畳工事の価格を考える

近年、安さをうたい文句にしたチラシや電話勧誘が横行しています。
でも、実際頼んでみたら安い物は粗悪品で、結局高い物を頼まざるをえなくなったとか
仕事の仕上がりが悪く、全く満足できない等の声を聞くことが多多あります。
では、具体的に、畳工事の価格はどのように決まるのでしょう?

ご承知のように、畳店の営業形態は物を仕入れてそのまま売るという小売業とは若干異なります。
顧客の注文に応じ、原材料を仕入れ、それを加工して畳に仕上げて販売、
または、仕入れた原材料で既設の畳をリメイクするというのが一般的な業務内容です。
畳工事の価格を形成するのは原材料費、人件費(職人手間)、必要経費、利潤、
大まかにいうとこの4つになります。

では、工事単価に安いものと高いものがあるのはなぜでしょう?
一つには安い材料を使うか、高い材料を使うかの差ですね。
これは品質にもっとも影響を及ぼす理由となります。
次に、人件費がどれくらい掛かるかが価格を決める重要な要素になります。

熟練した一人前の職人が一日に仕上げる畳の枚数には限度があります。
もちろん、それぞれの職人には能力差がありますから
同じ時間内の仕事量にも当然個人差があります。
但し、同一工程で同一時間の作業をした場合、作業効率が倍も違うなんてことはありえません。
畳職人も生活が掛かっていますから、一日に稼ぐべき手間賃というものがあります。
安い工事単価で同じ手間賃を稼ぐには作業効率を上げるため何処かで手抜きをしなければなりません。
使う材料が同じなら数をこなさないと同じ手間賃は稼げないことになります。
或いは手間賃の安い未熟な職人(果たして職人と呼べるか?)を使うかです。
これは仕事の仕上がりにもっとも影響を与える要素です。
単価あたり利潤の無謀な引き下げも同じ結果を生むことになります。

そこで考えなければならないのが「適正価格」です。
別な言い方をすればそれぞれの顧客はどうやって自分にあった畳屋を選択するか?
ということになります。
ただ単に安ければよいのか?
畳工事を依頼されるときにはそこらへんをよ〜く考えてください。


個人営業の畳店はそのほとんどが地域密着型の営業活動をしています。
畳店を選ぶ際、ご近所のお知り合いの紹介はもっとも信頼できる情報の一つです。
また、畳店は地域ごとに同業者の親睦、相互扶助を目的に組合を形成しています。
組合では様々な情報交換や資材の一括購入、技術交流などをしていますから
組合加盟店に工事依頼されるのも安心を得る一つの手段になります。


これから畳替えをしようとお考えのお客様全てが
満足の行く結果を得られますよう、心よりお祈りいたします。