「北京、胡同の冬」
2000年の大晦日は、北京・紫禁城の北にある小綺麗なゲストハウスで過ごした。 胡同(横丁)の立ち並ぶ地区にある、北京伝統の四合院住宅を改造したホテルで、欧米人の旅行客が多い。
同部屋のオーストラリア青年は日本語が流暢で、年越しの孤独を感じずに済んだ。そう言えば、以前、日本語がペラペラのニュージランド人と同室になったこともあったっけ。
という訳で、21世紀の最初の朝は、北京で迎えた。
北京の冬は恐ろしく寒い。泣きそうになるくらいだ。
下町の前門(紫禁城の南側)あたりは、上野のアメ横みたいな雰囲気で、庶民が買い物をしている。僕は寒さに弱いので、30分おきに喫茶店に入り、体を温めながら胡同の撮影を続けた。
北京人たちはさすがに寒さに強いのか、真冬だというのに、老若男女楽しそうに街を出歩き買い物をしている。
誰とも会話せず、孤独に北京の冬を撮影しながら、次回は絶対夏に来ようと思った。