木津川カフェオレ色紀行

さて、今回の川旅は京都南部を流れる、淀川水系の木津川です。
TOMさん、リンリンベル母子に加え、新メンバーのノリさん登場です。
果たして、どんな川旅になったのでしょうか?

今週末は久々になんの予定も入れなかった。
たまにはあてもなく金曜の夜にカヌーとキャンプ道具を積んで、ぶらっと旅に出てみようかなあ、と思っていました。
しかし、ついつい誘惑に負けて会社帰りにビールを飲んでしまった!
おかげで金曜日の夜に出られず、自業自得のくせにがっかりと家に帰る。

週末どうしようかなあ、と悶々としていた時、すっとばす掲示板でTOMさんから日曜日一緒にどうですか?というお誘いをいただく。
いろいろ行き先を考えたが、どこの川も先日の台風などで増水していたり、鮎釣りシーズンで難しい。で、結局木津川にいくことになりました。
木津川かあ…。汚いし、夏は水温が上がると臭いがくさいんだよなあ、と思うが他に川がないからしょうがない。

参加メンバーは、TOMさん、ウラジ、それと偶然電話してきたリンリンベル母子と、最近すっとばすHPを訪問してくれたノリさん、の以上5人。



土曜日の夕方、笠置を目指して出発する。
TOMさんは今日は仕事、ノリさんは琵琶湖でナイトカヌーをしているとのことで、日曜日の朝に笠置キャンプ場に来るとのこと。
ノリさんはまだ会った事はないが、カヌーは一ヶ月前に始めたばかりだが、急激にハマッていて、もう3週連続でカヌーに行っている。
しかもこの土曜日も、「カヌー紀行」でナイトカヌーを見て、どうしてもやりたくなって、海津大崎まで行ってしまったとのこと。
これは期待が持てますね。はたしてどんな人が来るのでしょうか?

時間があるので高速代は節約しよう、と下道で笠置を目指すが、これが大きな大失敗!
世間的にはお盆休みの初日ということもあり、幹線道路はどこも渋滞。しかもそこらへんで祭りをやっていて、途中花火大会に突っ込んで
しまい、まったく進まなくなる。
結局、高速を使えばかかっても二時間の道のりを、4時間かかってようやく到着。

しかし!!
なんと笠置の町も夏祭り。しかも笠置キャンプ場が花火会場になっていて入れない。警備員のおじさんに、
「花火客が帰るまで、どっかで時間つぶしててください。すいませんねえ…」と言われ、しょうがないので祭り見物して時間を潰す。
  
普段は静かな笠置の町に、どこにこんなに人がいたんだろう!というぐらい人があふれかえっていました。
田舎町の祭りというのも、風情があってなかなかいいですねえ。
都会の盆踊りに比べて、踊っている人に若い人が多いですねえ。しかも妙にダンサブルですよ。
思わず一緒に踊りたくなりましたが、一人で来て踊っていたらはっきり言ってアホなのでやめときました…。


花火が終わってようやくキャンプ場に入れるようになった。しかし週末なのでやたらとキャンパーが多く、場所がぜんぜんない!
ようやくキャンプ場の一番奥に芝生の広場を発見し、テーブルを設置して場所取り。リンリンベル母子の到着を待つ。
しかし、都会近郊のファミリーキャンプ場なんて久々に来たが、やかましくてしょうがない。
ゴミは捨てる、大声でしゃべる、打ち上げ花火はそこら辺を飛び交う、子供は騒ぐ、おかんが叫ぶ、犬はあちこちでワンワンワンっ!
なんだか一人で暗闇の中で待っているのが妙に寂しくなってきた。
いっそのこと、誰もいない川原なんかで一人でキャンプしてるほうが、寂しくなくていいよなあ。。。


時を置かずしてリンリンベル母子がにぎやかに登場。
風呂だ花火だ腹減った、雨だ蚊がいるお菓子くれ、と相変わらず母子でやかましい台風一号二号の登場です。
風呂はすぐ近くに町の温泉施設「わかさぎの湯」があるがもう閉まっていたのであきらめてもらって、パンを食わせ、柿の種を食べさせ、蚊取
線香を焚いて、ジュースをお出ししてと甲斐甲斐しく働き、特にうるさい台風2号の方を黙らせようと接待する。

「花火がしたい花火がしたい!!」
「え…。もう十二時回ってるんですけど…」
「いやだ!花火する!!」

しょうがなくまわりに迷惑のかからないように、キャンプサイトから遠く離れたグランドまで行って、花火をする。
「わーいわーい!うふっ!ぎゃはははははっ!」
  

笑い声がかわいいんだか、おっさんくさいんだか。。。

「カメラ撮るカメラ撮る!貸して貸して!あっ!お母さん変な顔!ぎゃはははははっ!ウラジさんこっち向いて!」
パシャ!
「ぐはあっ!フラッシュで目が!目がっ!」
「ベルちゃん、この花火やりなさいよ。」
「あんたがやりなさーいっ!」

「もう終りっ!花火しまって!テントに帰るよ!」
「えっ?もう終りですか?」


猛威を奮った台風二号はその後徐徐に勢力を弱め、ようやくテントの中に消えていくのでありました。

着いた頃には遠くで雷の閃光が見えたが、今は満点の星空。柿の種みたいな月もでています。
こんな夜はテントで寝るのももったいない。銀マットをかぶり、星を眺めながら眠るのでありました。
明日は快晴かな?


さて翌朝、予想どおりの快晴であります!

朝五時頃には目が覚めたので、早速川のほうに行ってみる。やはり昨日の雷雨のせいか、増水して濁流になっていた。
どうしようか、とトムさんに電話したが通じない。まあ、みんなが来てから相談してもいいかな?
朝ごはんなど食べつつみんなの集合を待つ。

七時頃にはトムさん、ノリさんも現れ、今日のメンバーが集合。
ノリです!みなさんよろしく!!
ノリさんとは、すっとばす会HPのチャットコーナーで初めて知り合いました。
カヌー暦は一ヶ月ですが、今週ですでに三週連続木津川に来ているとのことで、しかもこの日の前日は琵琶湖にナイトカヌーをしに行っていた
とのことでした。
急速にカヌーにはまっているとのことで、艇もスターンズとアキレスのダッキーの二艇を持っているとのことですよ。
礼儀正しい、なんだか体育会系の匂いのする方ですよ。


さて、川を見て協議の結果、笠置から下は瀬と言える瀬はないので、まず大丈夫だろう、ということになる。
しかしベルちゃんが恐がった時のために、中間地点の加茂の恭仁くに大橋のたもとに車をデポ。
こうしておけば、加茂であがってしまっても車で帰れるし、順調に木津まで行ったとしても、木津駅から電車で一駅戻れば加茂駅。
恭仁大橋までは歩いてすぐだ。笠置まで電車で戻るという手もあるが、木津から加茂までは比較的電車は多いが、加茂から笠置は日中は一
時間に一本しか列車がない。なので加茂に置くのが便利だ。

 
リンリンさんの艇が穴が開いていたので修理し、各々艇を組み立てまだ日が高くないうちに出艇する。

今日はじつは秘密兵器をもってきているのであります!それはこれ!
 
大阪のおばちゃんがよく自転車に付けている、傘をさす用のサスベエのようなものであります。
一応キャンプ道具で、本来はイスにつけて日除けにするものなのですが、こいつがカヌーにも付くのでは!と持ってきてみたのだ!
果たしてその効果とは。。。

笠置キャンプ場の前は流れがきつい。しかしここが一番きついくらいなので、ここさえ無事ならあとは木津まで大丈夫だ。
ベルちゃんが乗っているリンリンベル艇だけは沈させるわけにはいかないので、まずはトムさんボイジャー、ノリさんスターンズを先に出して
下流に待機してもらい、リンリンベル艇、最後にウラジ艇の順に進む。まるで空母を護衛する戦艦二隻、巡洋艦一隻、といった感じであります。
 
ベルちゃんが怖がらないか心配でしたが、揺れるのが楽しかったようで、もっともっと!と騒いでいる。よかったよかった、楽しそうで。

 

 

またちょっとした瀬が現れる。今日の木津川は茶色い濁流。水は被りたくないなあ。そうだ、この傘を使って。。。
この傘の優れた点は、艇にクリップで固定できる点と、柄の部分が自在に曲がる蛇腹になっているので、向きを自在に変えられるのです。
風が吹いたら帆走しようと、船の前方につけていた傘を前方のほうにぐにゃっと曲げて瀬に突っ込む。
「あっ!だめ!しまった!前が見えんっ!うわわわわわわっ!」
水は被らないが、見えなくて当たり前である。一人でパニックになってバカ丸出しでありました。。

またまたちょっとした瀬が。
写真を撮ってあげようと、瀬のすぐそばのエディの中に入り、カメラを構える。
 
「ちょっと!なんでこっちに突っ込んでくるの!!」 ごつん! 「ごめ〜ん!えへへへ!」「うふっ!」

その後ものんびりと、川旅は続く。人工物がまったく見えない景色もあり、幸せな充足感が体中に満ちてくる。
川は茶色だが、その分川の汚れが鮮明に見えないので景色がきれいに見える。水さえみなけりゃ充分に絶景です。
 

水量も多くて流れは快適、それと汚れが希釈されているせいか臭いも気にならない。
普段の夏の木津川なら、水温が上がってくると臭いが出てくるのだが、今日はほとんど気にならない。

あっという間に加茂に到着。結局木津まで下ろう、ということになる。
この流れの速さだと、昼過ぎには木津まで行っちゃうだろうなあ、というハイペースで川は流れていく。

「川はいいよなあ!カヌーはいいよなあ!」
「うんうん、いいねえいいねえ!」

 

途中で浮き輪が流れているのを発見する。コギャルが使っていそうなハイビスカス柄のキティちゃんのものだ。
もったいないのでカヌーに積んで持って帰る。するとますますフザケたカヌーになってしまった。
 

前が見えないので水よけには使えず、風がないと帆走もできないのでそんなに多目的には使えないが、本来の用途である日よけにはかなり
使えるということがわかりました。
これがあるとかなり涼しいです。川の上は風があるので、日の光さえ防げば充分に涼しいです。
ちょっと柄が短くて頭が若干つかえるので、この点だけ改善すればかなり実用性があることがわかりました。
ただ、横から突風が吹いたら、下手すりゃ横転沈するかもしれませんねえ…。

今日は足元にもフロアパネルを敷いたので、フルフラットにして眠ることもできるので、まさにリゾート仕様!
あとこれでトロピカルドリンクと、水着美女でも積めば完璧なのでありますが…
などとおろかなことを考えつつ、まだまだ川旅は続くのであります。

  

   

ついにゴールの木津に到着。
ここからが大変。炎天下の下、苦行のような艇の解体作業。
僕達が艇を片付けている間に、TOMさんが加茂まで車を取りに行ってくれました。

全員で笠置に戻り、「わかさぎの湯」という町の温泉施設に行く。
疲れた体を癒し、汗を流す。やっぱりカヌーと温泉はセットじゃないとなあ!
さらに!二階の食堂に集合して
ビール!!

やっぱりカヌーの後はビールですよ!!
え?飲んだら車で帰れないんじゃないか、って?
ご心配なく!この施設、なんと仮眠室まで付いているので寝てから帰れるのですよ!
なんて素敵な施設なんでしょうか!

どうでもいいですけど、この食堂にはカラオケが付いていて、町の老人方の社交場にいなっているようで、さっきからおじじおばばが入れ替わり
立ち代り舞台の上で熱唱を披露している。
                               
            途切れることなくリクエストが入り続けている。田舎の数少ない娯楽なんだろうなあ…。
                                       
うん?
                
                  ノリさん、なにを熱心に読んでるんですか?まさか…

                      

     歌っちゃってるよ!

                      しかも曲は、カヌーだけに「兄弟船」だとさ!
             「またおかしなメンバーが増えたなあ…」とうれしそうにニヤリと笑う、ウラジとTOMさんでありました。

                                   
BACK