クラック・ヨルゲンセンM1889
写真ないっす(;_;)
性能:

全長     1328mm
銃身長     833mm
重量      4.31kg
使用弾薬    8mm×58R
装弾数         5
初速         720m/s
 モーゼル型ボルトアクションライフルが現れる前までは、ライフルに決定的な仕組みというのは無かった。ようはどのように連発に(銃自体に2発以上の弾を込められるようにする事。自動ライフルの事ではない)するかは、決定打はなく、弾の込め方もまたしかりであった。このM1889ライフルもその弾込め方法に工夫を凝らしたライフルであった。
 クラッグ・ヨルゲンセンライフル自体の設計はノルウェーのクラッグ大尉がおこなっている。ヨルゲンセンとはどっから沸いてでた言葉なんだろうか?。クラッグ・ヨルゲンセンライフルは1889年にデンマークで、1892年にアメリカで採用している。開発国のノルウェーはなんでか遅く、1894年に制式採用した。この銃の特徴として、まずは弾込め方法が、モーゼル式の上から一気に押し込む方式でなく右側面から装填する。この方式だと弾を地面に落としやすいという欠点がある。あとは、不発の弾が出た時に撃鉄を引く事ができるように、コッキングピースがついている。ちょうど、雷管を何回もべちべち叩けるというわけだ。
 ただ、この銃はあまり評判はよくない。理由として、右側面から装填するので、どうしてもモーゼル式のように一気に装填する事ができない。ようは5発撃ってしまうとあとの弾込めに時間がかかり、単発のライフルとトータル的に見た場合に、発射速度がそう違わないのである。あとは弾を込めるときにどうしても地面に落としてしまう危険性があり、そのような弾をライフルに込めた場合、作動不良を起こす可能性はあった。この欠点はアメリカとスペインとの戦い「米西戦争」で証明される事になった。
 「米西戦争」はキューバにいたアメリカ軍艦「メイン」号爆沈事件を口実にスペインとの戦いを起こしたもので、戦い自体はアメリカの勝利だった、ヨーロッパの植民地争奪戦の頃に、アメリカは南北戦争で出遅れていたけども、この戦いで、キューバを保護国にし、フィリピンを獲得した。ただ、戦いの内容はといえば、特にライフル性能がスペインに比べて劣っていた。スペイン軍の装備ライフルは俗に「スパニッシュ・モーゼル」と言われたM1893ライフルでこれは1892年にモーゼル社から発表されていた5連発ライフルを直ちにスペイン軍が採用した。弾薬は7mm×57弾でドイツの7.92mm口径に比べれた多少小さい。そのため、初速があり弾道は低進する(ようはまっすぐ進む)。アメリカは口径こそ8mmと大きかったものの、弾頭の低進性では劣っていた。この性能の差は如実に表れた。また、装填方法も、モーゼルライフルはクリップに入った弾薬を使って一気に押し込めたけど、ヨルゲンセンライフルは1発1発積め込むしかなかった。当時は戦車もなかった時代だから、ライフル性能が極端に戦局に影響した時代でもあった。戦闘結果が勝ってもこのライフル性能の差はアメリカ軍を驚愕させた。結局、アメリカ軍は弾薬とライフルの両方の改良を余儀なくされた。


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