よもやま話:その5「食い物のウラミ」
私には兄が一人いるのだが、子供の頃の兄は、小さくて細くて病弱だった為、
母は何とか兄を丈夫にしようと、高価で栄養のある物を色々と食べさせていた。
その中に「ローヤルゼリー」という物があり(要するに蜂蜜でんな^^;)
これが甘くてとっても美味しかったのだが、当時はお高い物だったらしく、
兄以外が食するのは御法度だった。当の本人は嫌いだったのだが(^^;)。
私は母の目を盗んではこれをチビチビやっていたのだが、ある時ついに見つかり、
「お前はいいの!丈夫なんだから。おせんべ食べてりゃいいのっ!」
と言われたのだ。おせんべ(^^;)・・フンそうかいそうかい、アタシはおせんべかい!
子供心にママ母を確信した一瞬だった(^_^;)。単純。
そしてこの他にもローヤルゼリーにまつわる事件はいくつか有り
私の中では「ローヤルゼリー=憎い」という図式が出来上がっていった(^_^;)。
大人になってからも、母にチクチクと嫌みを言ったり、親戚が集まると決まって
「ローヤルゼリー事件の数々」をぶったものだった。何て執念深い私(^^;)。
ところが・・・もっとすごい人がいたのだ。(^^;)
それは数年前の、祖父母の法事の後の精進落としの席での事だった。
例の如く私がローヤルゼリー事件をぶっていたら、
いつもは大人しく控えめな、父の上の妹(以下叔母)が、急に大声で
「おんちゃん(父の事らしい^^;)はさー、覚えてないかも知れないけどー、
私が隠しておいた茶まんじゅうを盗んだんだよー!」と言い出した。
・・・(^◇^;)一同シーン。 か、かなり飲んでる。
話を総合すると、どうやら戦時中、甘いお菓子など貴重な時代、
祖母がやっと工面した茶まんじゅうを兄弟全員に一個づつ与えたらしいのだが
叔母は後で食べようと隠しておいたらしい(美味しい物は最後に食べるタイプ)。
それを父が見つけて食べてしまったらしいのだが、
それを今でも恨んでるそうな(^_^;)。だから私の気持ちがよーく分かるって。
しかし60年近くも前の「茶まんじゅう一個」にここまで執念を燃やすとはスゴイ!
私のローヤルゼリーなど、たかだか30年だ(^^;)。まだまだ甘いな。
う〜む、恐るべし!食い物のウラミ!
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