よもやま話:その16「受験」
今「お受験」がやたらと話題に登っているが、
ハタから見ると「何で?」と思われるよう些細な事でも
当事者にとってはもの凄く重大な事なのかもしれない。
私は高校受験しか経験が無いが、自分の時はどうって事なく終わったのだが・・・
高校生活も終わりに近づいた頃、母がちょっと意外という感じで
「Aちゃんも○○(私が通ってた高校)受けるんだってよ」と言った。
「えーーっ?! Aちゃんがぁ?! 嘘?何で〜」
Aちゃんというのは3つ違いの従姉妹で、隣の区に住む非常に成績の良い子である。
これでおわかりだと思うが、私の通ってた高校は、
その地区の下から数えた方がてっとり早い高校だったのだ(^^;)。
「滑り止めには丁度良い偏差値だからじゃないのー」
ムカッ・・(~_~;)滑り止めかよ。
でも滑りどめにしたって、もうちょっと上のランク狙えるんじゃ とも思ったが(^^;)
一番の理由が 我が母校が新設校の単独高で、
しかもAちゃんの家から歩いて通える距離だったってのが大きかったらしい。
当時の都立高校は学校群制度だった為、
もし受かっても どの高校に通う事になるのか、自分じゃ決められなかったのだ。
本命は超難関の有名女子大付属高校。
ところがAちゃんは、成績はとても良いのだが、本番に弱いタイプだったのか
絶対合格!と先生に太鼓判を押されてたにも関わらず・・・不合格だった。
もう一つの私立は合格したらしいが、こちらはあまり乗り気じゃなかったらしい。
それからしばらく 私も自分の事で忙しかったからAちゃんの事は忘れていた。
ところが3月のある日Aちゃんの母親から電話があり、
「Sちゃん(私の事)、A子ねA子ね、補欠の2番だっの・・・。受かるよね?ね?
大丈夫よね?Sちゃんの時にはキャンセルどれぐらい出た?」
そう、都立の発表の日だったのだ。Aちゃんが補欠ぅ〜〜?!!(@_@)んなバカな!
でも補欠の2番なんて合格も同然だ。99.999%大丈夫だと思ったが
私の中の悪魔がささやいた(^^;)
**けけけ(`▼´)滑り止めとかバカにしてたくせにぃ補欠だってよ、ホ・ケ・ツ!
アタシなんか正規合格だもんねぇ。ふふん。ちょっと意地悪してやろっと****
「う〜ん、どうだろ。多分だいじょぶだとは思うけどぉ、わっかんないや(`▼´)」
なんて心の狭いワタシ(^^;)。でも正直な話、何か凄ぉく嬉しかったし、
キャンセル一人も出ないで落ちちゃえばいいんだぁ、とも思ってた(^^;;;)。
どうやら試験の数日前から Aちゃんはインフルエンザにかかってしまい、
当日は高熱と下痢で体調最悪だったらしい。(ホントに本番に弱い子じゃ^^;)
試験の出来は散々だったらしいのだが、都立は内申書がかなり重要視されるので
これがモノをいったらしい。
でも、もう一個受かってた私立(ハッキリ言ってウチの高校よりは優秀な所だ^^;)
だってあったし、何もそんな無理して受けなくても・・・と思うのだが、
プライドなのか、全部合格しないと気が済まなかったのか
このへんの心理は、当事者のAちゃんを取り巻いてた事情を知らない私には
理解できなかったが、でも、その理由の一つに私の存在があったのは間違いない。
Sちゃん(私)が受かった高校なんて、私だったら軽く合格するわよ、
ってな気持ちは絶対あったと思う。
数週間後、何故かもう一個の優秀な私立を振って、
Aちゃんはうちの高校に行く事になった。理由はよく分からない(^_^;)
うちの父いわく「月謝が20倍もするからだろ」(^^;)。あぁそれもあるかも。
それからしばらくは私の中にちょっとした優越感があったのは確かだ(^^;)。
そして高校を優秀な成績で卒業したAちゃんは、3年前に落ちた付属校高のある
有名女子大に見事ストレートで合格し、親戚中から羨望の眼差しで見られてた。
同じ頃私は・・・定職もなくブラブラと貧乏生活をしていた(^_^;)。
その時、私の中にあったちっぽけな優越感は完全消滅した。
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