段に沿って約100軒のおみやげ屋さんが軒を連ねています。
ここで杖を貸してくれます(無料)ので、杖を利用したほうが楽に登ることができます。
大門にたどり着くと、ここから奧が金刀比羅宮の境内となります。
ここでは、五人百姓と呼ばれる大きな傘を広げた飴屋が5軒、加美代飴を売っています。
なんでも、本来境内では商売禁止だが、昔から神事に奉仕してきた家筋で特別に許可されているとか。
桜の馬場とよばれるところを通りすぎると、旭社(あさひのやしろ)が姿を表します。
もう、何段も石段を登ってきたのでここが、本宮と思いましたが、そうではなく、まだ159段先とのこと。(フーーー)
さらに進み、急な石段を登ったところに本宮がありました。
ここから、讃岐富士といわれる飯野山や讃岐平野が見渡せます。

ここで、参拝をして帰る人が多いのですが、わたしは、せっかくここまで来たのだから、奥社までさらに538段登ることにしました。
◆高松道・善通寺IC→琴平町、約9km、約20分です。




幸せの黄色いお守り
本宮でしか手に入らないお守りです。
漢方薬の原料として知られ、魔除けの効果があるといわれるウコンで染めた絹糸で織られているそうです。
病気や災いから身を守り、幸せをもたらしてくれるとされています。
奥社
正式名称は、厳魂(いずたま)神社といいます。
本宮までの参道と違って、奥社への参道は、ひっそりと静かです。
さすが、ここまでくると登る人も少なく、静かな坂道と階段をフーフーいいながら登っていきました。
わたしが登ったときは、奥社の前に、4人の人がベンチに座って休んでいました。
本宮から583段、下からだと1368段です。(よく登ってきたものだ。感心、感心!)
吹く風が気持ちよかったので、わたしも腰かけてしばらく休み、今来た道を戻りました。


こんぴら狗
江戸中期、飼い主の主人に代わって「こんぴら参り」の袋を首に巻いて犬がこんぴらへとやってきました。
袋には、飼い主の住所や名前を書いた木札、初穂料と道中の食費を入れて、旅の人に託したそうです。
この犬は無事代参を果たすとお守りを持って主人の元へと帰ったそうです。
このこんぴら狗の像は、みんなに頭をなでられせいかピカピカに光っていました。
石段かご
参道の石段登り口から大門までの352段をかごに乗って上ることもできます。
もちろん、下りもOKです。
映画「男はつらいよ・寅次郎の縁談」(第46作)で寅さんもこの石段かごに乗っていました。
平成の大遷座祭
2004年(平成16年)、金刀比羅宮は33年に一度の大遷座祭が行われました。
9月17日から12月12日まで、その記念事業として、非公開の奥書院を125年ぶりに一般公開しました。
円山応挙の障壁画、岩岱の群蝶図、伊藤若冲の花丸図などを見学することが出来ました。
遠い昔社会の歴史や美術の教科書で見たことがあるような記憶がよみがえるとともに、作品の数々は深い趣のあるものでした。

