たねをまいてみましょう VOL.1 床まき


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たいていの一年草草花は、
大苗になってからでは移植しにくいですが、
小苗のときなら、移植できるものも多いのです。
こういった草花のたねまきには、床まきがいちばん。
床まきなら、管理場所を選べるので、温度管理も自在にできます。
したがって、いちばん失敗のないまきかたといえるでしょう。

床まきにふさわしい草花のリストは、
たねまきの方法をご参照ください。

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床まき・箱まきに使う鉢や容器
    
市販の育苗箱や素焼きの浅鉢でもOKですが、
透明のプラスチックの惣菜などを入れるふた付きのケースや果物ケースは、
軽いので、持ち運びや水やり(底面吸水)させるときも便利。
底には水抜き用 の穴を数カ所空けておきます。
ふたにも空気の通る穴を空けておきましょう。
一袋のたねをまくのに面積が足りない場合は、複数個使います。
これらのプラスチックケースは、そのときになって探してもなかなか手に入らないので、
あらかじめいくつか取っておくといいですね。

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床まきで使うたねまきの道具  

●市販のたねまき用土、ポリポットまきの場合は培養土と中粒赤玉土
●細かいバーミキュライト(微細たねや好光性のたねをまくときの覆土用)
●まき床に使う育苗箱や、果物やお惣菜ケース、お豆腐などのビニールパック など
●まき床の受け皿に使えるサイズのトレー
●たねまきした草花の種類とたねをまいた日付を書く札
●札に文字を書くための細い油性マジック 
●シャベル
●水差し
●霧吹き (ハンドスプレー)
●ジッパー付きのポリエチレンパックや密封容器(たねまきまでたねを保存しておくのに使いま す)
●ふるい(覆土するのに使います)  
たねまきには、市販のふるいでなく、ペットボトルで手軽に作れるミニふるい が便利です。  作り方は、ペットボトルを底から10センチくらいのところで切り落とします。  底にキリで小さな穴をたくさん開けて出来あがりです。
●立ち枯れ病予防の薬剤 タチガレン、トップジンM、ベンレートなど、どれか ひとつあればOK。
●草木灰(10%程度をたねまき用土に混ぜてもOK)
●苗を入れるトレー


床まきってどんな方法?
床まきというのは、たねまきする床を作って、
そこにたねをまく方法です。
多くの園芸草花では、ちいさな箱を床として、
そこをまき床にしてたねをまきます。
こうするとまき床を自由に移動できるので、
発芽に最適な環境をつくりやすく、もっとも失敗なくたねまきができます。
たねまきの基本は床まき。
なので、いちばん応用範囲の広いまきかたです。

たねまきする前に知っておきたい大切なこと
たねまきのとき、まずはたねの袋からたねを出しますが、
市販のたねの場合は、全部まくと、そだてきれないほど、
たくさんのたねが入っています。
これはたねの大きさにもよりますが、
たねの粒が小さくなるほど、たねの数は多いのがふつうです。
これらのたねを全部まいても、どちらにしても、
全部育てることはできないことが多いですし、
結局あとで間引くことになれば、
それも結局たねの無駄遣いになってしまいます。
たくさんの苗を育てるにはそれだけ手間もかかりますし、
苗が多くなれば、それだけひとつの苗にかける手間も少なくなって、
失敗する確率も増えます。
用土や肥料などのお金だってばかにはなりません。
せっかく上手に育っても、こんなに植えるところがない…
ということになってもしかたありませんよね。

賢いたねまきの方法は、育てたい数より2〜3倍程度の量の
たねをまくことが大切です。
そうすれば、出てくる芽の数も少ないので管理しやすいですし、
適量の苗を育てることができます。
当然たねは残りますが、
密閉できる容器に入れて保管しておけば、
たねの種類にもよりますが、
また次のまきどきにまくこともできます。
また、万が一たねまきに失敗してしまったときも、
予備のたねが残っていれば安心です。
これはたねまきガーデニングでもっとも大切なことなので、
みなさんぜひ少なめのたねまきを心がけてください。
一粒のたねもそれぞれ小さな命なのですから…


床まきの方法

1 たねまき用土をトレイやバケツに入れて、よくかき混ぜます。ここに草木灰を10%程度プラスしてもいいでしょう。たねまき用土はたいていちょっと湿っているため、だまになっていることが多いです。ふるいを使って一度ふるうと、土に空気が入って、病害虫などをふせぐ効果もあります。古い用土を使わざるを得ないようなときは、ふるいを使うといいでしょう。 またたねまき用土は完全に湿っている状態でなく、手がべたつかない程度に湿っている状態のほうが水を均等に吸うことができます。とくに、ピートモスを主体として用土では、吸水にむらができやすいので、ハンドスプレーで霧水を与えながら用土をかき混ぜていって、用土を湿らせておくのがコツです。

2 たねまき床に用土を4〜5センチほど平均に入れます。用土は深く入れ過ぎないのがポイント。用土が深いと、用土がなかなか乾くことができないので、水分過多になり、茎がだらしなく伸びる徒長を招いてしまうからです。また、移植もやりにくくなってしまいますよ。

3 用土にたっぷり水を与えて、でこぼこしている部分を手や板などで平らにならします。このとき、水のかわりに、ベンレートやトップジンM、タチガレンを1000倍程度に薄めた水を与えてもOKです。これは立ち枯れ病の予防になります。さらに、好光性のたねをまくときは、バーミキュライトをたねまき用土の表面にうすくしきます。

4 たねの袋からたねを取り出し、小皿に入れます。そして、たねを少量親指とひと差し指でつまんで、なるべく均一になるようまき床にばらまいていきます。

5 たねの大きさによって、たねが軽くかくれるくらい覆土します。ただし、微細たねは覆土しません。

6 ハンドスプレーで表土をシリンジして、表面を湿らせます。

7 ラベルに草花の種類と品種名、たねをまいた日にちを書いて、まき床のすみに立てておきます。油性のペンを使わないと、水やりで字が消えてしまって、あとで何の草花なのかわからなくなってしまうこともあります。

8 このあと、まき床を管理する場所に移動させます。


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早まきの場合の保温法  

早春に早まきする場合は、ふた付きのプラスチックケースを使って、
ふたをしておくと、保温できます。
ふたのない場合は、サランラップやビニールにたくさん穴を開けたもの、
ガラス板などを上からかぶせるといいでしょう。
こうすると湿度を確保できるので、発芽もスムーズです。
ただし、蒸れると徒長したり、立ち枯れたりすることがあるので、
ふたに通風の穴を何箇所か空けておき、
さらに昼間の暖かい時間帯は、ふたを空けておくようにしましょう。


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