思い入れのある編成たち
Yk38編成
↑ 小田原駅に到着する0系Yk38編成

 思い入れのある編成たち その2 〜 JR東海0系 Yk38編成 〜

 このコーナーでは、個人的に思い入れのある編成を紹介します。2回目は
東海道新幹線で1999年まで活躍していた0系のYk38編成です。


 1999年3月12日。700系が華々しくデビュー
したダイヤ改正の前日の話です。誕生するものが
あれば、消えるものあり...。

 東海道新幹線の開業当時からある形式0系も
ダイヤ改正で
昼間の2往復に減ってしまう事にな
りました。もう
夜の東京に0系はやって来ない
夜の東京に0系が来るのは最後だから、記念に
乗車しておこうかな・・・23時過ぎの新横浜駅に
向かいます。

 東京駅までの乗車券と特急券を購入して上り
ホームへ。こだま号の到着を待ちます。
 2番線に0系のこだま号が入線してきました。
編成番号を見ると
Yk38と書いてあります。
「Yk38?撮影した事はあるけど、乗車するのは
初めてだな...」
 しかし、車内を見てビックリ!
先頭の16号車の座席が
青色の転換クロスシート
装備車でした。

 新幹線の
座席の元祖といえる、青色転換クロス
シート
が来たとなれば、16号車に乗るしかありま
せん。幸い、当時のこだま号16号車は自由席で
したので、手持ちの乗車券で乗る事ができました

 
↑ 転換クロスシートが並ぶYK38、16号車の車内
単色の壁など、レトロな感じがします

← 懐かしの青色転換クロスシート!!

リクライングは出来ませんが、左上の手すりを
そのまま右側にバタンっ!と動かすと、
座席が左を向く事になります。背面を進行方向に
よって両側使うという発想のシートでした。
 開業当時から3列−2列座席配置の0系新幹線。当時は技術的にどうしても3列座席を回転させる
事ができませんでした。リクライニングは出来ませんが、この転換クロスシートなら、すべての席が
進行方向を向く事になります。

 1999年の当時でも、お世辞にも座り心地が良いとは言えない座席でした。しかし、もはや貴重
な座席であることは間違いありません。
この座席の車両がまだ残っていたのか....

 列車は東京駅に向かって走り続けます。時折、運転台から聞こえてくる信号システムATCの速度
現示が変わった時の音
「チンッ!」という音が0系に乗っているという気分を盛り立てます。(他の新
幹線はメロディタイプの音) 多摩川を渡り、品川付近を通過、終点東京17番ホームに到着します。

 東京駅に到着すると、3〜4名のカメラマンが
Yk38を撮影していました。自分と同じような考えの
人がいるんだな・・・。
Yk38は回送列車となり、車庫へ向けて発車していきます。ここでふと、疑問
が沸きました。明日から0系は昼間に2往復残るのみです。しかも2往復は名古屋と大阪の車庫か
ら出庫する列車。東京側の車庫から出て行く0系はありません。
Yk38はどうなってしまうのか?

 実は後日知ったのですが、自分が乗車した
Yk38最後の転換クロスシートの編成で、しかも
自分が乗車したこだま号が
最後の営業運転だったそうです。後日、浜松の工場に回送されて解体
されてしまったとか...。もっと撮影しておけばよかった(後悔)

 JR東海の0系Yk38編成の最後の営業列車に乗車し、最後の転換クロスシートの0系に座った。
そんな訳でYk38編成は自分にとって忘れられない編成になってしまいました。 

 

 

 0系 Yk38編成 最後の運用を終え、車庫へ...