審査当日の様子を筆者の日記から抜粋します。
●審査の様子
審査会場は、石垣市市民会館の中ホールで行われた。正面に舞台があり、客席は平面のフロア。フロアの中程に、舞台に向かって10名の審査員が一列に座っている。
舞台の中央には赤い毛氈が敷かれ、低い高さのマイクが立っている。会場の照明は落とされていて、受験者だけにスポットライトが当てられている。真っ暗な中、真っ赤な毛氈が浮かび上がり、とても美しい凛とした印象を受ける。
審査員席からしばらく間を置いて、一般の観客席があり、審査の様子を見ることが出来る。審査中の出入りは禁止されている。携帯電話はもちろん、録音・撮影も禁止され、咳をするのもはばかられるくらいの緊張感が漂っている。
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┃ │ ┃ ┏┓ ┃ ┃ 舞台中央に
┃ │ ┃ ┗┛ ┃ ┃ 赤い毛氈とマイク
┃ ┃ ┃ ○ ┃ ┃
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┃控┃ ┃ ┃
┃室┃ ┃□ □┃
┣━┫ ┃□ □┃ 審査員席と
┃控┃ ┃ ■■■■■■■■■■ ┃ 係員席
┃室┃ ┃ ┃
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┃ ┃ ┃
┃ ┃ □□□□□□□□□□ ┃ 観覧席
┃ ┃ □□□□□□□□□□ ┃
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●┃ ロビーには
┃ テレビモニタ
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受験者は審査番号順に審査を受ける。出番までに男性は紋付き袴、女性は訪問着を着付けて順番を待つ。着替えたところで、合格したときに新聞発表やパンフレットに使う写真を撮る。
自分の審査のひとつ前まで来ると、下手舞台裏の廊下か舞台袖かどちらかで待つ。
自分の受験番号が読み上げられると、赤い毛氈まで進み出て着席する。客席が暗いのと、緊張のせいもあって、審査員の手元を照らすスタンドと正面のスタンドマイクくらいしか見えない。なぜかマイクに書かれた「SONY」のロゴだけが記憶に残っている。
正座して正面に三味線を置き、一礼の後、調弦を確認して本調子の課題曲を演奏する。本調子の曲が終わったら、調弦を二揚げに換えて二揚げの課題曲を演奏する。
演奏の間、歌詞を間違えたり著しく失敗してしまった場合は失格となり、ランプが点滅する。また、弦が切れたり、馬が倒れた場合もすぐ失格。普段の楽器の手入れが出来ているかも審査のうちと言うことだろう。
調弦は審査の重要なポイントになる。調弦が出来ていないと唄が崩れてしまう。弾き初めて調弦の狂いに気が付いても弾き直すことは出来ない。男弦→中弦→女弦、女弦→中弦→男弦と往復して確認する。片道ではきっちり確認できない。
課題曲には本調子と二揚げの曲がるので、本調子から二揚げへの調弦が迅速に正確に出来るかどうかも審査の一部となる。調弦は一分以内に行わなければならない。普及奨励賞では、本調子と二揚げで調弦した二本の三線を用意して弾くことも許されている。
演奏が終わったら、下手のドアから外へでる。この時、審査の様子を録音したカセットテープが手渡される。(琉球古典のコンクールでは有料でビデオを撮っていた。「喜びも反省もこのビデオから」と書かれたコピーが秀逸だった)
審査が終われば着物を着替えて発表を待つ。発表は全受験者の審査が終わってから当日中に行われる。発表場所は中ホール入口のピロティ。合格者の受験番号が書かれた用紙が張り出されると、一斉に歓喜と落胆の声があがる。発表は連日10時を廻って行われた。
●受験者数と合格率
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受験者数
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合格者数
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合格率
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| 奨励普及賞 |
17名
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16名
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94%
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| 新人賞 |
79名
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38名
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48%
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| 優秀賞 |
60名
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22名
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37%
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| 最優秀賞 |
39名
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8名
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20%
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