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ピアノ防湿・防錆について

 
ご存知のように、日本は湿度の大変高い国ですので、湿気がピアノに及ぼす悪影響は、
ピアノを管理する上で大きな問題となっています。 このようなピアノへの湿害は、
最近の住宅事情、生活様式の変化によって益々増加の傾向にあります。

例えば、鉄筋住宅の増加による部屋の密閉化などで、室内の風通しは悪くなり、
外気と室内の温度差による 結露現象 が発生することなど、ピアノの防湿防錆管理
必要性が高まっています。

また、ピアノの湿害は湿度が高いことだけではなく、その逆に湿度が低すぎることも
大きな問題です。一般的には湿度が高い方が重要視される傾向にありますが
実は湿度が低い、いわゆる過乾燥もピアノにとっては深刻な問題なのです。

そこで当事務所では、調律と同時に、ピアノの管理についての適切な
アドバイスを行っています。 次項より、よくご質問のある点をまとめました。

 

ピアノにおける主な湿害 (多湿と過乾燥)

 
木材部、フェルト等の含水率変化による故障
  (スティック等 動作不良)

  ドアや引き出しが湿度が高いと開けづらくなり、乾燥すると緩んでしまうのと
  同様に、ピアノも鍵盤が戻らなくなったり、乾燥してガタガタ音をたてる
  ようになってしまうことがあります。
  また、アクションという鍵盤がハンマーに弦を叩かせるしくみも
  何千もの木製部品の組み合わせですので、湿気により動きが鈍くなります。

弦、チューニングピン等への結露  ( 錆の発生 ・ 音質の劣化 )

  
弦が錆びてしまうのは一般的にもよく知られていますが、
  その弦が取り付けられているチューニングピンに錆が進行すると
  調律の際に弦が切れてしまうことがあります。

調律ピッチの変化と保持不良の発生

  
湿度が上がるとピッチも上がり、乾燥するとピッチは下がります。
  これは響鳴板が湿気によって膨張>収縮するため、弦の張力が
  変化してしまうために起こります。
  
また、床暖房をご使用になると過乾燥を起こし、ピッチが下がる
  だけでなく、調律を保持することが不可能になります。

  
各部品に亀裂が発生

  
湿度が絶えず変化すると、木材が収縮膨張を繰り返して強度を失い
  最終的に亀裂が生じて割れてしまいます。響鳴板やそこに弦の振動を
  伝える駒、さらにチューニングピンを支えているピン板が割れてしまうと
  修理には多額の費用がかかります。
 

ピアノの理想的な管理環境は、エアコンで室温20℃、湿度50%に保ち、
更に空気清浄器でクリーンな状態を保てば良い訳ですが、一般的には不可能です。
そこで、湿害発生のポイントに対して、効果的で簡便な対策を行なう ことになる訳ですが
最近では新しい湿害対策法も考案され、状況に合った対策を行なえば、かなりの効果を
発揮することが様々な実験によって実証されています。

 

ピアノ湿害防止方法とそのポイント

 
湿害発生原因を把握 ピアノ設置環境から分析
換気の必要性 湿害発生の最大の原因です
湿度差の少ない環境に保つ 暖房の方法等床暖房はピアノの大敵!
防湿剤・防錆剤をセットする 湿度が低すぎても良くないため
必ず、ピアノ専用品をご使用下さい
電気式防湿・防錆器具を用いる 最近ではピアノの内部に装着する
簡単な除湿機も登場しています。
恒温・恒湿の部屋をつくる エアコンによるコントロールを行なう
 

また、最近の傾向で特に配慮したいこととして、以下のことが挙げられます。

 床暖房使用による過乾燥。ピッチの保持ができなくなる。

  LDKにピアノを置く家庭が増え、キッチンの湿気が悪影響を及ぼす。

  寝室等、埃の多い部屋に設置すると、埃に湿気が吸着してピアノ内部に侵入。

 新築マンション等の建材から排出される湿気による影響。

いずれにしても、湿気の多い夏季に限らず、冬季でもピアノは湿害の危険に
さらされていることが おわかり頂けたと思います。 次項で、当事務所で
推奨する防湿・防錆の方法と、その商品をご紹介します。
 

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