「房州の海女さん」
実家が千葉の千倉にある関係で、夏になるとしばしば
南房総を訪れる。千倉は半島の先にある。夏の日差しは強く、
そのせいか海は青い。太平洋につづく荒い海だ。その海をぼ
んやり眺めていると波間にポカリポカリとうく白いものがある。
海女さんがアワビを入れるタルだ。もっと見ているとタルの近く
に足が逆さに浮いては、海の中に沈んでいくのがわかる。4,5人
の海女さんが、一団になって、あちこちの波間にゆれている。
タルにつかまり一息ついた海女さんのふく磯笛が、波間に響く。
僕はアワビを背負って海から上がる海女さんに写真を撮らせて
とお願いした。この写真群はここ2、3年の記録です。



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