よもやま話:その66「パフォーマンス怒売る」

怒る番組ってのがある。
ニッチもサッチもいかなくなった店の経営者が、
その道の達人について修行(といっても大体が3日ぐらいだ)
して立て直すというようなのや、
「お悩みご相談」に応える形で、数人のパネラーによる怒りまくり大会、
みたいなものから色々ある。

こういうのって10年ぐらい前までは無かったような気がする。
最初はインパクト強いし新鮮な感じがしたのでよく見ていたが、
だんだん気分が悪くなり、最近では逆に笑ってしまうようになった。

本当にその人を思って叱ってくれてる人も中にはいるんだろうが、
ほとんどの人は怒鳴ってただパフォーマンスしてるからだ。

怒る=真剣という図式が出来上がっているのか、
これでもか、というぐらい怒鳴りまくる人もいる。ちょっと滑稽。
もう完璧に自分の「怒鳴りパフォーマンス」に酔ってるとしか思えない。

そして不思議なのがそれを受けてる人の反応である。
ほとんどの人が泣き耐えてそして必ず感謝して感動するのだ。
ふ〜ん、みんな人間ができてるなぁ、と
私みたいな不届き者はいたく感心する事しきりである(半分皮肉)。

怒られて嬉しい人っているんだろうか?
と疑問に思ってたら、最近「怒って怒って病」の人が増えてるんだそうだ。
「かまってかまって病」の発展系らしい。
症状としては、怒ってくれる人は自分の事を思ってくれてるんだ、
何て自分は幸せなんだ!・・と誤解するらしい。

もちろん本当にそういう人もいるだろう。
でも他人の為に嫌な役回りをしてでも真剣に怒ってくれる人なんてのは
ほんっの一握りである。そんな人はそうそう居ない。
あとの大多数の怒ってくれるいい人は
ハッキリ言って相手の為じゃなく自分のパフォーマンスだ。

でもこれは受け手も同じかもしれない。
必死!をうたっているけど、本当に切羽詰まった時
はたしてテレビのタイアップなんかに出るだろうか?
万人の前でさらされてお悩みをブチまけるだろうか?

多分私ならしない。もっとコソコソやるだろう。
まぁ人それぞれですからこの辺は何ともだけど。

そんな切羽詰まった中で必死に耐えてる自分に、
これまた酔っているように見えるのは単に私がヒネクレ者だからか。
カメラが回って無い所では「今の涙の感じどお?」とか
「もっと強く怒鳴った方がいい?」とか打ち合わせてるんじゃないの?
な〜んて事を思っちゃうと、
出てる人がみんな、決まった台詞を仕込まれた人形のように見えてしまい
どうしても最近は笑ってしまう>怒る番組

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