顔の違うこまち号

このページでは一編成だけ形の異なるこまち号を紹介します。

以下の2枚の写真を見てください。
左のE3系こまち号は普段見なれているこまち号です。
しかし右のこまち号はちょっと形が違います。
こまち号のうち、この形は1編成だけ。
これは何故でしょうか?
普段みているこまち号 ちょっと形の違うこまち号
この形はたくさんあります。
「R2〜」
こちらは1編成のみです。
「R1編成」

実は右のこまち号は試作車なのです。(試作車とは試験用に試しに作った車両。)
新幹線というのは新しい技術を多く使用します。こまち号の場合、新幹線と
在来線の直通という技術は1992年につばさ号で実現してはいますが、
つばさ号の場合は最高速度は240キロ。こまち号は275キロというハイスピード
での連結運転、そしてつばさ号開業から約5年、つばさ号より新しいモーターや
制御機器の開発により性能やメンテナンス性の向上が見られました。
そこで秋田新幹線開業よりも2年も前に右上の1編成のみ製造、
いろいろな機器の試験や調整を行ってきました。

そして秋田新幹線開業半年前、試作車の試験を元に左上の量産タイプが
登場した訳です。その時に正面の顔の形が変わり、左上の顔で量産されました。
試作車も秋田新幹線開業時に機器を左上の量産タイプに改造しましたが
正面の顔だけは変わらず、この形で走りつづけています。

こうして秋田新幹線こまち号は2種類の顔が存在する事になったのです。
右上のこまち号に出会えたら運がいいですよ。

ちなみに新幹線にとって試作車をかなり前に新造して、試験と調整ののち
量産車を作り、試作車も量産タイプに改造という形をとることはよくある事です。
山形新幹線の400系、東海道山陽新幹線の100系、300系、700系...etc
どれも試作の第1編成だけ微妙に形が異なります。
でも顔の印象がここまで変わるのはこのこまち号ぐらいです。